O29-01 : 根圏微生物がダイズ根粒着生数に与える影響に関して

横山 正,中村 紘之,大津 直子 1農工大 根圏微生物がダイズの根粒着生数に与える影響の実態は不明である。そこで、異なるダイズ品種を日本各地で栽培し、根面と根内から土壌微生物を単離後、コロニーの色や形態等の違いに基づき150株を選抜した。次に、ダイズが元来持っている根粒を過剰に着生させない特性(根粒着生を抑制する機構)が欠損している根粒超多着生変異体ダイズ(Nod1-3)を滅菌培地で発芽させ、上記の株から79株に関して、それら土壌微生物を別々にNod1-3の根圏に先行接種し、1週間後にダイズ根粒菌USDA110株を接種後、約2週間栽培した。その後、各土壌微生物の先
Posted On 20 10月 2014
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O29-02 : Sinorhizobium属根粒菌のゲノム比較と宿主植物との共生に関与する因子の探索

菅原 雅之1,2,Epstein Brendan1,Young Nevin1,Tiffin Peter1,Sadowsky Michael1 1ミネソタ大, 2東北大・院生命科学 根粒菌はマメ科植物に根粒を形成し、共生窒素固定を行う土壌細菌である。この共生相互作用において、根粒菌が分泌するリポキチンオリゴ糖(Nodファクター)の構造の違いにより宿主範囲がある程度決定されているが、根粒菌の分泌タンパク質もまた宿主特異性および共生成立に関与することが明らかとされてきている。しかし、これまでにSinorhizobium(Ensifer)属根粒菌とMedicago属植物の
Posted On 20 10月 2014
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O29-03 : マメ科根粒菌の起源:β-からα-プロテオバクテリアへの根粒形成遺伝子群nodIJの水平伝播

青木 誠志郎1,伊藤 元己1,2,岩崎 渉2 1東大・院・総合文化・広域科学, 2東大院・理・生物科学 共生窒素固定に必須な根粒菌はαおよびβプロテオバクテリアに知られているが、その起源は今まで、農作物のマメ科植物の多くに着生するαプロテオバクテリアと考えられてきた。また根粒形成(nod)遺伝子群は分子遺伝学的に発見されたものの、その起源と共生機能獲得に至る分子進化については、ほどんど解析されて来なかった。我々はまず比較ゲノム解析により、根粒形成起源についての情報をもちうる遺伝子を計算推定したところ、nod遺伝子群と窒素固定遺伝子群の一部が、根粒菌全遺伝子の中から
Posted On 20 10月 2014
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O29-04 : テンサイ主根に共生する細菌のメタゲノム解析

鶴丸 博人1,大久保 卓1,岡崎 和之2,橋本 萌1,柿崎 芳里1,半澤 栄子1,高橋 宙之2,浅野目 謙之3,田中 福代4,関山 恭代5 1東北大・院生命科学, 2北農研, 3山形県農総研セ, 4中央農総研セ, 5食総研 テンサイ主根に共生する細菌が持つ植物生育促進因子を調査するため、テンサイ共生細菌のメタゲノム解析を行った。調査した植物生育促進因子に関わる機能性遺伝子の中で、リン酸溶解能に関わるglucose dehydrogenaseの検出頻度が最も高かった。次に、メタノール利用性(methanol dehydrogenase)や病害抵抗能に関わる遺伝子(β
Posted On 20 10月 2014
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O29-05 : ダイズのRj遺伝子型が共生細菌群集に与える影響の評価

海野 佑介1,城 惣吉2,信濃 卓郎3,南澤 究4,佐伯 雄一5,池田 成志1 1農研機構・北農研, 2島根大・生物資源, 3農研機構・東北農研セ, 4東北大・院生命科学, 5宮崎大・農 ダイズのRj遺伝子群は根粒菌との相互作用に重要な役割を持つことから、長年にわたり研究されてきた。一方で、植物表面や内部にはエピファイトやエンドファイトと呼ばれる多様な微生物群が生息し植物と密接な関係を持つが、Rj遺伝子群がこうした微生物群に与える影響の実態は明らかとなっていない。そこで本研究では、Rj遺伝子型の異なる12種のダイズ品種・系統を用い、部位別に細菌群集構造解析を行うこ
Posted On 20 10月 2014
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O29-06 : ウレアホルム型緩効性肥料の植物共生細菌群集への影響評価

池田 成志1,浅野 賢治1,高橋 直和2,森 清文3,富濱 毅3,海野 佑介1,信濃 卓郎4 1農研機構・北海道農業研究センター, 2サンアグロ(株), 3鹿児島県農総セ, 4農研機構・東北農研セ, 【目的】緩効性肥料を有用共生微生物との共存を可能にする施肥技術と位置づけ、化学構造が単純な緩効性肥料であるウレアホルム型緩効性肥料(UF)の作物共生細菌群集への影響評価を行った。 【方法】北海道内の生産者圃場において生産者の慣行肥料とUFを施用してタマネギとテンサイを栽培し、収穫時期にタマネギ塊茎とテンサイ主根を採取した。これらのサンプルについて、16S rRNA遺伝
Posted On 20 10月 2014
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O29-07 : フェナントレン分解細菌と共存する非分解優占種細菌の機能解明

小川 なつみ1,加藤 広海1,大坪 嘉行1,永田 裕二1,津田 雅孝1 1東北大・院生命科学 我々は、フェナントレン分解時における細菌の集団的応答を理解するため、芳香族汚染土壌からフェナントレン分解コンソーシアムを取得した。本コンソーシアムからフェナントレン分解菌としてMycobacterium sp. EPa45株が単離でき、フェナントレン分解活性は見られないものの、コンソーシアムで優占していたBurkholderia属細菌株を含むいくつかの細菌株を単離した。EPa45株とBurkholderia属細菌株の混合培養試験の結果、Burkholderia属細菌株はフ
Posted On 20 10月 2014
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O29-08 : Bacillus pumilus TUAT1株芽胞を原体とするバイオ肥料の性状および育苗時の施用効果

小野 愛1,見城 貴志2,浅野 智孝2,堀 祐輔1,木村 重光1,吉川 正巳1,横山 正3 1京都農技セ・生資セ, 2朝日工業(株), 3農工大 演者らは、イネに対する増収効果を示すBacillus pumilus TUAT1株(以下、TUAT1株)について、芽胞を接種源とすると根量増加効果および根部定着性が向上することを既に報告した(小野ら、2013)。本講演では、TUAT1株芽胞を原体として試作した粒状肥料(以下、バイオ肥料)の性状およびイネに対する育苗時の施用効果を報告する。バイオ肥料はTUAT1株をTrypticase soy培地で振とう培養して得た芽胞の
Posted On 20 10月 2014
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