P25-43 : 口腔うがい液に存在する歯周病菌と歯周病抑制菌の試料間比較

松尾 佳祐1,前田 憲成1 1九州工業大・院生命体工・生体機能応用工, 2, 3, , 近年、生活習慣病の一つとして注目されている歯周病は、口腔内の病原細菌による感染症である。その歯周病細菌群としては、Aggregatibacter actinomycetemcomitans菌(A.a.菌)やPorphylomonas gingivalis菌(P.g.菌)などが報告されている。また、歯周病が口腔内疾患のみでなく全身疾患と高い関連性を持つことがわかっており、有用な口腔内ケア技術の開発が求められている。一方で、プロバイオティクスを確立するためには、個人個人のうがい液中
Posted On 20 10月 2014
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P25-44 : 細菌溶菌性デロビブリオ属細菌の弱酸性条件における大腸菌捕食阻害-遺伝子工学的手法を用いたメカニズム解明-

吉村 純一1,前田 憲成1 1九州工業大・院生命体工・生体機能応用工, 2, 3, , [背景・目的] デロビブリオ属細菌は、薬剤耐性菌に対する新規抗菌剤として応用が期待されている菌株である。デロビブリオ属細菌は、他のグラム陰性の細菌に侵入・増殖・溶菌する能力を持つ菌株であり、この一連の捕食機構が新規抗菌剤として期待される所以である。しかし、この菌株の大腸菌等への捕食作用の分子的メカニズムは未解明な点が多い。本研究では、デロビブリオ属細菌とpH環境の関連性に着目し、弱酸性条件下にてデロビブリオ属細菌による大腸菌捕食が阻害されることを発見し、遺伝子工学的な手法を用い
Posted On 20 10月 2014
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P25-2 : 複数の培地を用いたテンサイ細根からの共生細菌の分離

岡崎 和之,高橋 宙之,田口 和憲,黒田 洋輔,上田 重文,池田 成志 1農研機構・北海道農業研究センター, 2, 3, , 【背景・目的】テンサイに生育促進効果を有する細菌の取得を目的に、テンサイ共生細菌の網羅的な分離を行っている。広範囲な種の細菌を分離するため、4種類の培地を使用して分離を行い、各培地で分離される細菌群(ライブラリー)の多様性、系統学的分類構成について比較検討した。【方法】2012年7月17日、北海道農業研究センター芽室研究拠点で栽培したテンサイ(品種「リッカ」)から健全な3株を抜き取り、十分に洗浄後、細根を採取した。細根を乳鉢で軽く磨り潰した
Posted On 20 10月 2014
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P25-38 : 緑膿菌のQuorum sensingが口腔バイオフィルムを制御する?

森永 花菜,稲葉 知大,大浦 啓,豊福 雅典,内山 裕夫,野村 暢彦 1筑波大・院生命環境, 2, 3, , 【背景と目的】環境常在菌である緑膿菌は、口腔内にも存在することが知られている。口腔における緑膿菌は非常に数の少ないマイナーな細菌だが、口腔ケアが不十分な高齢者では高頻度に検出され、敗血症や感染性心内膜炎、誤嚥性肺炎と言った重篤な疾患の原因となる。通常、口腔内には数百種の細菌が存在し、それらがバイオフィルム(BF)を形成することで恒常性が保たれている。こうした中で、緑膿菌が病原性を発揮するためには、常在菌を抑え、口腔で優占化する必要があるが、その機構について
Posted On 20 10月 2014
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P25-37 : 改良型バイオアッセイ法による海洋性光合成細菌Rhodovulum sulfidophilumのN-acyl-homoserine lactone (AHL) 生産の検証

寺田 岳史1,沖見 卓哉1,梅影 創2,菊池 洋2 1豊橋技科大・院工・環境生命工, 2豊橋技科大・院工, 3, , グラム陰性菌に属する海洋性光合成細菌Rhodovulum sulfidophilumは、菌体外に自身の核酸を放出し、フロックと呼ばれる菌の凝集体構造を形成する。我々は過去の研究において、グラム陰性菌のクォーラムセンシングに関わる一般的なシグナル分子であるN-アシルホモセリンラクトン(AHL)を包接するα-シクロデキストリンが本菌のフロックの維持を阻害することを見出している。このことから、本菌のAHL生産とフロック維持に相関関係があること
Posted On 20 10月 2014
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P25-36 : グラム陰性細菌中のQuorum Sensingを阻害する修飾シクロデキストリンの合成と機能評価

藤村 侑司1,諸星 知広1,池田 宰1 1宇都宮大・院工・物質環境化学, 2, 3, , 多くの病原性グラム陰性細菌はアシル化ホモセリンラクトン(AHL)を介した細胞間情報伝達機構Quorum Sensing(QS)により、色素生産、菌体発光、バイオフィルム形成、病原性の発現など様々な機能を制御している。AHLによるシグナル伝達を阻害すると、病原性細菌の病原性のみを抑制することが可能であり、抗生物質等に代わる新しい感染症予防技術として応用が期待されている。我々の研究グループは、環状オリゴ糖であるシクロ
Posted On 20 10月 2014
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P25-35 : ケミカルバイオロジー的手法によるアブラムシ共生関連タンパク質の機能解析

上田 翔太1,岡村 恵子1,近藤 恭光2,斎藤 臣雄2,土`田 努3,中鉢 淳1 1豊橋技科大, 2理研, 3富山大, , 農業害虫として名高いアブラムシは、体腔内に「菌細胞(bacteriocyte)」と呼ばれる特殊な細胞群を持ち、その細胞質中に共生細菌ブフネラ(Candidatus Buchnera aphidicola, Gammaproteobacteria)を収納している。ブフネラは、約2億年にわたり垂直感染のみにより受継がれており、その過程で多くの遺伝子を失っているため、菌細胞の外では増殖できない。一方でアブラムシは、餌である植物師管液に乏しい栄養分の
Posted On 20 10月 2014
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P25-34 : トリミエマ原虫共生体のゲノムならびに宿主トランスクリプトーム解析

新里 尚也1,齋藤 星耕1,青山 洋昭1,長濱 秀樹1,砂川 春樹3,鎌形 洋一2 1琉球大・熱帯生物圏研究センター, 2産総研・北海道センター, 3(株)琉球産経, , 嫌気性繊毛虫の一種であるトリミエマ・コンプレッサムは、メタン生成アーキアとTC1と呼ばれるFirmicutesに属する真正細菌の2つの共生体を細胞内に保持していることが知られている。メタン生成アーキアはトリミエマ原虫のヒドロゲノソームから生じる水素をメタン化していることが推定されているが、TC1については、トリミエマ原虫の活発な増殖に必須であることが抗生物質を用いた実験で示されているものの、共生
Posted On 20 10月 2014
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P25-1 : 共生系への合成生物学的アプローチ

西田 暁史1,鮎川 翔太朗2,山村 雅幸1 1東京工業大・総合理工学・知能システム科学, 2東京工業大・情報生命, 3, ,  微生物の多くは種間相互作用により、互いの個体群動態に影響を及ぼし合いながら共生系を形成している。共生系は自然界のいたるところで見受けられ、その個体群動態が複雑な挙動を示すだけでなく、進化にも影響を及ぼすことから、生物学の様々な分野で重要なテーマとなっている。  共生系研究のアプローチとしては、「自然界に実在する共生系を探し出す」、「生物実験で相互作用の因子を解明する」、「共生系を数理モデルで表現しシミュレーションや解析
Posted On 20 10月 2014
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P25-3 : インドネシアに生息するCyrtosia javanica根部から分離された菌類について

新垣 沙紀1,2,成澤 才彦1,Gayuh Rahayu2,Iman Hidayat3 1茨城大・院農, 2Bogor Agricultural University, Graduate School of Mathematics and Natural Sciences, 3Indonesian Institutes of Sciences (LIPI), , 目的:エンドファイトとは「植物の中」を意味するendo(=within)とphyte(=plant)からなる呼称で、植物体の組織や細胞内で共生的に生活している生物のことを指す。葉緑体を欠失したラン科植物(
Posted On 20 10月 2014
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