P25-26 : シロアリ腸内細菌の網羅的な群集構造解析と比較解析

菅谷 快斗1,山田 明徳1,2,河内 雅人1,松島 慶1,井上 潤一3,雪 真弘4,守屋 繁春5,大熊 盛也3,本郷 裕一1,3 1東京工業大・院生命理工, 2長崎大・院水産・環境科学, 3理研・BRC-JCM, 理研・CSRS BMEP, 理研・長田抗生物質 【背景・目的】シロアリは植物枯死体を餌とするが、その分解のほとんどは腸内に共生する微生物群集が担う。これは原生生物・真正細菌・古細菌からなる複雑な共生系で、シロアリの生存に必須であるが、分離培養が困難なため、系統分類・生理・生態に関する知見は未だ不十分である。そこで本研究では、多様なシロアリ種の腸内細菌につ
Posted On 20 10月 2014
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P25-27 : Wobachia population dynamics in collembolan Folsomia candida

Hou Li-Bo,Otaki Tatsuro,kaneko Nobuhiro,Nakamori Taizo 1横浜国大・院, 2, 3, , Wolbachia are intracellular bacteria and have been detected in the collembolanFolsomia candida. The infection of Wolbachia is essential for the reproduction of F.candida. For the basic understanding of their inter
Posted On 20 10月 2014
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P25-28 : ホソヘリカメムシ腸内に発達する糖タンパク質とBurkholderia定着の関係

西 郁美1,仲山 賢一2,鎌形 洋一1,菊池 義智1,3 1北海道大・院農, 2産総研・バイオマスリファイナリー研究センター, 3産総研・生物プロセス部門, , 多くの動植物は体内に共生微生物を持つが、共生成立のメカニズムには不明な点が多い。幾つかの共生系において、宿主と共生微生物の相互認識に細胞表面の糖タンパク質が重要な役割を果たすことが知られている。ダイズの重要害虫として知られるホソヘリカメムシは、成長の過程でBurkholderia共生細菌を環境土壌中から取り込み、中腸に発達する袋状組織(盲嚢)内に保持することが知られている。しかし、土壌中に生息する数十万種
Posted On 20 10月 2014
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P25-29 : ミカンキジラミ共生細菌から得られた新規ポリケチド「ディアフォリン」の活性評価

濱田 雅東1,杉野 明日香1,中鉢 淳1 1豊橋技科大, 2, 3, , ミカンキジラミ(Diaphorina citri, 半翅目・キジラミ上科)は、カンキツグリーニング病の媒介により柑橘類に致命的な被害を与える、世界的に重要な農業害虫である。本種は腹部体腔内に「bacteriome」と呼ばれる共生器官を持ち、2種類の共生細菌Candidatus Profftella armatura (Betaproteobacteria)とCandidatus Carsonella ruddii (Gammaproteobacteria)を収納している。我々の先行研究により
Posted On 20 10月 2014
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P25-30 : RNA干渉によるミカンキジラミ共生関連遺伝子の発現抑制

壇 勲興1,中鉢 淳1 1豊橋技科大, 2, 3, , ミカンキジラミ (Diaphorina citri) は、カンキツグリーニング病を媒介する、世界的に重要な農業害虫である。本種は腹部体腔内に「bacteriome」と呼ばれる共生器官を持ち、この細胞内に、世代を超えて垂直感染を繰り返す2種類の共生細菌Candidatus Carsonella ruddii (Gammaproteobacteria)及びCandidatus Profftella armatura (Betaproteobacteria)を保有している。当研究室の先行研究により、これら共生細菌の
Posted On 20 10月 2014
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S11-04 : 走査型プローブ顕微鏡を用いたナノマニピュレータの開発とバイオ試料への応用

岩田 太1,2 1静岡大学大学院 工学研究科 機械工学専攻, 2静岡大学 電子工学研究所, 走査型プローブ顕微鏡は今日,観察手段のみでなく,微細加工やマニピュレータとしての技術開発が盛んに行われている.われわれはこれまで,プローブ顕微鏡を用いて様々な微細加工/マニピュレーション技術を開発している.こうした加工ツールとしてのプローブ技術について,本稿では特にバイオ試料への応用を考慮したマニピュレータ開発に関して最近の成果を紹介する。 1)ナノピペットを有するSPMによるマニピュレーション ナノスケールで物質を堆積できれば,デバイス作製やバイオ試料の高密度アレイ,細胞
Posted On 20 10月 2014
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S12-03 : 植物病原糸状菌の寄生性分化:半身萎凋病菌の病原性系統とレース

宇佐見 俊行 千葉大学大学院園芸学研究科 Verticillium dahliae(半身萎凋病菌)は土壌伝染性の植物病原糸状菌で、幅広い双子葉植物に萎凋性病害をもたらす。本菌の菌株は複数種の植物に病原性を示すが、その宿主範囲は菌株ごとに様々である。また、トマトに病原性を示す系統では、抵抗性品種に対するレース分化も認められる。真性抵抗性遺伝子Ve1を持つトマト品種はレース1に抵抗性を示すが、レース2はこれを打破する。レースを決定する非病原力遺伝子VdAve1は、レース間のゲノム配列比較によりすでに明らかにされている。レース1はVdAve1を持ち、その翻訳産物がVe1
Posted On 20 10月 2014
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S12-04 : 昆虫と土壌微生物の共生:農業害虫カメムシ-土壌間の殺虫剤分解菌の動態解明

伊藤 英臣 産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 ダイズ害虫のホソヘリカメムシは、毎世代環境土壌中からBurkholderia属の共生細菌を獲得し腸内に保持することが知られている。近年、殺虫剤分解活性のあるBurkholderiaをホソヘリカメムシに経口摂取すると、その腸内に共生し宿主を殺虫剤抵抗性にしてしまうことを発見した。自然環境中では、殺虫剤散布によって土壌中の分解菌が増殖しカメムシに感染すると考えられるが、実際どのような感染動態が見られるのかはほとんど分かっていない。そこで本研究では、殺虫剤を散布した土壌で カメムシを飼育し、殺虫剤散布による土壌微生物
Posted On 20 10月 2014
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S12-05 : 次世代シーケンシングが切り拓く「共生ゲノム学」

重信 秀治 1 20世紀までの共生研究は記載的な博物学的・生態学的研究が主であったが、21世紀に入るとゲノム解析技術の発展により、複雑な共生のシステムを遺伝子や分子の言葉で理解できるようになってきた。特に最近では、次世代シーケンシング技術などにより共生のゲノム科学は急速に発展しつつある。そのような背景で登場した「共生ゲノム学」は、ゲノム科学的アプローチで共生を理解することを目指した、新しい研究領域である。本講演の前半では、多様な共生系の共生ゲノム学的研究の動向を紹介するとともに、新しいシーケンシング技術を共生研究に適応する際の方法論を議論する。後半では、共生研究の
Posted On 20 10月 2014
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S13-04 : メタゲノム解析から見た深海と海底下生態系の機能ポテンシャル

高見 英人 JAMSTEC メタゲノム解析は、ヒト、動物、昆虫や植物に常在する微生物叢の構成とその役割や自然環境に形成された様々な微生物生態系の多様性解析に欠くべからざる方法論として、広く用いられている。しかし、その多くは、16S rRNA遺伝やある特定の遺伝子のみを用いた種の多様性解析が主であり、微生物生態系全体が持つ機能とそれを担う微生物の分類学的特徴、また環境中に存在する生理・代謝機能の冗長性などを主体とした議論はあまりなされていない。これは、メタゲノム配列から、微生物の様々な生理・代謝機能を評価する方法論がまだ確立していないためである。  そこで我々の研究
Posted On 20 10月 2014
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