Previous Story
P16-22 : PHA合成耐熱性Bacillus 属耐熱性細菌のスクリーニング
Posted On 20 10月 2014
Comment: Off
1北九州工専・物質化学工
【諸 言】ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)は生分解性や生体適合性などの機能性を有し、かつ、天然物由来の物質としては珍しく熱可塑性を示すバイオプラスチックである。当研究室では極限環境下で生育できるBacillus属に注目し、工業的に利用するためにPHA合成耐熱性細菌の探索を行った。 【方法・結果】 温泉(65℃)、地下泉源(55℃)、カルスト台地から約900株を分離した。16S rRNA遺伝子600 bp断片により菌種同定を行い、PHA合成は、菌体を熱濃硫酸処理して、P3(HB)をクロトン酸に変換してHPLCで測定することで評価した。また、PHAをクロロホルムとメタノールを用いて抽出、精製を行い、H1-NMRによる構造解析を行った。その結果、カルスト台地より分離したBacillus sp. Haは30~50℃で生育し、37℃で菌体当たり22 wt%、50℃で6 wt%のP3(HB)を合成した。また、PHA合成遺伝子を組換える宿主としてBacillus属の探索も行った。地下泉源から分離した55℃で生育するBacillus sp. C2は、PHA合成能は無いが、25~55℃、pH5.0~9.5でよく生育し、ジメチルスルホキシドやクロロホルムに耐性を有していた。
keywords:PHA,耐熱性細菌,Bacillus,,