O28-02 : 酒類製造工場における廃水処理について ‐サッポロビール(株)静岡工場での取り組み‐
Posted On 20 10月 2014
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1サッポロビール(株)静岡工場
サッポロビール株式会社静岡工場は静岡県焼津市に位置し、弊社全製造量の1/4程度を製造する主力工場であり、サッポロ生ビール黒ラベル、静岡麦酒、麦とホップThe gold、極ZERO、ヱビスビールといったビール系の商品や、男梅サワー、氷彩サワー、バカルディ モヒートといったRTD(ready to drink)商品を製造している。製造にあたっては、洗浄、殺菌等で使用した廃水が多量に発生する。発生した廃水は場内の廃水処理設備で汚濁物質を取り除いたうえで河川に放流を行っている。廃水処理設備ではBOD 1,000mg/L以上の原水を嫌気性微生物処理、好気性微生物処理、凝集沈殿、砂ろ過、活性炭ろ過等の処理を行い、BOD 1mg/L程度まで除去したうえで放流している。
廃水処理設備については、環境衛生、生態系等への影響がない状態まで処理を行うだけでなく、処理水の逆浸透膜ろ過による再利用や嫌気性処理で発生するメタンガスを利用するボイラー設置、好気性処理で使用する曝気ブロアの高効率化等を行い、炭酸ガス排出量削減といった環境負荷低減も達成できるような改善を進めている。
本講演では、サッポロビール静岡工場における廃水処理設備の概要および、これまで行ってきた廃水処理設備に関わる環境負荷低減へ向けた取り組み等について紹介する。
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