O12-05 : 好熱性繊維状鉄還元細菌の細胞外電子伝達能および細胞繊維導電性

川市 智史1,橋本 和仁2,中村 龍平1 1理研・環境資源科研究セ, 2東大・院・工・応用化学 異化的鉄還元能は広く原核生物に分布する能力であり、鉄還元微生物の中には電極を電子受容体として利用し電流を産生するものが存在する。我々はこれまで、電気化学的手法を用いることで、Chloroflexi門に属する繊維状鉄還元細菌(Ardenticatena maritima 110S株)において、その細胞外電子伝達能を確認している。また、非導電性アモルファス鉄 (ferrihydrite) を培養系に添加することにより、生成する電流値が上昇を観察した。これは110S株が不導体
Posted On 20 10月 2014
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O13-05 : 高活性リグニン分解菌Phanerochaete sordida YK-624株によるイミダクロプリド分解機構の解明

王 剣橋1,河岸 洋和1,2,3,平井 浩文1,2 1静大院・農, 2静大・グリーン研, 3静大・創造科技院 イミダクロプリド(IMI)は、ネオニコチノイド系殺虫剤であり、昆虫神経のシナプス後膜のニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、神経の興奮とシナプス伝達の遮断を引き起こすことで殺虫活性を示す。最近EUは、ネオニコチノイド系農薬のうち 3 種の殺虫剤の暫定使用禁止措置の実施を決定した。また、広く使用されているIMI及びアセタミプリドが脳の発達を阻害し、人間の健康に危険を及ぼす恐れがあるとの警告を発した。そこで本研究では高活性リグニン分解菌Phanerochae
Posted On 20 10月 2014
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O21-05 : 比較ゲノム解析によるPseudomonas stutzeri NT-Iのセレン代謝関連遺伝子群の推定

黒田 真史1,秋山 直之1,池 道彦1 1阪大・院 工 【背景・目的】好気性セレン酸還元細菌Pseudomonas stutzeri NT-Iは、水溶性のセレン酸・亜セレン酸を、不溶性の元素態セレンを経て揮発性のメチル化物にまで還元する高いセレン代謝能力を有している。本菌株はセレン汚染水環境や排水の生物学的浄化技術への適用も期待されることから、そのセレン代謝機構は極めて興味深い。本研究は、特にNT-I株の亜セレン酸還元及びセレン揮発化機構の解明を目的として、近縁株との比較ゲノム解析により関連遺伝子群の推定を行った。 【結果】分譲機関より取得した4株のP. stut
Posted On 20 10月 2014
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O27-05 : 太陽熱土壌消毒が土壌微生物群集に及ぼす影響の解析

横江 和典1,前坂 昌宏2,浅川 晋2 1名大・農, 2名大・院・生命農 [目的]太陽熱土壌消毒は臭化メチル剤代替技術として普及が期待されている。本消毒では土壌が高温となり病原菌が死滅するだけでなく、土壌微生物群集全体も大きな影響を受けると考えられるが、病原菌以外の土壌中の微生物への影響は十分には調査されていない。そこで、太陽熱土壌消毒が土壌中の細菌、糸状菌、アンモニア酸化細菌群集に及ぼす影響を室内培養実験とハウス試験により分子生態学的手法を用いて解析した。[方法]土壌を容器に入れ密閉し、恒温器内で45℃の熱処理を14日間行い、経時的に土壌試料を採取した。また、太
Posted On 20 10月 2014
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O11-04 : 保全型農地の土壌微生物群集の決定機構

金子 信博1,南谷 幸男1,三浦 季子1,荒井 見和1,角田 智詞1,鹿山 博之1 1横国大・院・環境情報 不耕起栽培や、化学合成物質の不使用など、慣行農法から保全型農法への転換が世界レベルで進行している。土壌管理の変更にともなって、土壌に対する攪乱や土壌生物にとっての資源状態の変化が起こる。慣行と不耕起・草生(雑草を地上部刈り取りで管理)栽培を比較している圃場における土壌微生物群集を、土壌の化学性、物理性および、他の土壌生物とともに調べた。群集構造の違いを、物理的攪乱(年2回の耕起)、化学的攪乱(年2回の有機肥料施肥)、および土壌構造の変化との関係において捉えた
Posted On 20 10月 2014
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O12-04 : Clostridium beijerinckii SBP2-HB株におけるブタノール生成と糖利用性の解析

金本 美穂1,2,秋山 真成美2,上原 研人2,Rahman M. Habibur2,佐藤 嘉則3,長南 茂2,新田 洋司2,久留主 泰朗2,太田 寛行2 1東農工大・院・連合農, 2茨城大・農, 3東京文化財研 バイオブタノールはバイオ燃料として一般的に普及しているバイオエタノールと比較して高燃焼性、低腐食性であるため、次世代バイオ燃料として注目を集めている。また、バイオ燃料作物として、熱帯~温帯の広域で栽培でき、低栄養の土地での栽培も可能であるスイートソルガムが注目されている。本研究では、スイートソルガムからバイオブタノールを生産するシステムの開発について報告
Posted On 20 10月 2014
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O13-04 : 酸素存在下において亜酸化窒素(N2O)発生を抑制する脱窒細菌の単離と特性解析

大坪 和香子1,佐賀 武2,鈴木 拓磨2,宮内 啓介1,2,遠藤 銀朗1,2 1東北学院大・工学総合研, 2東北学院大・工 亜酸化窒素(N2O)は地球温暖化要因の8%を占める主要な温室効果ガスであり、オゾン層を破壊する原因でもあることから、その早急な削減対策が求められている。N2Oは環境中の微生物が担う窒素循環過程において、脱窒プロセスの代謝中間物または最終産物として発生するが、その発生量が増加する要因として、酸素による脱窒関連遺伝子の発現や脱窒関連酵素の阻害が挙げられる。特に窒素含有量の高い農業畜産系廃水処理は酸素の混入が避けられない条件で行われることが多く、相
Posted On 20 10月 2014
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O21-04 : ヨウ素酸化酵素IoxAの系統的多様性と環境分布

城山 カンナ1,天知 誠吾1,飯野 隆夫2,大熊 盛也2 1千葉大・院・園芸, 2理研BRC-JCM ヨウ化物イオン(I–)から分子状ヨウ素(I2)への酸化は、放射性ヨウ素を含むヨウ素の循環において重要な反応である。我々はこれまでに、天然ガスかん水や海水からAlphaproteobacteria綱に属する多数のヨウ素酸化細菌の分離に成功している。これらはRoseovarius toleransに近縁なグループAと、Kordiimonadales目のグループBから構成される。グループBに属するQ-1株のドラフトゲノム解析や内部アミノ酸解析などから、ヨウ素
Posted On 20 10月 2014
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O23-04 : ナノバブルの簡易生成法の確立とその性質の検討

大森 正之1,春田 かすみ2,竹山 春子2,上村 慎治1 1中央大・理工, 2早稲田大・理工学術院・先進理工 ナノバブルとは直径が1μmに満たない気泡(Gas Nanoparticle: GNP)を意味する。最近、 ナノバブル水の応用が、医療、食品加工、農業、水産業などのバイオ関連産業で注目されている。本研究では、複雑な装置によらない簡易で効率的なナノバブルの作成方法を確立し、ナノバブルの物理的な性質の一端を明らかにするとともに植物の生長におよぼす影響について検討した。  GNPは、MilliQ超純水あるいはそれにエタノールを加えたものを、ブラウン社のハンドミキサ
Posted On 20 10月 2014
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O27-04 : Bacillus属細菌が産生する抗菌性環状リポペプチドiturinのレタス根腐病抑制効果

藤田 将平1,竹前 康平1,横田 健治1 1東農大・応用生物 Iturinは拮抗性Bacillus属細菌が生産する環状リポペプチドであり、広範な抗真菌スペクトルを示す。本物質及びその類縁体は、植物病害抑制効果を示すBacillus菌株の殆どに生産性が認められることから、病害抑制効果の主体となることが予想されてきた。しかし、本物質が植物病害抑制効果を示す直接的な報告例は見当たらない。本報では、iturinの植物糸状菌病害抑制効果を明らかにすることを目的として、レタス根腐病に対する病害抑制効果を評価した。IturinはB. subtilisの培養液から有機溶媒抽出後、
Posted On 20 10月 2014
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