P26-1 : 変異株集団を用いた細胞外マトリクス生産機構の探索

永尾 篤義1,鈴木 研志2,犬塚 友麻2,長谷川 雄将2,二又 裕之2,田代 陽介2 1静大・工・物質工, 2静大院・工, 3, ,  多くの微生物は自然界において浮遊状態ではなく、固体表面に付着し増殖することによって形成した構造体「バイオフィルム」として存在する。バイオフィルム形成は有用物質生産や廃水処理への利用など有益な面と、食品腐敗や生活用品の汚染・腐食、人体組織表面における疾病などの負の面を併せ持っており、その制御のためには形成機構の理解が必要不可欠である。バイオフィルム形成には多糖やタンパクなどの細胞外マトリクス生産が関与しているが、その遺伝子発現制御機
Posted On 20 10月 2014
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P26-2 : Electrolysis of corroded iron FeS2 suppresses anaerobic microbial corrosion promoted by Desulfovibrio vulgaris

椎橋 麻里奈1,岡本 章玄1,橋本 和仁1 1東大院・工 It was estimated that 20 to 30 percent of all corrosion on pipelines is ascribed to microbial causes mainly by sulfate-reducing bacteria (SRB). To suppress the microbial corrosion, excess amount of antibiotics are practically used despite of large expense
Posted On 20 10月 2014
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P26-3 : 砂糖はStreptococcus mutansの細胞死を誘発する

稲葉 知大1,八幡 穣2,泉福 英信3,野村 暢彦1 1筑波大院・生命環境, 2Dept. Civil Environ. Eng., Massachusetts Inst. Technol., 3国立感染症研・細菌第1部 齲蝕の罹患者は全世界人口の30%,20億人以上にものぼり,重篤な場合,感染性心内膜炎や誤嚥性肺炎といった全身性疾患にも発展しうる疾患である.この齲蝕の原因とされるのが歯表面へのバイオフィルム形成であり,齲蝕はバイオフィルム感染症として最も良く知られた疾病である.口腔バイオフィルムは多種多様な細菌によって形成されるが,齲蝕の原因となるのはmutan
Posted On 20 10月 2014
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P26-4 : 流動条件下で形成した緑膿菌バイオフィルムに対するD-アミノ酸添加の影響

村井 友哉1 1静大院・工・化学バイオ 微生物が形成するバイオフィルム(BF)は,医療・工業の現場では除去すべき構造体であるが,体内などで形成されたBFに対して,あまり有効な除去手法はまだ見出されていない.我々は,日和見感染を引き起こす緑膿菌Pseudomonas aeruginosa PAO1株が流動条件下で形成するBFを,リアルタイムに観察する流路型デバイスを開発している.先行研究で,PAO1株にD-AA混合物を添加すると,BFは崩壊しないが,BF内部の死細胞が増加するという現象を見出している.そこで本研究では,添加したD-AA混合物のうち,どのD-AA(6種
Posted On 20 10月 2014
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P26-5 : ビフェニル分解菌Comamonas testosteroni TK102株のバイオフィルム形成能の解析

青木 真央1,福田 洸平2,村井 友哉1,Sanchez Zoe1,新谷 政己1,2,金原 和秀1,2 1静大院・工・化学バイオ, 2静大・創造科技院 環境微生物の多くはバイオフィルム(BF)という集合体を形成し,大気や水質の浄化に寄与している.本研究では,ビフェニル分解菌Comamonas testosteroniTK102株のBF形成機構の理解を目的とした.TK102株のBF形成条件や機構を理解するためには,本菌株のゲノム情報が有用であると考え,次世代シークエンサーを用いて全ゲノム配列を決定した.また,TK102株がBFを形成するかどうか,96穴プレートとクリ
Posted On 20 10月 2014
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P26-6 : アマゾン川におけるバイオフィルムの構成種とその遺伝子発現及び機能の解明

坪井 亜里沙1,2,守谷 繁春2 1日大・生物資源, 2理研 地球上には様々な資源が存在するが、その中でも持続可能かつ循環型のエネルギーとして、生態系中で循環している再生可能資源であるバイオマスが注目されている。 現在私はアマゾン川に注目した研究を行っている。アンデスから流れ出る豊富なミネラルを含むソリモエス川と、植物由来の有機物が溶け込んでいるネグロ川という全く別の成分が含まれた二本の川が合流する、この世界的に有名な生物多様性のホットスポットは、そこに棲む微生物による元素から有機化合物まで様々な物質の循環によって地球レベルで重要な生態系機能を発揮していると考えて
Posted On 20 10月 2014
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P26-7 : 残留塩素を除去した水道水中における管壁付着細菌の再増殖と群集構造の変化

中村 仁美1 1東大院・工・都市工 近年、水道水中の残留塩素濃度の低減化が進められており、給配水系での細菌再増殖ポテンシャルの増大が懸念されている。しかし、残留塩素が消失した水道水中の微生物生態については不明な点が多い。そこで本研究では、給配水管内の環境を模擬した装置であるアニュラーリアクターを用い、管壁に見たてたクーポン上の全菌数と細菌群集構造の変化を評価した。残留塩素を除去した水道水をアニュラーリアクターに22日間連続的に通水し、クーポン上の全菌数を測定すると共に、16S rRNA遺伝子のアンプリコンシーケンシングによる細菌群集構造解析を行った。通水1日後に全
Posted On 20 10月 2014
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P26-8 : 芽胞形成細菌における環境中の温度に応答したバイオフィルム形態変化

尾花 望1,山根 由子2,中村 幸治1,野村 暢彦1 1筑波大・生命環境, 2筑波大院・環境科学 微生物は外界の環境に応答し、様々なストレスに適応して生存している。多くの実環境中の微生物は集団であるバイオフィルムを形成することによって生育することが知られている。グラム陽性偏性嫌気性芽胞形成性のウェルシュ菌(Clostridium perfringens)は土壌中や動物の腸管内などの環境中に広く在住しており、食中毒やガス壊疽を引き起こす。近年、本菌は芽胞を形成するだけでなく、バイオフィルムを形成することによって種々のストレスに耐性を得ることが明らかとなった。我々は外
Posted On 20 10月 2014
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P26-9 : バイオファウリングを防止する複合酵素固定化型ろ過膜の開発:固定化酵素の効果

高橋 恵理加1,鈴木 香里1,利谷 翔平1,細見 正明1,寺田 昭彦1 1東京農工大院, 2, 3, , 水処理における膜分離技術の技術的課題は、ろ過膜上で発生するバイオフィルム由来の目詰まり(バイオファウリング)である。このバイオファウリングは、Quorum Sensing (QS)が引き金になり発生することが報告されている。バイオファウリング抑制の新たな技術として、本研究ではろ過膜表面にQSのシグナル物質であるAHLsの分解酵素Acylase Iを、ろ過膜孔内に細胞外ポリマー(EPS)の主成分である多糖の分解酵素α-Glucosidaseを固定化し
Posted On 20 10月 2014
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P26-10 : 抗菌材の抗菌効果に光が及ぼす影響

佐藤 平1,土屋 雄揮2,江田 志磨2,森崎 久雄1 1立命館大院・生命科学, 2立命館大・生命科学, 3, ,  抗菌とは細菌の増殖を抑制することであり、抗菌効果を付与した材質を抗菌材という。銀系無機抗菌材 (ノバロンAG1100、東亞合成) の抗菌効果には、銀イオンによるものと、抗菌材に光が照射されることによって発生する活性酸素によるものの2種類が考えられているが、その詳細は未だ明らかにされていない。そこで本研究では、マイクロカルチャー法 (任意の基質表面で細菌を培養し、その増殖の様子を顕微鏡で直接観察する方法) を用いて大腸菌を培養し、コロニーの面
Posted On 20 10月 2014
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