P16-16 : 2,4,6-トリクロロフェノール分解菌Ralstonia pickettii DTP0602株の3つの3-オキソアジピン酸分解遺伝子の解析
Posted On 20 10月 2014
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1岡山理科大・工・生体医工
【目的】Ralstonia pickettii DTP0602株は2,4,6-トリクロロフェノール(2,4,6-TCP)を完全分解するが、3-オキソアジピン酸(3-OAA)を経てTCAサイクルへ代謝することが分かっている。R. pickettii DTP0602のゲノム解析の結果から、ゲノムの3ヶ所に3-OAAを代謝する遺伝子 (hadEF) が存在していることが明らかとなっている。今回の研究ではこれら3遺伝子が主に何の分解に関与している遺伝子なのかを各破壊株を用いて予想した。
【方法・結果】R. pickettii DTP0602の目的で述べた各遺伝子の破壊はpK18mobSacBを用い、抗生物質耐性遺伝子を挿入することによって取得した。これらの破壊株を芳香族化合物の資化性を調べてみたところ、2,4,6-TCPはプラスミド上に存在するhadE3F3の関与が予想された。一方、染色体1, 2に存在するhadE1F1、hadE2F2も別の芳香族化合物の分解に関わっていることが予想された。2,4,6-TCP分解遺伝子hadRXABC、hadSYD及びhadEFが染色体2の比較的近い位置に存在していたが、その位置関係が分解性と関係しないことが予想された。
keywords:クロロフェノール,3-オキソアジピン酸,芳香族化合物,,