P16-25 : 好酸性鉄酸化細菌を用いた廃電子基板のバイオリーチングにおけるpH及び鉄濃度の影響

東條 ふゆみ1,大野谷 成美1,宮田 直幸1,梁 瑞録2,福島 淳1,谷 幸則3 1秋田県大・生資科, 2秋田県大・システム科学技術, 3静岡県大・食品栄養科学 先端技術を有する一方で資源の乏しい我が国において、廃棄物等からの有用金属の回収・再資源化は、産業の発展において重要である。しかし現在、電子基板中にレアメタルやレアアースなど種々の有用金属を含むパソコンや携帯電話等からの金属類の有効な回収・再資源化技術は確立されていない。我々は、微生物を用いて金属類を浸出させるバイオリーチングに着目して研究を行っている。これまでに、バイオリーチングに適用可能な好酸性鉄酸化細
Posted On 20 10月 2014
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P16-26 : 低温菌Shewanella livingstonensis Ac10の増殖向上に関する試み

田島 誉久1,宮原 裕之1,中島田 豊1,加藤 純一1 1広島大・院・先端物質科学・分子生命機能科学 【目的】Shewanella livingstonensis Ac10は南極海水より単離された低温菌であり、18℃を至適生育温度とする。これまでに我々はこの低温でしか生育できない菌を利用して中温菌の酵素を発現させ、これを加熱して宿主(低温菌)の代謝機能を抑えることで副産物を生成せず効率的に酵素触媒反応を行えることを示している(Tajima et al., 2013)。しかし、本菌の増殖は大腸菌等の培養時間(12時間程度)に比べ2から3日と遅く、その収量も低いことか
Posted On 20 10月 2014
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P16-27 : Methylobacterium属細菌の時計遺伝子kaiCホモログはストレス耐性に関与する

井口 博之1,3,多賀 寛樹1,藤澤 健斗1,由里本 博也1,小山 時隆2,阪井 康能1,3 1京大・院・農・応用生命, 2京大・院・理・植物, 3JST・ALCA 【背景】シアノバクテリアの概日時計を司る時計遺伝子kaiCのホモログが、Proteobacteria細菌やアーキアのゲノムに見つかっている。シアノバクテリアの概日時計は昼夜変動に応じた代謝調節の役割を担うが、これら非光合成生物が所持するkaiCホモログの機能は不明である。α-Proteobacteriaに属するMethylobacterium属細菌は土壌や水、空気中など多様な環境に生息しており、また葉
Posted On 20 10月 2014
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P16-28 : 大気から単離された赤色色素産生細菌の生存に及ぼす紫外線照射と酸化ストレスの影響

畠山 友希1,酒徳 昭宏1,中村 省吾1,田中 大祐1 1富山大・院・理工学教育・生物圏環境科学・生物圏機能Ⅲ 【目的】大気環境中の細菌は、紫外線、活性酸素種、乾燥などの環境ストレスに晒されている。また、大気から単離された細菌は細胞内に色素を有するものが多く、それらの色素は紫外線や乾燥などが原因となって生じる活性酸素種から細胞を保護していると考えられる。本研究では、大気から単離された赤色色素産生細菌について、紫外線と活性酸素種の一種である過酸化水素に対する耐性を評価することを目的とした。 【方法】 2011年4~12月の間に富山大学理学部屋上の大気から単離された赤
Posted On 20 10月 2014
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P16-29 : 部分的な黒根腐病菌接種がダイズの根粒活性に及ぼす影響

前川 富也1,越智 直1,新良 力也1,島田 信二1 1農研機構・中央農研セ 日本では大部分のダイズが水田転換畑に作付けされ,湿害等による生産性や品質の低下が大きな問題となっている.特に,ダイズの根粒窒素固定能が土壌水分の乾湿に敏感であることから,水分ストレスが転換畑での生育不良の主要因と考えられているが,それ以外の要因による悪影響も想定される. ダイズ黒根腐病は水田転換畑のような多湿条件で多発する立枯性病害で,ダイズの開花期以降に顕在化する.複数の報告とダイズ黒根腐病の特徴(重症化しないと枯死しないため,病気の認知度が低い)から考えると,現地圃場での原因不明の生
Posted On 20 10月 2014
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P16-30 : 土壌酵母Lipomycesの油脂生産能力と棲息環境の関係

柳場 まな1,松本 美穂1,長沼 孝文1 1山梨大・院・医工総合・生命 【背景と目的】 Lipomyces属酵母は菌体内脂肪球として中性脂質を蓄積する性質を有し、通常、土壌から分離される。我々は、近年、この酵母を用いてバイオマスのような再生可能資源からBDFの原料となる植物油脂を生産する研究を行っている。この研究においては、油脂生産能力の高い菌株を取得するためのスクリーニングは重要な項目である。その場合、油脂生産能力と地域、気温、植生など棲息環境との関係が明確になれば、新たな菌株を取得する際の効率的スクリーニングを可能にする。  本報告では、これまでに全国の土壌か
Posted On 20 10月 2014
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P15-01 : 環境プラスミドが保持する多重型安定分配機構の解析

小島 由夏,林 宏恵,久留主 泰朗 1茨城大・農 プラスミドは細胞内で染色体とは独立して複製し安定的に娘細胞へと分配される。これまでに報告されているプラスミド安定分配システムは二つに大別され、一つは二つのタンパク質をコードする遺伝子と一つのセントロメア領域から構成されるtrans–cis複合分配システム、もう一つはプラスミド上の非コードDNA領域のみに依存するcis分配システムである。 我々は、環境汚染物質分解能に優れたSphingobium amienseおよびSphingobium yanoikuyaeから、それぞれpAMI-1およびpYAN-1を
Posted On 20 10月 2014
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P15-02 : 新規Elusimicrobia門細胞内共生細菌のドラフトゲノム配列取得と比較解析

伊澤 和輝1,桑原 宏和1,木原 久美子1,雪 真弘4,Lo Nathan3,伊藤 武彦1,大熊 盛也2,4,本郷 裕一1,2 1東工大・院・生命理工, 2理研・BRC・ JCM, 3The Univ. of Sydney Sch. of Biol. Sci., 4理研・ CSRS・BMEP  ゲノムの縮小進化は細胞内共生細菌の最大の特徴の一つである。ゲノム縮小進化過程の詳細を明らかにするには、近縁種でありながら異なるゲノム縮小段階にある細胞内共生体間での比較ゲノム解析が望ましい。 本研究で扱うElusimicrobia門(TG1門)細菌は難培養性の真正細菌の一群
Posted On 20 10月 2014
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P15-03 : 異化的ヒ酸還元菌Anaeromyxobacter sp. PSR-1株のドラフトゲノム解析

殿村 美森1,江原 彩香2,鈴木 治夫3,天知 誠吾2 1千葉大・園芸, 2千葉大・院・園芸, 3山口大・院・理工学 Anaeromyxobacter sp. PSR-1株はヒ素汚染土壌より単離された異化的ヒ酸還元細菌で、A. dehalogenans 2CP-1株と16S rRNA遺伝子の塩基配列が99.7%一致する。Anaeromyxobacter属細菌は鉄、硝酸、塩素化化合物、ウランなど多様な物質を電子受容体として利用可能なことから、バイオレメディエーションへの応用が期待されているが、ヒ酸還元能の存在はPSR-1株以外には知られていない。本研究はPSR-1株
Posted On 20 10月 2014
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P15-04 : ゲノム・メタゲノム中の潜在的機能評価システム”MAPLE”

荒井 渉1,五斗 進3,守屋 勇樹3,谷口 丈晃2,髙見 英人1 1JAMSTEC・海底資源研究開発セ, 2(株)三菱総合研, 3京大・化学研・バイオインフォマティクスセンター 我々の研究グループでは、深海底泥や熱水流路などの極限環境に形成された様々な微生物生態系の持つ機能の解明を目的として、メタゲノム解析を行ってきた。しかし、これまでのメタゲノム解析は、16S rRNAや特定の遺伝子のみを用いて行う分類学的な多様性解析が主であり、微生物生態系全体の持つ機能やそれを担う微生物の特徴、生理・代謝機能の冗長性などはほとんど考慮されてこなかった。そこで我々は、様々な環境
Posted On 20 10月 2014
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