JS19-1:

インドネシア農耕地の物質循環に寄与する土壌細菌の多様性と利用可能性

大塚 重人 東京大学・大学院農学生命科学研究科  インドネシアの農耕地から、脱窒細菌、根粒細菌、リン酸可溶化細菌、およびメタン酸化細菌を分離または集積培養し、その活性を測定した。これらの細菌は、農耕地の物質循環において重要な役割を果たすと考えられている。 インドネシアの水田土壌から、脱窒細菌を分離した。分離株の大半は、日本などの温帯域からもよく分離される脱窒細菌と共通の属に分類された。しかし、Azonexus属、Diapholobacter属といったこれまで日本の水田からは報告されていない属の脱窒細菌や、Piscinibacter属、Azohydromonas属と
Posted On 06 10月 2015
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JS19-2:

インドネシア海岸環境からのアクチノバクテリアの分離と分類学的多様性

浜田 盛之 製品評価技術基盤機構 放線菌は、細菌の一分類群でありながら糸状菌に似た複雑な形態的特徴を有し、抗生物質等の多くの生理活性物質生産菌が存在する有用菌群として知られている。一方、現在のリボソーム遺伝子塩基配列に基づく系統関係を中心とした分類においては、放線菌に含まれるにも関わらず菌糸状の形態を示さないものも数多く存在し、これらはアクチノバクテリアと呼ばれることが多い。アクチノバクテリアには有用酵素やアミノ酸、ビタミン等の生産菌や難分解性物質分解菌などが数多く含まれるため、産業上有用な菌群として扱われている。そのため、新規性の高いアクチノバクテリア菌株を分離
Posted On 06 10月 2015
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インドネシアの熱帯林における外生菌根菌の多様性と群集構造

奈良 一秀1, Helbert —1,3, 宮本 裕美子1, 村田 政穂1, 田中 恵2, Sukarno Nampiah5, Sudiana Made3, Turjaman Maman4 1東京大学, 2東京農業大学, 3インドネシア科学院生物研究センター, 4インドネシア森林研究開発機構, 5ボゴール農科大学 森林の優占樹木の細根には外生菌根菌が普遍的に共生している。宿主樹木は養分吸収の大部分を外生菌根菌に依存しているため、適合する外生菌根菌いない環境では樹木は正常に成長することができない。これまで温帯域の森林において外生菌根菌の群集に関する研究は
Posted On 06 10月 2015
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インドネシア産キナ(Cinchona spp.)から分離された内生菌類とその利用の可能性について

岡根 泉 筑波大学生命環境系  Cinchona属植物(キナ; アカネ科)は抗マラリア薬の原材料として利用され、インドネシアでは経済的に重要な樹種の1つである。本研究では、Cinchona属植物における内生菌の種多様性、生態的特徴および抗マラリア作用をもつシンコナアルカロイドの産生能を明らかにするとともに、分離株を保存し応用利用に向けた体制を整えることを目的とした。  西ジャワに位置するチボダス植物園(CBG)と茶・シンコナ研究所(RITC)でCinchona pubescensを採集し、葉身、葉柄、枝および樹皮から表面殺菌法により内生菌の分離・培養を行った。その
Posted On 06 10月 2015
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