O22-06 : 南海トラフメタンハイドレート含有堆積物における生物的メタン生成

片山 泰樹1,吉岡 秀佳1,坂田 将1,天羽 美紀2 1産総研・地圏資源環境, 2資源機構 海底堆積物に賦存するメタンハイドレート(MH)は地球上における生物起源メタンの最大の貯蔵庫と言われている。資源量を推定する上での重要性にも関わらず、その詳細な生成機序は明らかにされていない。 我々は、南海トラフでのMH産出試験の一環で採取されたMH含有堆積物コア試料を用い、メタン生成活性及びメタン生成古細菌関連遺伝子の分布を調べた。 ラジオトレーサーを用いたメタン生成活性測定の結果、どの深度でも水素資化性の方が酢酸分解性メタン生成活性よりも高かった。454パイロシーケンシン
Posted On 20 10月 2014
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O22-05 : 水圏環境からの薬剤耐性遺伝子伝播におけるハエの役割

臼井 優1,大久保 寅彦1,福田 昭1,高田 秀重2,鈴木 聡3,田村 豊1 1酪農学園大・獣医, 2東農工大・農, 3愛媛大・沿岸研セ 【目的】水圏環境における薬剤耐性菌の存在及び伝播は人の健康に影響を及ぼす懸念があるが、水圏から人間環境への伝播経路は不明である。東南アジアに位置するタイは、人間生活と河川が密接な関係にある。しかし、河川から人への耐性菌ベクターの存在は明らかでない。近年、農場からの耐性菌ベクターとしてのハエの重要性が明らかになった。そこで、水圏環境からの耐性菌ベクターとしてもハエが機能するのではないか、という仮説のもと、医療及び獣医療で問題となっ
Posted On 20 10月 2014
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O22-04 : バンコク周辺の水圏環境における薬剤耐性菌とその耐性遺伝子の解析

大久保 寅彦1,臼井 優1,鈴木 聡2,高田 秀重3,田村 豊1 1酪農学園大・院・獣医, 2愛媛大・沿岸研セ, 3東農工大・院・農 環境資源 【緒論】河川等の水圏環境は抗菌性物質を含む排水に曝露されており、薬剤耐性菌や耐性遺伝子が選択・維持されやすい条件にある。また、熱帯アジアでは洪水等による水圏環境の撹乱も生じやすく、水系細菌と病原性細菌との接触の機会が多いことが予想される。そこで、異なる水圏環境における細菌の薬剤耐性状況を明らかにするとともに、水圏環境の耐性菌の存在が医療上のリスクになるかを評価するため、複数の河川から細菌を分離し、その性状を調査した。【方法
Posted On 20 10月 2014
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O22-03 : 養殖場由来Vibrio sp.が保有する伝達性多剤耐性プラスミドの受容菌染色体への組み込み機構

野中 里佐1,丸山 史人2,矢野 大和3,大西 勇輝4,広瀬 侑5,鈴木 聡4,増田 道明1 1獨協医大・医 , 2京大・医, 3東大・新領域, 4愛媛大・沿岸研セ, 5豊橋技科大・環境・生命工学・エレクトロニクス先端融合研 【背景・目的】 細菌間における耐性遺伝子伝達機構の解明は、抗菌薬を使用する様々な現場における耐性菌出現・拡大の機構を理解する上で必要不可欠である。本研究では養殖場から分離された多剤耐性菌が保有する伝達性プラスミドのうち、受容菌の染色体に組み込まれるタイプに着目し、その詳細な機構を明らかにすることを目的とした。   【方法】  養殖場底泥より分
Posted On 20 10月 2014
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O22-02 : 生物活性阻害剤を用いて海水中のタンパク質分解酵素活性の起源を探る

大林 由美子1,2,横川 太一3,鈴木 聡3 1横浜国大・院・工, 2筑波大・生命環境, 3愛媛大・沿岸研セ 海水中の有機物分解酵素活性は原核生物の細胞外酵素によるものとみなされるが、必ずしも細菌由来であるかどうかはわかっていない。本研究では、天然海水に、エリスロマイシン(細菌を阻害)を添加(E)、ジフテリアトキシン(真核生物とアーキアを阻害)を添加(D)、その両方を添加(ED)、どちらも添加なし(C)の各系を作成し、各系内のプロテアーゼ(アミノペプチダーゼ、トリプシン型、キモトリプシン型)活性の変化を追跡することで、海水中のプロテアーゼの起源生物を探ることを試み
Posted On 20 10月 2014
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O22-01 : Biologプレートを用いたアサリ漁場の特性評価

内田 基晴1,辻野 睦1,手塚 尚明1,高田 宣武2,阿部 信一郎2,澁野 拓郎3,丹羽 健太郎3,安信 秀樹4,宮脇 大5 1水研セ・瀬水研, 2水研セ・日水研, 3水研セ・増養殖研, 4兵庫農水技総セ, 5愛知水試 【目的】アサリ漁場の土壌微生物群集について炭素源利用能を調査し,得られた情報から漁場の特性(生産性と生物多様性等)を評価することを検討した。【方法】2013年夏期に国内5カ所(海の公園,一色,赤穂,廿日市,中津)のアサリ漁場においてBiologプレート(Biolog社GN2)を用いて,干潟土壌中の細菌群集の炭素源利用能を調べた。調査は,1漁場内3定
Posted On 20 10月 2014
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O35-08 : Methylobacterium属細菌が合成するPQQによる活性酸素発生抑制と気孔開閉に関する研究

増田 幸子1,中村 由貴1,森 泉1,新屋 友則1,藤谷 良子1,岩本 靖子1,谷 明生1 1岡大・植物研, 2, 3, , 植物葉面には多様な菌が存在する。病原性細菌は植物の免疫応答を引き起こし排除されるが、葉上で生育可能な共生細菌も存在する。なぜ、共生細菌が植物の防御反応を回避または抑制し葉上で存在できるのだろうか?本研究では、葉上で優占化するMethylobacterium属細菌の共生機構の解明を目的とした。植物葉面では気孔からメタノールが放出される。本属細菌はピロロキノリンキノン(PQQ)を補酵素とするメタノール脱水素酵素を持つ。PQQは活性酸素除去能があ
Posted On 20 10月 2014
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O34-08 : 共生化学合成細菌の影響:Anthosactis sp.の脂質と脂肪酸

齋藤 洋昭1 1石川県立大, 2, 3, , 【目的】化学合成生態系のシロウリガイ類は、水温1-5ºC、暗黒で高圧下の極限下に生息しイオウ酸化型細菌と共生し、それらからのみ栄養を得ている。本報告で、ナギナタシロウリガイに付着するイソギンチャク及びナギナタシロウリガイの脂質成分を比較した。【方法】日本海溝(6,367m, 6K、374潜航)で、イソギンチャクおよびナギナタシロウリガイ(Calyptogena phaseoliformis)を採集し、それぞれの脂質について明らかにした。【結果と考察】イソギンチャクの主要不飽和脂肪酸に、種々のn-4 NMI-P
Posted On 20 10月 2014
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O31-08 : 沿岸域の継続的な定点調査による菌様原生生物ラビリンチュラ類の生態学的調査

上田 真由美1,2,土井 耕作1,2,中嶋 昌紀3,本多 大輔2,4 1甲南大院 自然科学, 2甲南大 統合ニューロバイオロジー研究所, 3大阪府立環境農林水産総合研究所, 4甲南大・理工 ラビリンチュラ類はストラメノパイル生物群に属する無色の菌様原生生物である。海洋の有機物分解はバクテリアを起点とした微生物ループによって行われることが一般的に知られているが,真核生物の分解者はほとんど注目されてこなかった。そんな中,真核従属栄養生物であるラビリンチュラ類がその生息域の広さと現存量の大きさから,海洋生態系の中で重要な役割を果たしている可能性が示唆されてきている。しか
Posted On 20 10月 2014
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O29-08 : Bacillus pumilus TUAT1株芽胞を原体とするバイオ肥料の性状および育苗時の施用効果

小野 愛1,見城 貴志2,浅野 智孝2,堀 祐輔1,木村 重光1,吉川 正巳1,横山 正3 1京都農技セ・生資セ, 2朝日工業(株), 3農工大 演者らは、イネに対する増収効果を示すBacillus pumilus TUAT1株(以下、TUAT1株)について、芽胞を接種源とすると根量増加効果および根部定着性が向上することを既に報告した(小野ら、2013)。本講演では、TUAT1株芽胞を原体として試作した粒状肥料(以下、バイオ肥料)の性状およびイネに対する育苗時の施用効果を報告する。バイオ肥料はTUAT1株をTrypticase soy培地で振とう培養して得た芽胞の
Posted On 20 10月 2014
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