P18-03 : 発酵制御因子として糖を用いた廃グリセリンの嫌気性水素発酵

久田 佳祐1,柏木 麻衣1,倉橋 健介2,渡邊 一史1,武藤 明徳1,徳本 勇人1 1大阪府大院・工, 2大阪府大・工業高専 【背景と目的】近年、軽油の代替燃料として注目されているバイオディーゼル燃料(BDF)は、製造時にアルカリ触媒を用いることから、強アルカリ性の廃グリセリンを副生し、この処理技術の確立が求められている。廃グリセリンを嫌気微生物によって発酵分解する場合、実プロセスで使用される菌は種々の微生物が混在した複合菌叢の場合が多く、制御も難しいと考えられる。本研究室では、これまで極微量の糖を発酵制御因子として用い、複合菌叢による廃グリセリンの分解に成功した
Posted On 20 10月 2014
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P18-04 : 金属ナノ粒子が動物の腸内細菌に与える影響の解析

大谷 俊晴1,星 英之1,木下 卓也1,武藤 明徳1,徳本 勇人1 1大阪府大院・工 【緒言】金属ナノ粒子は食品添加物として包装材料、着色料、製造助剤として広く利用されている。そのため、食品と共にナノ粒子が体内に取り込まれ腸内細菌に影響を及ぼす可能性がある。しかし、食品に含まれるナノ粒子が腸管壁に付着して起こる炎症等は報告されているが、腸内細菌に対しての報告は少ない。そこで本研究では、ナノ粒子を動物の糞に投与して腸内細菌叢への影響について解析を行った。【方法・結果】ハムスター(Phodopus sungorus)の糞(平均約13.0 mg)と培地4.5 mlを容積
Posted On 20 10月 2014
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P18-05 : 住環境で問題となるカビの制御

惠良 真理子1,川原 貴佳2,完山 陽秀2,森田 洋3 1北九州市大院・国際環境工, 2シャボン玉石けん, 3北九州市大・国際環境工 住環境には多数のカビが生息しており、年間を通じてその被害が問題となっている。これまで、脂肪酸塩が様々なカビに対して有効的であることを報告してきたが、本研究では、脂肪酸塩の畳表用防カビ剤への利用を視野に、畳に生える主なカビ、4種類に対する脂肪酸塩の抗カビ効果の検討を行った。脂肪酸塩のサンプルはカプリン酸K、ラウリン酸K、滅菌水を用いた。脂肪酸にKOH、滅菌水を加え、混合しサンプルを調製した。抗カビ抵抗性試験(JIS Z 2911)は、
Posted On 20 10月 2014
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P18-06 : 集積培養菌叢に対する酸化亜鉛ナノ粒子の毒性

渡邊 一史1,佐藤 成朗1,野村 俊之1,徳本 勇人1 1大阪府大院・工 【背景と目的】酸化亜鉛ナノ粒子(ZnO-NP)は、Escherichia coliやCampylobacter jejuniなど、様々な微生物に対して毒性を示すとともに、近年では、菌叢を変化させることも報告されている。しかし、食品の発酵生産などに用いられる麹など、構成する微生物種が少ない集積培養菌叢に対する毒性についての報告は少ない。本研究では、ZnO-NPが集積培養菌叢に対して及ぼす影響について解析を行うことを目的とした。【方法と結果】消化発酵汚泥にでんぷんを投与して培養すると、でんぷんを
Posted On 20 10月 2014
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P18-07 : 酸化亜鉛ナノ粒子が嫌気微生物生態系に及ぼす変化

渡邊 一史1,佐藤 成朗1,野本 健太1,野村 俊之1,徳本 勇人1 1大阪府大院・工 【背景と目的】工業的に生産された酸化亜鉛ナノ粒子(ZnO-NP)は、日焼け止めなどの市販品に広く利用されている。一方、様々な微生物に対して毒性を示すとの報告が増加しており、消費者の一般的な使用による土壌への拡散が懸念される。土壌中の嫌気性微生物は消化発酵汚泥中に存在する。そこで本研究では、この消化発酵汚泥を土壌微生物生態系のモデルとして用い、ZnO-NPが及ぼす影響について考察を行った。 【方法と結果】消化発酵汚泥とでんぷん、ZnO-NP分散液をバイアル瓶に封入し(最終濃度50
Posted On 20 10月 2014
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P18-08 : 環境水中に生息する自由生活アメーバ類の分子生物学的手法による検出

井上 浩章1,2,縣 邦雄1,太田 寛行2 1アクアス・つくば総研, 2茨城大・農 【目的】自由生活アメーバ類は環境中に広く生息しており,レジオネラ症の原因細菌であるレジオネラ属菌の宿主にもなる.そのため,環境水のレジオネラ汚染を抑制するためにはアメーバ類の抑制も必要で,アメーバ類の検出は重要である.アメーバ類の検出方法としては培養法が一般的だが,観察および同定には技能を要し,培養には2週間程度掛かるため容易ではない.そこで,培養法よりも迅速にアメーバ類を検出および同定するため,Terminal Restriction Fragment Length Polymo
Posted On 20 10月 2014
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P18-09 : カプリン酸及びそのカリウム塩によるカビの制御

境 志穂1,惠良 真理子1,川原 貴佳2,完山 陽秀2,森田 洋3 1北九州市大院・国際環境工・環境システム, 2シャボン玉石けん, 3北九州市大・国際環境工・環境生命工 【緒言】Penicillium 属菌やAspergillus 属菌は、食品の劣化や腐敗を引き起こす。カビ対策として、オルトフェニルフェノールなどの防かび剤があるが、それらの一部には発がん性の疑いがあり、安全性に関して様々な議論が行われている。このような背景から、抗カビ効果が高く、安全性の高い防かび剤の創出が求められており、本研究では脂肪酸塩に着目をし、脂肪酸塩の食品汚染原因カビに対する抗カビ効果
Posted On 20 10月 2014
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P17-01 : 酵素反応を必要としない蛍光増幅技術を用いた環境微生物のmRNAの視覚的検出

大宮 恭平1 1長岡技科大・院・工・環境システム工・水圏土壌環境制御工 rRNAを標的としたfluorescence in situ hybridization (FISH) 法は, 系統分類学的な微生物の同定が可能であるが, 微生物機能を把握する事が困難である. 視覚的に原位置かつシングルセルレベルで微生物機能を把握する方法として, 特定の機能遺伝子やmRNAを標的とした高感度FISH法が有効である. 中でも蛍光増幅技術として酵素反応を用いるtyramide signal amplification (TSA)-FISH法が最も汎用されている. しかし, TSA
Posted On 20 10月 2014
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P17-02 : 海底下微生物の統合的生態・機能解析を実現する基盤方法論の確立とその応用

寺田 武志1,諸野 祐樹2,伊藤 元雄2,星野 辰彦2,稲垣 史生2 1(株)マリン・ワーク・ジャパン, 2海洋研究開発機構・高知コア研 地球表面積の7割を占める海の下に広がる海底下生命圏には、海底下1.9km以上にわたり膨大な数の微生物が存在することや、外洋の超貧栄養環境でも微生物細胞が存在していることが分かっている。16S rRNA遺伝子配列解析によれば、多くの未培養アーキア、バクテリア系統群の存在が明らかだが、それらの代謝機能や極限環境における生存戦略を含め、実際に海底下で進行する生命活動には未解明の部分が多い。 このような未培養系統微生物群の生存実態、代謝
Posted On 20 10月 2014
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P17-03 : サンプルの前処理方法が新型シーケンサーを用いた微生物叢解析結果に及ぼす影響

沼田 充1,三浦 隆匡1,Sumpavapol Punnanee2,山副 敦司1,藤田 信之1 1NITE・NBRC, 2Prince of Songkla University 近年、微生物菌叢解析において新型シーケンサーを用いた方法が一般的になっている。より正確な解析を行う上で、前処理過程が重要だと考えられるが、サンプル調製方法の違いがシーケンス結果に及ぼす影響を調査した知見は多くない。そこで、我々はシーケンサーの機種やPCRに使用する16S rRNA遺伝子プライマーの違いなどが解析結果に与える影響を調査した。 土壌、海水、原油による集積を行った海水など7種類
Posted On 20 10月 2014
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