P16-29 : 部分的な黒根腐病菌接種がダイズの根粒活性に及ぼす影響

前川 富也1,越智 直1,新良 力也1,島田 信二1 1農研機構・中央農研セ 日本では大部分のダイズが水田転換畑に作付けされ,湿害等による生産性や品質の低下が大きな問題となっている.特に,ダイズの根粒窒素固定能が土壌水分の乾湿に敏感であることから,水分ストレスが転換畑での生育不良の主要因と考えられているが,それ以外の要因による悪影響も想定される. ダイズ黒根腐病は水田転換畑のような多湿条件で多発する立枯性病害で,ダイズの開花期以降に顕在化する.複数の報告とダイズ黒根腐病の特徴(重症化しないと枯死しないため,病気の認知度が低い)から考えると,現地圃場での原因不明の生
Posted On 20 10月 2014
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P16-30 : 土壌酵母Lipomycesの油脂生産能力と棲息環境の関係

柳場 まな1,松本 美穂1,長沼 孝文1 1山梨大・院・医工総合・生命 【背景と目的】 Lipomyces属酵母は菌体内脂肪球として中性脂質を蓄積する性質を有し、通常、土壌から分離される。我々は、近年、この酵母を用いてバイオマスのような再生可能資源からBDFの原料となる植物油脂を生産する研究を行っている。この研究においては、油脂生産能力の高い菌株を取得するためのスクリーニングは重要な項目である。その場合、油脂生産能力と地域、気温、植生など棲息環境との関係が明確になれば、新たな菌株を取得する際の効率的スクリーニングを可能にする。  本報告では、これまでに全国の土壌か
Posted On 20 10月 2014
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P15-01 : 環境プラスミドが保持する多重型安定分配機構の解析

小島 由夏,林 宏恵,久留主 泰朗 1茨城大・農 プラスミドは細胞内で染色体とは独立して複製し安定的に娘細胞へと分配される。これまでに報告されているプラスミド安定分配システムは二つに大別され、一つは二つのタンパク質をコードする遺伝子と一つのセントロメア領域から構成されるtrans–cis複合分配システム、もう一つはプラスミド上の非コードDNA領域のみに依存するcis分配システムである。 我々は、環境汚染物質分解能に優れたSphingobium amienseおよびSphingobium yanoikuyaeから、それぞれpAMI-1およびpYAN-1を
Posted On 20 10月 2014
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P15-02 : 新規Elusimicrobia門細胞内共生細菌のドラフトゲノム配列取得と比較解析

伊澤 和輝1,桑原 宏和1,木原 久美子1,雪 真弘4,Lo Nathan3,伊藤 武彦1,大熊 盛也2,4,本郷 裕一1,2 1東工大・院・生命理工, 2理研・BRC・ JCM, 3The Univ. of Sydney Sch. of Biol. Sci., 4理研・ CSRS・BMEP  ゲノムの縮小進化は細胞内共生細菌の最大の特徴の一つである。ゲノム縮小進化過程の詳細を明らかにするには、近縁種でありながら異なるゲノム縮小段階にある細胞内共生体間での比較ゲノム解析が望ましい。 本研究で扱うElusimicrobia門(TG1門)細菌は難培養性の真正細菌の一群
Posted On 20 10月 2014
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P15-03 : 異化的ヒ酸還元菌Anaeromyxobacter sp. PSR-1株のドラフトゲノム解析

殿村 美森1,江原 彩香2,鈴木 治夫3,天知 誠吾2 1千葉大・園芸, 2千葉大・院・園芸, 3山口大・院・理工学 Anaeromyxobacter sp. PSR-1株はヒ素汚染土壌より単離された異化的ヒ酸還元細菌で、A. dehalogenans 2CP-1株と16S rRNA遺伝子の塩基配列が99.7%一致する。Anaeromyxobacter属細菌は鉄、硝酸、塩素化化合物、ウランなど多様な物質を電子受容体として利用可能なことから、バイオレメディエーションへの応用が期待されているが、ヒ酸還元能の存在はPSR-1株以外には知られていない。本研究はPSR-1株
Posted On 20 10月 2014
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P15-04 : ゲノム・メタゲノム中の潜在的機能評価システム”MAPLE”

荒井 渉1,五斗 進3,守屋 勇樹3,谷口 丈晃2,髙見 英人1 1JAMSTEC・海底資源研究開発セ, 2(株)三菱総合研, 3京大・化学研・バイオインフォマティクスセンター 我々の研究グループでは、深海底泥や熱水流路などの極限環境に形成された様々な微生物生態系の持つ機能の解明を目的として、メタゲノム解析を行ってきた。しかし、これまでのメタゲノム解析は、16S rRNAや特定の遺伝子のみを用いて行う分類学的な多様性解析が主であり、微生物生態系全体の持つ機能やそれを担う微生物の特徴、生理・代謝機能の冗長性などはほとんど考慮されてこなかった。そこで我々は、様々な環境
Posted On 20 10月 2014
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P15-05 : 土壌細菌での鉄応答制御因子Furを介した転写調節機構の解明

佐藤 拓哉1,湯原 悟志1,大坪 嘉行1,永田 裕二1,津田 雅孝1 1東北大・院・生命科学 物質代謝能にたいへん優れた土壌細菌Burkholderia multivorans ATCC 17616株の鉄応答制御因子 (Fur) は鉄関連遺伝子のみならず、多様な遺伝子の転写調節に関与するグローバルレギュレーターである。本株ゲノム中から19 bpよりなるFur結合配列 (Fur-box)が13箇所見出され、その近傍にはプロモーターが存在すると推測されているが、転写開始点及びプロモーターは明らかになっていなかった。我々は、本株のFur-box近傍を含む全遺伝子の転写開
Posted On 20 10月 2014
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P15-06 : プラスミドpCAR1 上の遺伝子の転写開始点とプロモーター領域の網羅的解析

舘 はる香1,高橋 裕里香1,2,大坪 嘉行3,津田 雅孝3,水口(鈴木) 千穂1,岡田 憲典1,野尻 秀昭1 1東大 ・生物生産工学研究セ, 2富山県大・生物工学研究セ, 3東北大・院・生命科学 プラスミドが宿主依存的転写プロファイルを示すことが、過去に行われた3種のPseudomonas属細菌 (P. putida KT2440株、P. aeruginosa PAO1株、P. fluorescens Pf0-1株) を宿主としたカルバゾール分解プラスミドpCAR1のトランスクリプトーム比較により示唆されている。これはプラスミド上の遺伝子がプラスミド由来因子のみ
Posted On 20 10月 2014
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P15-07 : 酸性環境より分離した新規鉄酸化細菌のゲノム構造から推定される代謝様式

福島 淳1,2,東條 ふゆみ3,浅野 亮樹1,小林 弥生1,3,志村 洋一郎1,岡野 邦宏3,宮田 直幸3 1秋田県大・生物資源・応用生物, 2秋田県大・生物資源・バイオテクノロジーセンター, 3秋田県大・生物資源・生物環境 鉱山の酸性排水や硫酸土壌、酸性温泉などの硫酸酸性環境には一般的に好酸性鉄酸化細菌が生息し、環境での鉄の移動に関与している。現在までにProteobacteria に属するAcidithiobacillus ferrooxidansがよく研究され、金属の生物精錬にも使用されている。その他にはNitrospira、Firmicutes、Actin
Posted On 20 10月 2014
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P15-08 : 酢酸資化性単槽型微生物燃料電池内に局在する微生物群集の比較メタゲノム解析

高妻 篤史1,月田 匠二1,石井 俊一2,阿部 貴志3,渡邉 一哉1 1東京薬大・生命科学, 2J. Craig Venter Institute, 3新潟大・院・自然科学 【背景と目的】膜型空気正極を使用した単槽型微生物燃料電池 (SC-MFC) において,微生物は負極表面,電解質液,および正極膜内面のバイオフィルム中に存在する。これまでSC-MFC内の微生物群集は主に負極付着菌を対象に解析されてきたが,電解質溶液および正極バイオフィルム内の微生物群集についてはあまり着目されてこなかった。本研究では酢酸を基質として運転したSC-MFCの負極表面,電解質液,正極表
Posted On 20 10月 2014
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