PB-036:

圃場における土着ダイズ根粒菌のnirK遺伝子発現とN2O発生

星野(高田) 裕子1, 板倉 学2, 秋山 博子1, 中島 泰弘1, 山本 昭範1,3, 下村 有美1,4, 王 勇1, 早津 雅仁1, 南澤 究2 1農環研, 2東北大院農, 3現学芸大, 4現協同乳業 【背景と目的】ダイズ栽培圃場は温室効果ガス一酸化二窒素(N2O)の発生源で、特に収穫期前後に発生が見られる。ダイズ根粒菌は、脱窒遺伝子を持っており、根粒がN2O発生源になっていることが指摘されている。特に、黒ボク土の土着根粒菌はN2O還元酵素(nosZ)を保有しないものが大部分を占める。そこで、ここでは黒ボク土圃場からのN2O発生にダイズ根粒菌が大きく寄与してい
Posted On 06 10月 2015
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PB-045:

不耕起・草生畑地土壌中に形成される土壌団粒の真核微生物群集構造解析

雫田 麻衣1, 中根 麻冴美2, 西澤 智康1,2, 小松_ 将一1,2, 成澤 才彦1,2, 橋本 知義3, 太田 寛行1,2 1茨大院農, 2茨大農, 3中央農業総合研究センター 環境保全型農法の不耕起・草生栽培は土壌団粒形成を促進させ,土壌機能の維持・向上と土壌生物性の多様化が期待される.これまでに不耕起・草生栽培した畑地土壌の微生物群集構造は季節変動することが示された.本研究では,土壌団粒構造の形成と土壌微生物との関係を明らかにするため,不耕起・草生畑地の耐水性団粒組成割合およびその土壌微生物群集構造を解析した.試験区は,茨城大学農学部附属フィールドサイエ
Posted On 06 10月 2015
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PB-044:

水稲種子に共存する細菌の多様性と動態に関する分子生態学的研究

池永 誠1, 小野 祥子2, 川内 智裕3, 境 雅夫1 1鹿児島大学農水産獣医学域農学系, 2鹿児島大学農学部, 3鹿児島大学大学院連合農学研究科 植物が生長する過程において、植物に共存する細菌の群集構造の変化には、種子に元々共存していた細菌が生長する過程で葉や根に移行する場合と、土壌中の細菌が後から植物に入り込む場合が存在する。中でも種子に共存している細菌は、植物の生育にとって重要な役割を持つと考えられ、種子を介して次世代に継代されている可能性がある。こうした種子に由来する細菌の多様性と動態に関する研究については、幾つか報告例が存在するものの、植物を個体毎に区
Posted On 06 10月 2015
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PB-043:

剪定枝葉堆積物に存在するセルロース分解-窒素固定機能を発現する細菌集団の解析

川内 智裕1, 境 雅夫2, 池永 誠2 1鹿児島大学院連合農学研究科, 2鹿児島大学農学部 【目的】  街路樹等の剪定枝葉や刈草の堆肥化過程の初期段階において窒素固定が生じていることを見出し、セルロースを唯一の炭素源とした無窒素培地にその一部を添加したところ、セルロース分解と窒素固定が並行して進行する培養系が得られた。すなわち、刈草剪定枝葉の様なC/N比の高い有機物の分解過程では窒素固定細菌が窒素の供給を行い、有機物の分解を促進することが推察された。本研究では、16S rRNA遺伝子、及びnif H遺伝子を利用し、このセルロース分解・窒素固定活性を発現する培養系
Posted On 06 10月 2015
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PB-042:

インドネシアの水田土壌における脱窒細菌の多様性および活性に与える塩分の影響

細田 彩香1, Sugiharto Arwan2, 磯部 一夫1, 妹尾 啓史1, Sudiana I Made2, 大塚 重人1 1東大院・農, 2Research Centre for Biology, The Indonesian Institute of Science 水田土壌は、細菌による脱窒が起こりやすい環境の一つである。東南アジア最大の稲作国家であるインドネシアには、高塩分の海浜地域水田が比較的多くみられるが、そのような水田土壌における脱窒微生物や関連機能遺伝子に関する情報は不足している。これまでに、インドネシアの高塩分および低塩分の水田土壌に存在
Posted On 06 10月 2015
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PB-041:

高温性硝化細菌による太陽熱消毒後の土壌硝化活性の回復

嶋谷 智佳子1, 篠原 陽子2, 野_ 克弘2 1九沖農研, 2宮崎農試 目的:太陽熱消毒は、土壌病害性生物や雑草種子の低減に高い効果が認められているが、土壌中のアンモニア態窒素を硝酸態窒素に変える硝化細菌の復元が遅く、太陽熱消毒をしない場合と比べて、土壌の硝化活性が低い状態が続く。太陽熱消毒後の硝化活性の低下により、一部の施設圃場では過剰に蓄積されたアンモニア態窒素による障害が懸念されている。そこで、50〜55℃の高温下で生育可能な新規の高温性硝化細菌を太陽熱消毒前の施設土壌に添加し、土壌中のアンモニア態窒素濃度および硝酸態窒素濃度、接種した高温性硝化細菌数の時
Posted On 06 10月 2015
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PB-040:

土のミクロ団粒内に見られる異形の細菌細胞群:その2

服部 勉1, 服部 黎子1 1アチックラボ 前報では世界各地から採取した土のミクロ団粒を固定染色後、その超薄切片をTEM観察した結果を報告した。今回は、仙台市広瀬川河畔及び東北大川渡実験圃場の草地から採取したミクロ団粒を、DNB寒天平板上で約1ヶ月25℃で培養後、固定染色し、その超薄切片のTEM観察を行った。 (結果)前報の試料(非培養)の細菌像に比べ、培養試料の細菌像には、以下の特徴が認められた。 ①培養ミクロ団粒中の細菌の多くに、不自然な突起や割れ目など、極めて異常な形態が認められる。 ②前報の非培養ミクロ団粒に比べ、培養ミクロ団粒中の細菌の多くは、外膜と周囲
Posted On 06 10月 2015
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PB-039:

陸域環境における亜硝酸還元酵素遺伝子の分布と組成

畔上 洋一1, 磯部 一夫1, 魏 魏1, 角田 洋子1, 白鳥 豊2, 西澤 智康3, 木庭啓介 啓介4, 大手 信人5, 大塚 重人1, 妹尾 啓史11東京大学, 2新潟農総研, 3茨城大学, 4東京農工大学, 5京都大学 【背景と目的】脱窒はNO3−やNO2−がN2OやN2へと逐次的に還元される微生物代謝であり、陸域の窒素循環において固定された窒素が大気中に放出されるプロセスである。脱窒微生物の検出には、NO2−をNOへと還元する酵素をコードする亜硝酸還元遺伝子nirKおよびnirSが多くの研究において利用されている。nirは細菌、アーキアおよびカビを含む多
Posted On 06 10月 2015
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PB-038:

水田土壌における硝酸のアンモニウムへの異化的還元

金子 由佳1, 磯部 一夫1, 野尻 陽介1, 白鳥 豊2, 西澤 智康3 1東京大学, 2新潟農総研, 3茨城大学 【背景と目的】 水田土壌中のアンモニウムと硝酸イオンは稲作において重要な養分である。硝酸イオンは微生物により還元されるが、その主な反応は窒素ガスへと還元される脱窒であると考えられてきた。しかし、近年アンモニウムへと還元されるDNRAの寄与も大きいことが示されつつある。アンモニウムは硝酸イオンや窒素ガスと比べて土壌に保持されやすいため、水田土壌ではDNRAを介して窒素の保持やイネへの窒素供給がなされている可能性が考えられる。そこで水田土壌においてDN
Posted On 06 10月 2015
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PB-037:

水田からのメタン発生量の増減に伴う土壌古細菌相の変化

酒井 順子1, 常田 岳志1, 林 健太郎1, 片柳 薫子1, 臼井 靖浩1, 中村 浩史2, 酒井 英光1, 長谷川 利拡1 1農環研, 2太陽計器(株) [背景]水田は温室効果ガスのメタンの主要な発生源の一つであり、メタンの多くは土壌古細菌によって生成されている。その一方で、水田にはメタン生成菌以外にも様々な生物が生息し、相互に影響していると考えられる。本研究では、生物の増減を水田土壌のメタンフラックス等の環境データと照合することで、メタン発生に関わりの深い生物を推測する。まずは、メタン生成菌を含む土壌古細菌について解析を行った。 [方法]つくばみらい市水田圃
Posted On 06 10月 2015
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