P19-17 : 難分解性難燃剤分解菌のアルカリホスファターゼの同定と特徴解析

片沼 拓士1,阿部 勝正1,高橋 祥司1,解良 芳夫1 1長岡技科大院・工 難燃剤として用いられてきたTris(2-chloroethyl) phosphate (TCEP) などの含塩素有機リン酸トリエステル類の環境汚染による生態系への悪影響が懸念されている.我々は,TCEP分解能を有するSphingobium  sp. TCM1株を見出し,その初発分解を担うハロアルキル有機リン酸加水分解酵素(HAD)を単離した.TCEPの分解代謝経路にはHADの他にジエステラーゼ,モノエステラーゼが関与し,これら酵素による分解が律速となっていると考えられた.そこで本研究では,
Posted On 20 10月 2014
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P19-16 : クラスター化した代謝酵素遺伝子群の導入による有機塩素系殺虫剤gamma-hexachlorocyclohexane資化能を有する新規細菌株の分子育種

荷川取 佑記1,宮崎 亮1,古屋 佑磨1,大畑 智史1,大坪 嘉行1,永田 裕二1,津田 雅孝1 1東北大院・生命科学・生態システム生命科学 我々は有機塩素系殺虫剤γ-hexachlorocyclohexane (γ-HCH)を分解資化するSphingobium japonicum UT26株のγ-HCH分解代謝系の全貌を解明し、代謝に関わる一連の遺伝子群 (lin genes)を同定した。本株においてγ-HCHはlinAからlinFの6つの遺伝子がコードする酵素によってβ-ketoadipateに変換されるが、これら遺伝子群はUT26株ゲノムに散在するとともに、
Posted On 20 10月 2014
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P19-15 : Rhodococcus jostii RHA1株のγ-レゾルシン酸代謝酵素遺伝子群の転写制御機構の解明

Yoshikawa Shota 1長岡技科大院・工 【目的】Rhodococcus jostii RHA1はγ-レゾルシン酸(2,6-DHBA)を3-オキソアジピン酸を経由する芳香環開裂経路にて代謝し唯一の炭素源として生育する。その代謝はtsd遺伝子群(tsdXTRBADC)が関与し、tsd遺伝子群のtsdRは、IclR型の転写制御因子をコードすると考えられるが、2,6-DHBA代謝における機能は明らかにされていない。本研究ではtsd遺伝子群の転写制御機構の解明を目的とした。 【方法】tsd遺伝子群の誘導性を調べる為、2,6-DHBAまたはコハク酸を炭素源として培
Posted On 20 10月 2014
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P19-04 : VOCs複合汚染の浄化に向けた好気・嫌気分解の検討

吉川 美穂1,張 銘1 1産総研・地圏資源環境 VOCsによる土壌汚染の浄化対策としてバイオレメディエーションが適用されている。既往の研究や浄化実績は単一の汚染物質を対象としたものが多く、故に複数の汚染物質で汚染された複合汚染サイトではバイオレメディエーションを断念するケースも見受けられる。本研究では脂肪族、芳香族の複数の汚染物質(テトラクロロエチレン(PCE)、トリクロロエチレン(TCE)、シス-ジクロロエチレン(cis-DCE)、塩化ビニル(VC)、ジクロロメタン(DCM)、ベンゼン、トルエン)の効率的な分解条件を検討することを目的として行った。汚染サイトから
Posted On 20 10月 2014
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P19-03 : Rhodococcus jostii RHA1によるcis-1,2-ジクロロエチレンの分解に関わる酵素遺伝子の解析

千野 佳奈子1 1長岡技科大院・工 【目的】塩素化エチレン類は土壌・地下水汚染の主な原因物質の1つで、微生物を用いたバイオオーグメンテーションに期待がもたれている。我々は、ビフェニル(BPH)分解菌のRhodococcus jostii RHA1がビフェニル、エチルベンゼン等で同時に誘導されるBphAおよびEtbAの2種類のジオキシゲナーゼによりトリクロロエチレン(TCE)を分解すること、TCEでも両オキシゲナーゼが誘導されることをすでに明らかにした。本研究ではRHA1株のcis-1,2-ジクロロエチレン(cisDCE)分解能と分解酵素遺伝子について解析した。 【
Posted On 20 10月 2014
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P19-12 : メタン生成ベンゼン分解集積培養系におけるトルエン,フェノール,安息香酸の分解微生物

野口 愛1,栗栖 太2,春日 郁朗3,古米 弘明2 1金沢大・理工・自然システム学, 2東大院・工・附属水環境制御研究セ, 3東大院・工・都市工 メタン生成条件におけるベンゼン分解では未だ分解微生物の純粋分離例はなく,集積培養系による分解に留まっている.ベンゼン分解集積培養系における他の単環芳香族化合物の分解も報告されているが,これがベンゼン分解微生物によるものであるかは明らかにされていない.本研究では約4年間ベンゼンを唯一の炭素源として集積したメタン生成ベンゼン分解培養系を対象とし,ベンゼン,およびトルエン,フェノール,安息香酸の分解微生物を安定同位体プローブ(
Posted On 20 10月 2014
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P19-11 : ベトナム土壌からのダイオキシン分解菌の探索と解析

竹本 裕史1,飯田 健義1,TRAN VU NGOC THI2,福田 洸平2,新谷 政己1,2,金原 和秀1,2 1静大院・工・化学バイオ, 2静大・創造科技院 ベトナムの土壌や地下水は、ベトナム戦争時に散布されたダイオキシン類を含む枯葉剤によって現在も汚染されている。このような広範囲の汚染土壌を浄化するには、従来の掘削除去では莫大なコストを要するため現実的ではない。そこで当研究室では、微生物の多様な代謝機能と進化機構を利用した、低コストな新規浄化技術を開発するため、ベトナムと共同研究を行っている。本研究では、まずベトナム土壌からダイオキシン類の分解菌を探索・単離
Posted On 20 10月 2014
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P19-10 : 低温環境下でのA重油分解菌の挙動と分解能の評価

櫻井 琢磨1,杉山 賢吾1,岩間 映月2,新谷 政己1,金原 和秀1 1静大院・工・化学バイオ, 2静大・工・物質工 油汚染環境の浄化手法として,微生物を利用したバイオレメディエーションは,これまでに広く研究されている.しかし多くの場合,温度条件が25-30℃に設定されており,必ずしも汚染環境の実情を反映していない.そこで本研究では,油分解菌を用いて,低温環境下におけるA重油の分解能の評価を行った. 油分解菌Rhodococcus erythropolis A株を,1/3LB液体培地を5 mL入れた試験管に植菌し,30℃,120 rpmで48 h培養したものを前培
Posted On 20 10月 2014
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P19-09 : PCB分解菌におけるカテコール分解遺伝子の転写制御

伊藤 拓1,工藤 大祐2,福田 雅夫3,遠藤 銀朗2,宮内 啓介2 1東北学院大院・工, 2東北学院大・工, 3長岡技科大・工 ポリ塩化ビフェニル(PCB)分解菌Rhodococcus jostii RHA1は、PCBをビフェニル(BP)との共代謝によって分解する。これまでに、BPから安息香酸(BA)までの分解に関与する遺伝子群の転写がBP存在下で活性化すること、その転写活性化はBphS1、およびBphT1 / BphT2からなる二成分制御系によって行われていることが明らかになっている。BAはBenABCおよびBenDによってカテコールへと変換され、カテコールはC
Posted On 20 10月 2014
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P19-08 : 塩害土壌におけるファイトレメディエーションに植物生育促進細菌を接種した影響

森 龍章,豊田 剛己1 1農工大院・BASE ファイトレメディエーションは他の土壌洗浄法に比べてローコストであり、広範囲の汚染物質の除去が可能であるメリットがあるが、除去能はバイオマスや生育速度に頼る点がデメリットとしてあげられる。本研究では窒素固定菌(NFB)を接種した植物体を用い、津波による塩害土壌におけるファイトレメディエーションへの影響を調査した。植物試料としてソルガム(つちたろう:TT、グリーンソルゴー:GS)を用いた。①NFBの単離:2品種のソルガムの種及び福島県塩害土壌から、希釈平板法(NaCl濃度1.0%無窒素培地)で細菌株の単離を行い、半流動培地
Posted On 20 10月 2014
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