P23-1 : 海洋性硫黄酸化細菌を契機とする津波堆積物細菌叢の好気環境下での変化

猪原 英之1,堀 知行2,高崎 みつる3,片山 葉子1 1東京農工大学 農学府, 2産業技術総合研究所 環境管理部門, 3石巻専修大学 理工学部, , <背景>東日本大震災により大量の海洋堆積物が打ち上げられ,解放系沿岸域での堆積物の蓄積が明らかとなり,沿岸環境の保全のためにも有機物の分解促進が重要であることが再認識された。本研究では,効率的な分解が期待される好気環境下において,堆積物の細菌叢がどのように変化するかを,次世代シークエンサーを用いて解析するとともに,堆積物の化学的性状の変化を調べた。 <方法>宮城県東松島市の津波堆積物から嫌気層を採取し,嫌気的にプラ
Posted On 20 10月 2014
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P23-2 : 6つの異なる海域の海底堆積物表層での窒素循環に関わる微生物の分布と化学環境の比較

平井 美穂1,布浦 拓郎1,Juliarni –1,野牧 秀隆1,西澤 学1,菅 寿美1,田角 栄二1,宮崎 淳一1,眞壁 明子2,木庭 啓介2 1JAMSTEC, 2東京農工大, 3, ,  我々は、小笠原海溝底の堆積物表層における無機窒素循環に関わる主要な微生物機能の分布を明らかにするため、分子生態解析、地球化学解析を行い、以下の点を明らかにした(Nunoura et al. 2013)。 ・アンモニア酸化菌群ではアーキアが優占し、また、亜硝酸酸化菌群ではNitrospinaが優占する。 ・間隙水のNO3–には、堆積物中での硝
Posted On 20 10月 2014
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P23-3 : 微好気条件でのみ硝酸還元・亜酸化窒素生成(N2O)を行う新規海洋細菌

竹内 美緒1,山岸 昂夫1,鎌形 洋一1,大島 健志朗2,服部 正平2,片山 泰樹1,花田 智3,玉木 秀幸1,丸茂 克美3,前田 広人4 1産総研, 2東京大学, 3富山大学, 鹿児島大学, 中央大学 亜酸化窒素(N2O)はオゾン層破壊や地球温暖化の原因であることから,その生成や消費に関与する微生物の同定と生態の解明は重要である。海洋においてしばしば観測される酸素極小層でのN2O濃度の極大には,硝化細菌が主に関与していると考えられている。一方で,一部のバクテリアは好気や微好気条件で脱窒し,N2O生成も報告されていることから,海洋の好気・微好気環境におけるN2O生
Posted On 20 10月 2014
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P23-4 : アイソトポマー分析を利用したFusarium属糸状菌による根圏N2O発生の特定

森内 真人1,葛貫 桂一2,池西 史生1,板倉 学1,包 智華1,豊田 栄2,吉田 尚弘2,3,鮫島 玲子3,三井 久幸1,南澤 究1 1東北大学 生命科学研究科, 2東京工業大学 総合理工学研究科, 3東京工業大学 地球生命研究所, 静岡大学 農学研究科, 一酸化二窒素 (N2O) は現在大気中に約320 ppbで存在する強力な温室効果およびオゾン層破壊ガスであり、農耕地の中でも特にマメ科植物から多く発生していることが知られている。稲葉らの研究により、ダイズ根圏から発生するN2Oは根粒菌とその他土壌微生物との相互関係によって決まることが分かっている(Inaba
Posted On 20 10月 2014
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P23-5 : 蓄電性バイオナノマテリアル生成因子の微生物生態学的解析

餅原 弘樹1,鈴木 渓3,細川 拓也1,久保田 博子1,由井 嵐士2,田代 陽介1,二又 裕之1 1静岡大学大学院 工学研究科, 2静岡大学 工学部, 3静岡大学大学院 自然科学系教育学部, , 硫酸還元細菌を含む微生物複合培養物によって生成された新規物質(BNM)は蓄放電能力を有しており、二次電池としての利用が期待される。しかしBNMの生成機構ならびに高効率な蓄放電能力の要因は明らかでなく、更なる蓄放電能力向上のためにその機構解明が必須であるため、BNM生成機構の理解を目的とした。 硫酸還元細菌を含む微生物群をKH2PO4、MgSO4、CaCl2、NH4Cl、N
Posted On 20 10月 2014
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P23-6 : 微生物により生成されるミネラル様物質の同定

由井 嵐士1,久保田 博子2,餅原 弘樹2,鈴木 渓2,細川 拓也2,田代 陽介2,小暮 敏博3,二又 裕之2 1静岡大学 工学部 物質工学科, 2静岡大学大学院 工学研究科, 3東京大学大学院 理学部系研究所, , 微生物は我々の想像を超えた物質の生成および物質循環に関わっている。我々の研究において、一時的に高密度の電流生成を発揮した微生物燃料電池(MFC)の負極溶液から微生物群を取得し培養したところ、黒色のミネラル様物質を生成した。大変興味深いことに、本物質はMFCの発電効率を増加させ、且つ、蓄電能を有していた。そこで本研究では、物質科学的に本物質が何かを明ら
Posted On 20 10月 2014
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P23-7 : 嫌気土壌における硫酸還元菌によるフェニルヒ素化合物のチオ化

椎谷 郁花1,Guan Ling2,久富 志穂子1,中島 真美3,藤井 邦彦4,野中 昌法2,原田 直樹2 1新潟大学大学院自然科学研究科, 2新潟大学自然科学系, 3新潟大学農学部, 新潟大学環境安全推進室, ジフェニルアルシン酸(DPAA)は、遺棄化学兵器に多く含まれるCLARK IやCLARK IIの合成原料であるとともに、これらのフェニルヒ素化合物から環境中で容易に生成する代謝物でもある。DPAAの変換は嫌気条件下において、好気条件よりも早く進行することが明らかになっていることから、本研究では嫌気土壌においてDPAAの動態に関与する微生物を明らかにすること
Posted On 20 10月 2014
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P23-8 : 土壌の保存条件が各種土壌酵素の活性と添加有機物からの窒素の無機化に及ぼす影響

唐澤 敏彦1,清水 マスヨ2,長岡 一成1,須賀 有子1,橋本 知義1 1中央農業総合研究センター, 2長崎県農林技術開発センター, 3, , 【目的】有機物を施用して作物の窒素源にする場合、土壌環境によって有機物分解に関わる土壌酵素活性等が異なり、有機物からの窒素無機化に差が生ずる可能性が考えられる。土壌環境が酵素活性に与える影響については、活性測定までの土壌試料の保存条件が測定結果に及ぼす影響を知る上でも明らかにする必要がある。本試験では、有機物施用前まで様々な温度・水分条件で土壌を保存し、各種土壌酵素活性と施用有機物からの窒素無機化を調べた。【方法】中央農研
Posted On 20 10月 2014
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P23-9 : 有機養液栽培における硝化関連微生物群集の解析

安藤 晃規1,2,宇佐美 晶子2,犬飼 龍矢2,溝渕 久恭2,Saijai Sakuntala2,池本 成美2,篠原 亘3,宮本 憲二3,加藤 康夫4,藤原 和樹5 1京都大学学際融合教育研究推進センター生理化学研究ユニット, 2京都大学大学院農学研究科発酵生理及び醸造学研究分野, 3慶應義塾大学理工学部生命情報学科, 富​山​県​立​大​学​生​物​工​学研究センター, 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所 野菜病害虫・品質研究領域 有機溶液栽培
Posted On 20 10月 2014
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P23-10 : 緑色糸状性光合成細菌が優占する温泉微生物群集における硫化水素の嫌気的な硫酸への酸化

神谷 直毅1,松浦 克美1,春田 伸1 1首都大学東京理工学研究科生命科学専攻, 2, 3, , 長野県中房温泉では緑色糸状性光合成細菌Chloroflexus aggregansが優占する微生物群集が発達している。C. aggregansは過去の遺伝子解析や顕微鏡を使った硫黄顆粒の観察から、光合成をおこない硫化水素を単体硫黄まで嫌気的に酸化すると考えられる。しかし採集した微生物群集には硫黄顆粒の蓄積が少量しか見られないため、C. aggregansによって温泉水中の硫化水素から作られた単体硫黄は他菌によって消費されていると考えられる。そこで本研究では温泉微生物群
Posted On 20 10月 2014
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