S11-01 : 原核生物の体の動かし方

中根 大介,西坂 崇之 学習院大学 理学部 物理学科 生物は,バクテリアからヒトに至るまで自発的に運動する仕組みを細胞・組織レベルで備えており,まわりの環境などに応じて驚くほど多様なメカニズムを発達させてきた.しかし,原核生物の運動様式で,詳細なメカニズムが明らかになっているものは,バクテリアのべん毛などほんのいくつかの仕組みに限られている.本演題では,以下に挙げるような原核生物の細胞1匹の体の動かし方を光学顕微鏡下でナノメーターレベルの精度で詳細に“見る”ことで,遺伝子の類似性とは異なる新しい視点で,これらのメカニズムや環境下での役割について考えたい.1:シアノ
Posted On 20 10月 2014
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S11-03 : 高速原子間力顕微鏡(高速AFM)で「みる」バクテリアの細胞表層

田岡 東1,2,Oestreicher Zachery1,山下 隼人3,福森 義宏1,2 1金沢大学理工研究域, 2金沢大学理工研究域バイオAFM先端研究センター, 3慶應義塾大学医学部薬理学教室(日本学術振興会 特別研究員 PD) 原子間力顕微鏡(AFM)は、基板に固定した試料の表面をナノサイズの探針でなぞり、試料の構造を可視化する。緩衝液などの溶液中で観察を行うことができるため、生理的条件下での生体分子の観察に用いられている。金沢大学の安藤教授らが開発した高速AFMは、探針の走査速度を飛躍的に向上させることで、生体分子の構造とその動態を高い空間時間分解能で観察
Posted On 20 10月 2014
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S11-02 : 電子線励起顕微鏡による超解像観察

居波 渉1,2,名和 靖矩3,福田 真大4,古川 太一2,3,川田 善正2,3 1静岡大学大学院工学研究科, 2CREST, 3静岡大学電子工学研究所, 4静岡大学創造技術大学院, 我々は、走査型電子顕微鏡と光学顕微鏡を組み合わせた超解像顕微鏡を開発している。近年、非常に微細な構造をもつ物質や数百ナノメートル以下の微粒子の開発が盛んに行われている。それらは、ウェットな環境で使用されることもある。そのため、液体中などの環境下の細胞、細菌やナノマテリアルの状態や動きを観察することは非常に重要である。液中の試料は、光学顕微鏡で観察することができる。しかし、その空間分解能
Posted On 20 10月 2014
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S11-04 : 走査型プローブ顕微鏡を用いたナノマニピュレータの開発とバイオ試料への応用

岩田 太1,2 1静岡大学大学院 工学研究科 機械工学専攻, 2静岡大学 電子工学研究所, 走査型プローブ顕微鏡は今日,観察手段のみでなく,微細加工やマニピュレータとしての技術開発が盛んに行われている.われわれはこれまで,プローブ顕微鏡を用いて様々な微細加工/マニピュレーション技術を開発している.こうした加工ツールとしてのプローブ技術について,本稿では特にバイオ試料への応用を考慮したマニピュレータ開発に関して最近の成果を紹介する。 1)ナノピペットを有するSPMによるマニピュレーション ナノスケールで物質を堆積できれば,デバイス作製やバイオ試料の高密度アレイ,細胞
Posted On 20 10月 2014
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S11-05 : 形質転換・染色・前処理いらずの微生物集団4D解析技術COCRM

野村 暢彦1,稲葉 知大2,尾花 望1,豊福 雅典1 1筑波大学生命環境系, 2筑波大学大学院生命環境科学研究科 地球上の多くの微生物は集団形態(バイオフィルム)で存在していることが明らかになってきている。実際にバイオフィルムが形成される環境条件は非常に多様であり,バイオフィルムの生態を知るためには実環境を模した環境条件で,特別な処理を行わずに解析を行う事が望ましい。そこで我々は,バイオフィルムの非破壊的な観察,解析をキーワードとしてバイオフィルム研究技術の開発,改良を行ってきた。その中で開発されたのが,反射顕微鏡法を基礎としたContinuous-optimiz
Posted On 20 10月 2014
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