P16-02 : 難培養性微生物の増殖活性化に寄与する異種間相互作用

村上 千穂1,金田一 智規2,大橋 晶良2,青井 議輝1,3 1広島大・サステナブルディベロップメント実践研セ, 2広島大・院・工, 3Dep. Biol., Northeastern Univ. 環境中の多くの微生物は難培養性であることが知られている。その事実は微生物学において本質的に重要な課題であるにもかかわらず、なぜそれらが培養できないのか、つまり難培養性という性質についての本質的な理解は全く得られていない。本研究では、難培養性微生物(従来法では分離培養困難な微生物)をモデルとして用い、難培養性微生物の休眠と覚醒現象について、微生物間相互作用の観点から解明す
Posted On 20 10月 2014
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P16-32 : スイートソルガム搾汁液を用いたブタノール発酵生産向上化技術の開発

秋山 真成美1,金本 美穂2,Rahman M. Habibur1,佐藤 嘉則3,長南 茂1,新田 洋司1,久留主 泰郎1,太田 寛行1,2 1茨城大・院・農, 2東農工大・院・連合農, 3東京文化財研 バイオブタノールは、バイオエタノールと比較して、低揮発性、低腐食性、高燃焼性である点で注目されている。しかし、細菌が生産するブタノールやスイートソルガム等の原料に含まれるフェノール系化合物の毒性が生産の妨げとなっている。これらの物質に対して耐性を持つ細菌株が複数分離されているが、いずれもブタノール生産量は培養液の約2 %である。本研究では、2 %以上の安定したブタ
Posted On 20 10月 2014
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P16-31 : 白麹菌を用いた液体培養による耐酸性α-アミラーゼ生産の増強

三貝 咲紀1,宮崎 千佳2,二宮 純子1,森田 洋2 1北九州市大・院・国際環境工・環境システム, 2北九州市大・国際環境工・環境生命工 【緒言】 現在の焼酎製造は、固体麹を用いた方法が主流であるが、固体麹造りは温度や湿度などの厳密な調整が必要となるため職人技に頼っている酒造会社が多い。そこで、麹菌の培養制御の容易さや簡便な製造方法である液体麹に着目した。しかし、液体麹ではアルコール発酵に必要な耐酸性α-アミラーゼ(Aα-A)の生産性が著しく低いと言われている。  本研究室では牛乳を液体培養の培養基質として用いることにより、Aα-A生産性が増強することについて既に
Posted On 20 10月 2014
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P16-24 : 従属栄養性鉄酸化細菌の集積培養

細田 晃文1,余吾 奏枝1,清水 有香,田村 廣人1 1名城大・農 バイオリーチングは,鉄酸化細菌を始め金属の酸化還元能を有する微生物を利用する。これまで研究されてきた鉄酸化細菌は,好酸性であり空気酸化との競合に依存しない中性環境で増殖する鉄酸化細菌の単離例は少ない。本講演では,中性環境で乳酸鉄を基質とする従属栄養性鉄酸化細菌の集積培養について報告する。 鉄酸化細菌の接種源として犬山市で採取した微生物マットを用いた。フィルター滅菌した基本培地(10 mM HEPES, 6.3 mM NaH2PO4 および 0.05 mM Na2HPO4・12H2O)に微生物マット
Posted On 20 10月 2014
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P16-23 : 海綿Hymeniacidon sinapiumの共生微生物による2,4,6-トリヨードフェノールの還元的脱ヨード化

河村 有紀1,天知 誠吾1 1千葉大・院・園芸 ヨウ素は水溶性天然ガス鉱床から産出するかん水から生産される。近年その汲み上げにより地盤沈下が深刻化し、かん水の採水量が規制されている。一方、ヨウ素の需要は増加傾向にあるため、ヨウ素のリサイクルが注目されている。ヨウ素の主要な用途であるX線造影剤はトリヨードベンゼン骨格を有する。本研究は造影剤廃液からのヨウ素の回収に利用可能な還元的脱ハロゲン化微生物の集積を目的とした。有機ハロゲン化合物を高度に蓄積する海綿H. sinapium (ダイダイイソカイメン)を接種源とし、造影剤のモデル化合物として2,4,6-トリヨードフェ
Posted On 20 10月 2014
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P16-22 : PHA合成耐熱性Bacillus 属耐熱性細菌のスクリーニング

田中 優1,水野 康平1 1北九州工専・物質化学工 【諸 言】ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)は生分解性や生体適合性などの機能性を有し、かつ、天然物由来の物質としては珍しく熱可塑性を示すバイオプラスチックである。当研究室では極限環境下で生育できるBacillus属に注目し、工業的に利用するためにPHA合成耐熱性細菌の探索を行った。 【方法・結果】 温泉(65℃)、地下泉源(55℃)、カルスト台地から約900株を分離した。16S rRNA遺伝子600 bp断片により菌種同定を行い、PHA合成は、菌体を熱濃硫酸処理して、P3(HB)をクロトン酸に変換してHPLCで測
Posted On 20 10月 2014
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P16-21 : 好塩性細菌Halomonas sp. O-1 のPHA合成酵素遺伝子群の機能解析

木原 崇博1,柘植 丈治2,水野 康平1 1北九州工専・物質化学工, 2東工大・院・総合理工 【緒 言】 Polyhydroxyalkanoates (PHA)は微生物の菌体内にエネルギー貯蔵物質として蓄積されるポリマーの1種で生分解性プラスチックとして利用が期待されている。当研究室では海水中から中度好塩性細菌Halomonas sp. O-1を分離し、PHA合成酵素について研究を行っている。今回、本菌のPHA合成酵素遺伝子phaCの上流に位置する遺伝子phaP1およびphaP2の機能解析を大腸菌組み換え体にて行った。PhaPはphasinタンパク質として細胞内P
Posted On 20 10月 2014
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P16-13 : アルカン相内で生育する有機溶媒耐性菌Rhodococcus erythropolis PR4のタンパク質発現プロファイルの解析

岩淵 範之1,瀧原 速仁1,奥田 修二郎2,荻原 淳1,砂入 道夫1 1日大・生資科, 2新潟大・院・医歯学総合 【目的】PR4株は各種アルカン分解・耐性菌であり、極めて特殊な相互作用を示すことが知られている。すなわち、培地/アルカン二相培養系において、アルカン相表面に吸着して存在する「吸着型」、あるいはアルカン相内に転移して存在する「転移型」というように、添加するアルカンの炭素数により細胞の局在性を変化させて生育できる能力を有している。これまでに、細胞のアルカン相内での生育には、シャペロニンの一種であるGroEL2の発現上昇が重要であることが明らかとなっている。
Posted On 20 10月 2014
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P16-12 : 緑膿菌の集団行動を制御する新規転写因子の機能解析

上田 考摂1,大浦 啓1,李 昇ウク2,野尻 秀昭2,田代 陽介3,豊福 雅典1,野村 暢彦1 1筑波大・院・生命環境, 2東大・生工研セ, 3静岡大・院・工 【背景・目的】緑膿菌は、多様な運動性を持ち、それらの運動性を環境に応じて使い分ける。特にSwarmingは、微生物間コミュニケーションや環境によって複雑に制御された集団行動であり、その制御については完全に理解されていない。さらにSwarming細胞は、浮遊細胞と比較して、抗生物質への耐性や毒素生産関連遺伝子の転写量が高い事が分かっている。これらの事から緑膿菌のSwarming制御メカニズムを調べる事は、緑膿
Posted On 20 10月 2014
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P16-11 : 大腸菌の菌外膜ベシクル過剰生産株の構築

矢嶋 黎輝1,Nguyen Hong Minh1,尾島 由紘1,田谷 正仁1 1阪大・院・基礎工・物質創成・化学工学・生物反応工学 【目的】菌外膜ベシクルとは多くのグラム陰性菌が生産する外膜から遊離した直径20~250 nm程度の細胞外小胞であり,毒性因子やシグナル物質の運搬または不要物質の排出,バイオフィルム構造の維持などに関与することが知られているが,その詳細な役割についてはいまだに不明な部分が多い.近年,ベシクルを利用したドラッグデリバリーシステムの開発が報告されており,今後医療分野におけるベシクルの更なる応用が期待されることからベシクルの生成メカニズムの解
Posted On 20 10月 2014
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