P13-10 : 屎尿の高温好気液肥化における化学・物理パラメータ及び細菌群集構造の変化

神田 晃佑1,程 慧君1,紀井 俊彦1,朝倉 侑弥1,田代 幸寛1,酒井 謙二1 1九大・院・生物資源 目的:福岡県築上町では、約3週間にわたる自家発酵熱型のバッチ式好気発酵処理により、屎尿を有機液肥に変換してリサイクル利用し、バイオマス資源の有効活用を行っている。我々は先の大会で2013年7月から約3週間好気発酵を行った試料について、化学・物理パラメータと細菌群集構造の変化に関して報告した1)。本研究では、2014年6月から同様に好気発酵を行った試料の解析を行い、発酵の再現性確認と共に、両試料で共通する主要細菌の特定を目的とした。方法:ポータブル多項目水質計を用
Posted On 20 10月 2014
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P13-19 : 次世代シーケンサーを用いた生分解性試験用活性汚泥の菌叢解析

樽木 正範1,松本 博士1,宮浦 紀子1,齋藤 文代1,茅島 孝和1,木村 信忠2 1化学物質評価研究機構, 2産総研 【目的】我が国では、化学物質による環境汚染を未然に防止する観点から、上市前に環境残留性を評価するための生分解性試験(OECDテストガイドライン301C)の実施が義務付けられている。本試験では、下水処理場より採取した活性汚泥や環境水(河川水など)を混合したものを微生物源とし、グルコース及びペプトンを栄養源とする合成下水で1か月以上培養した活性汚泥(301C汚泥)を使用する。近年、301C汚泥について、長期培養に伴う自然環境との菌叢のかい離や経時的な
Posted On 20 10月 2014
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P13-18 : 有機窒素化合物の生分解性に関わる活性汚泥の微生物解析

上野 順子1,三村 吉一1,臼井 秀人1,吉田 浩介1,高橋 健治1 1ライオン・環境・安全性評価セ 背景および目的:生分解性は、試験に用いる活性汚泥により分解度が異なることが知られている。今回、有機窒素化合物を例として、メチルグリシン二酢酸(MGDA)を配位子とする亜鉛錯体(Zn-MGDA錯体)について、化審法標準活性汚泥および都市下水処理場汚泥を用いて生分解性試験を行なった。その結果、分解度に大きな違いが観察された。そこで、分解度試験結果の違いを究明するため、活性汚泥の微生物群集の相違とZn-MGDA錯体の分解菌の分離および同定を試みた。方法および結果:化審法
Posted On 20 10月 2014
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P13-17 : 嫌気性原生動物細胞内に共生する難培養性バクテリア・アーキアの分子生物学的解析

平片 悠河1,押木 守1,荒木 信夫1,黒田 恭平2,幡本 将史2,山口 隆司2 1長岡高専, 2長岡技大・院・工 【目的】嫌気性原生動物は体内に共生細菌を宿しているが, その興味深い生態は未だ完全にベールに包まれている. 嫌気性原生動物細胞内の共生細菌を解析するためには, 雑多な原生動物を分離し, 個々の細胞に共生する細菌を調べる必要がある. 本研究では, 原生動物の走電性を利用した分離装置を作製し, 分離した原生動物細胞内の共生細菌叢を16S rRNA遺伝子に基づき解析した. 【結果】分離された原生動物は形態学的にMetopus conturtus, M. p
Posted On 20 10月 2014
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P13-16 : UASB反応槽内の嫌気的硫黄酸化に関与する微生物群の解析

中原 望1,黒田 恭平1,TRAN THI THANH THUY1,幡本 将史1,山口 隆司1 1長岡技大 【目的】都市下水を処理する嫌気性上昇流汚泥床 (UASB) 反応槽内において、流入下水に含まれる硫酸塩が還元された後、再び反応層上部で再酸化される現象 (嫌気的硫黄酸化) が確認された。本研究では、この嫌気的硫黄酸化反応を実験室内で再現し、UASB反応槽保持汚泥の16S rRNA/rDNA解析により本反応に関与する微生物群の推定を試みた。【方法及び結果】UASB反応槽 (高さ1.75m、有効容積13.7L、カラム内径0.10m) は、15℃の恒温室に設置し、
Posted On 20 10月 2014
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P13-15 : 長期馴養した好酸性硝化リアクターの微生物学的特性

黒木 隆志1,黒木 貴史1,高橋 俊輔2,富田 順子2,山田 剛史1,平石 明1 1豊橋技科大 環境・生命工, 2テクノスルガ・ラボ [目的] 一般に硝化は中性から弱アルカリ条件でみられるが、近年、酸性土壌におけるアンモニア酸化や好酸性アンモニア酸化アーキアの存在が報告されている。従前研究で我々は、pH 4.0以下で硝化を起こす好酸性硝化リアクター(ANSBR)の構築に成功し、TM7門細菌が優占することを見いだした。今回はANSBRの安定性を明確にするために、本リアクターを長期間馴養し、ストレプトマイシン添加の影響や微生物学的特性について解析したので報告する。 [
Posted On 20 10月 2014
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P13-14 : 好酸性硝化リアクターからの放線菌の分離と特性評価

石見 嶺,Giri Surya,黒木 貴史,彦坂 晃臣,黒木 隆志,山田 剛史,平石 明 1豊橋技科大 環境・生命工 [目的] 従前研究において我々は、pH 4.0以下で硝化を起こす好酸性硝化リアクター(ANSBR)の構築に成功し、TM7門細菌が優占することを見いだした。この系で硝化を担う微生物の実体に迫るべく、無機塩培地による硝化菌の計数・分離を試みてきた。その結果、培養可能な主要菌として多様な放線菌が検出されたので、その特性について報告する。 [方法]  アンモニウムを基質とする無機塩培地(pH 4.0)で約2年間ANSBRを馴致・運転した。この間、ゲランガム
Posted On 20 10月 2014
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P13-13 : 比較解析から迫る亜硝酸酸化細菌Nitrospiraの生態学的ニッチ

神野 大1,牛木 章友1,藤谷 拓嗣1,末永 俊和2,寺田 昭彦2,常田 聡1 1早大・院・先進理工, 2東農工大・院・工 【背景・目的】亜硝酸酸化細菌(Nitrite-Oxidizing Bacteria:NOB)は排水処理施設における生物学的窒素除去プロセスにおいて重要な反応を担っている。従来はNitrobacter属が活性汚泥中の代表的なNOBとして認識されていたが,近年,2系統のNitrospira属が代表的なNOBとして再認識されている。しかし,分離培養が困難であったため,Nitrospiraに関する知見は限られていた。本研究では,本研究室で獲得したNi
Posted On 20 10月 2014
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P13-12 : 基質対向拡散型培養装置によるN2O還元細菌集積系の細菌叢変遷とN2O還元活性

末永 俊和1,堀 知行2,利谷 翔平1,細見 正明1,寺田 昭彦1 1東農工大・院, 2産総研 亜酸化窒素(N2O)は強力な温室効果ガス、21世紀最大のオゾン層破壊物質として知られている(IPCC(2011))。N2Oは土壌、水環境、そして排水処理施設から排出されており、その削減にN2OをN2に還元する細菌群が注目されている(Itakura et al(2012))。しかしN2O還元細菌群の生理生態は未解明な点が多く有用性は明らかになっていない。実環境でN2O還元に寄与している高活性な種の獲得に向けて、基質対向拡散型培養装置を開発し、単離の前段としてN2O還元細菌
Posted On 20 10月 2014
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P13-11 : 15Nトレーサー法による回分式・連続式部分硝化リアクターからの亜酸化窒素生成機構の解明

竹内 裕貴1,北條 圭佑1,利谷 翔平1,Harper Willie2,細見 正明1,寺田 昭彦1 1東農工大・院, 2Air Force Institude of Technology 部分硝化法はアンモニア酸化細菌(AOB)の増殖に有利な条件を槽内に創製して優占化させることで、亜硝酸を蓄積させる方法で、コストや余剰汚泥発生量を削減することが可能となる。しかし、亜硝酸の蓄積により、温室効果が高く、オゾン層破壊物質として知られる亜酸化窒素の放出量が従来の硝化・脱窒法と比べ大幅に増大することが報告されている(Kampschreur et al., 2009)。しかし
Posted On 20 10月 2014
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