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地下環境におけるCO2の再利用を目指した電気化学的微生物メタン変換システムの構築

前田 治男1, 五十嵐 雅之1, 福島 直哉2, 小林 肇2, 佐藤 光三2 1国際石油開発帝石(株), 2東京大学 本研究においては、CO2排出が主因と考えられる地球温暖化問題、さらには化石燃料をベースとしたエネルギー資源枯渇問題を解決する手段としてCCSにより地下に隔離されたCO2を微生物反応によりメタンに変換し、有用資源である天然ガスとして再利用する技術の構築を目指している。 電気化学的微生物メタン生成の反応プロセスにおいては、地下に常在している水素資化性メタン生成菌がCO2をメタンに変換する際に、水素分子を直接利用する代わりに油層水等をソースとするプロトン
Posted On 06 10月 2015
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深部地下圏メタン生成プロセスの複雑性:珪藻岩層と石炭層微生物メタンの工学研究における諸問題

清水 了 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター幌延地圏環境研究所 1.はじめに 地層内部でのメタンの生成(エネルギー生産)や抑制(温室効果ガス削減)について微生物利用を考える場合、原位置におけるメタン生成プロセスの理解が不可欠である。本講演では、著者らが約10年間にわたって北海道の珪藻岩や石炭の地層で行ってきた研究の中から「地下圏微生物の工学研究」について課題となりそうな知見をいくつか紹介したい。 2.地層内におけるメタン生成プロセスの不均一性 珪藻岩の地層で複数の近距離座標から採取した地下水のメタン生成活性を培養法により調べた結果、座標ごとに利用可能なメタ
Posted On 06 10月 2015
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JS18-3:

付加体の地下圏微生物を利用した分散型エネルギー生産システムの創成

木村 浩之1,2, 松下 慎2, 石川 修伍3, 眞柄 健太1 1静大・理・地球, 2静大・創造院・環境, 3静大・総合科学・理  東日本大震災の影響で国内の全ての原発が停止している。その影響により日本のエネルギー自給率は6%まで低下した。その後、日本政府は原発を重要なベースロード電源として位置付け、2030年までに原発の電源構成比率を20〜22%まで回復させるとともに、再生可能エネルギーの電源構成比率を22〜24%に引き上げる方針を示した。また、エネルギー自給率を東日本大震災前の20%を上回る25%まで引き上げる計画も示した。現在、新たなエネルギー生産技術の開発
Posted On 06 10月 2015
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深地層研究施設を利用した深部堆積岩および花崗岩における微生物生態学的研究

天野 由記, 佐々木 祥人, 伊勢 孝太郎, 岩月 輝希 日本原子力研究開発機構 日本原子力研究開発機構では、岐阜県瑞浪市と北海道幌延町に深部地下研究施設(瑞浪URLおよび幌延URL)を建設し、高レベル放射性廃棄物の地層処分技術の基盤となる研究開発を実施している。その一環として、我々は花崗岩を対象とした瑞浪URLおよび堆積岩を対象とした幌延URLの様々な深度から地下水試料を採取して、深部地下に生息する微生物群集分布と現存量に関する調査研究を進めてきた。その結果、現存量や微生物サイズ分布の岩層への依存性を確認するとともに、16S rRNA遺伝子のクローンライブラリー
Posted On 06 10月 2015
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