O35-03 : 昆虫-細菌内部共生における協力的な殺虫剤解毒メカニズム

佐藤 由也1,小池 英明2,竹下 和貴2,佐藤 浩昭1,Navarro Ronald1,伊藤 英臣2,堀 知行1,菊池 義智2 1産総研・環境管理技術研究部門, 2産総研・生物プロセス研究部門, 3, , 細菌との内部共生は自然界で広くみられる一般的な現象である。動物や植物の体内において、共生細菌は食物の分解や不足栄養素の供給に寄与し、宿主の成長と繁殖に重要な役割を果たす。最近我々は、農業害虫であるカメムシ類が土壌中のフェニトロチオン(有機リン系殺虫剤の一種で通称MEP)分解細菌であるBurkholderia sp. SFA1株を体内に共生させ、MEP抵抗性を獲得
Posted On 20 10月 2014
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O35-02 : 動物での新規オルガネラ進化?細菌由来の昆虫遺伝子からタンパク質が合成され、共生細菌に輸送される

中鉢 淳1,2,石田 欣二3,本郷 裕一4,大熊 盛也2,宮城島 進也5 1豊橋技科大, 2理研・BRC, 3岩手医科大, 東工大, 遺伝研 ミトコンドリアや葉緑体などのオルガネラは、原始真核生物に取込まれた共生細菌の末裔である。その成立過程では、1) 共生細菌自身や、その他の細菌から宿主ゲノムに遺伝子が転移し、2) 転移遺伝子からタンパク質合成が可能となり、さらに、3) 合成されたタンパク質を共生細菌に運ぶ輸送系が進化した。中でも、3が最も困難と考えられており、「オルガネラ」と「細菌」を区別する指標とされる。農業害虫として知られるアブラムシは、腹部体腔内に「菌細
Posted On 20 10月 2014
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O35-01 : 接合菌類および子嚢菌類における菌類内生バクテリアの検出率について

高島 勇介1,出川 洋介2,成澤 才彦3 1農工大院・連合農学, 2筑波大・菅平高原実験センター, 3茨城大・農, , 近年、菌類において宿主の形態や病原性に影響を及ぼす“菌類内生バクテリア”の存在が報告されており、宿主となる菌類の分類や生活様式に影響を与える可能性が示唆されている。しかし同領域における研究は始まったばかりであり、菌類内生バクテリアのスクリーニングは、接合菌類や子嚢菌類といった分類群ごとに行われ、その存在の有無も十分に議論されていない。そこで、本研究では、接合菌類および子嚢菌類に対して、同一条件下において、菌類内生バクテリア
Posted On 20 10月 2014
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O35-07 : Single-Cell Resolution Activity Mapping Indicates Syntrophy with Non-diffusive Transfer of Intermediates or Direct Electron Transfer in Natural Microbial Consortia

McGlynn Shawn1,Chadwick Grayson1,Kempes Chris1,Orphan Victoria1 1Division of Geological and Planetary Sciences California Institute of Technology, 2, 3, , To investigate metabolic coupling between cells in a natural syntrophic community, we analyzed activity relationships in the archa
Posted On 20 10月 2014
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O34-07 : 基質誘導型遺伝子発現解析による海底下微生物の機能遺伝子探索

諸野 祐樹1,4,寺田 武志2,星野 辰彦1,4,二神 泰基3,稲垣 史生1,4 1海洋機構・高知コア研, 2マリン・ワーク・ジャパン, 3鹿児島大・農・附属焼酎・発酵学教育研究センター, 海洋機構 海底資源研究開発センター, 栄養や圧力などの環境条件が、極限的ではあるが多様性に富む海底地下環境、ここには未だ分離、培養に至っていない微生物系統群が多数存在することが知られている。科学海洋掘削によって得られた試料からは、これまでに間隙水を含めた層序ごとの化学物質プロファイル、または微生物群集構造が分かってきている。最近ではNanoSIMSによる解析から、これらの微生物
Posted On 20 10月 2014
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O34-06 : グリーンランド、カナック氷河上のクリオコナイト粒の形成プロセスと分布

植竹 淳 1,2,瀬川 高弘1,2,永塚 尚子2,田中 聡太4,竹内 望3,本山 秀明2,青木 輝夫5 1極地研・新領域融合研究センター, 2極地研, 3千葉大・理・地球科学, 千葉大院・理・地球科学, 気象研・気候研 世界各地の氷河の表面からは、クリオコナイト粒と呼ばれる直径約1mmの粒子が頻繁に報告されている。これらは様々な好冷性微生物の増殖により形成され、腐植物質が集積することで、氷河表面を黒く変化させる。そのため氷河表面での太陽光の吸収が大きくなり、氷河の融解が促進される。特に氷河融解による海面上昇への寄与が高いグリーンランド氷床では、氷河上の暗色域の面積
Posted On 20 10月 2014
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O34-05 : 超好熱古細菌Aeropyrum属におけるウイルス感染履歴配列の解析

藤原 慎1,大福 高史1,吉田 天士1,左子 芳彦1 1京大院・農・応生, 2, 3, , 【目的】超好熱古細菌Aeropyrum属ではゲノムシンテニーが高度に保存されていた一方で、ウイルス関連因子に多様性が見られたことからウイルス駆動のゲノム多様化が引き起こされていることが示唆された。そこで本研究では地理的に離れた個体群より分離した株のウイルス耐性機構CRISPRとウイルス感染履歴であるスペーサーを解析した。 【方法】鹿児島県山川(YK)、長崎県小浜(OH、TA)と橘湾(TB)より分離された株のうち各地点1株について、Illumina MiSeqを用い
Posted On 20 10月 2014
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O34-04 : 富山県で採取したバイオエアロゾルに含まれる細菌の特徴とストレス耐性

田中 大祐1,佐藤 圭1,畠山 友希1,中島 拓也1,酒徳 昭宏1,中村 省吾1 1富山大院・理工, 2, 3, , 【目的】 大気中には,細菌,菌類,原生生物,花粉,動植物の破片などのバイオエアロゾルが存在している。また,大気環境中の微生物は、紫外線、活性酸素種、乾燥などの環境ストレスに晒されている。本研究では,富山県で採取したバイオエアロゾルに含まれる細菌の特徴とストレス耐性を把握することを目指した。【方法】 大気試料は,2009~2013年に,富山大学理学部棟屋上 (地上約12m)を中心に採取した。その後,PCR-DGGE法による細菌群集構造解析とリアルタイ
Posted On 20 10月 2014
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O34-03 : The Cedars蛇紋岩水系に生息する微生物群のメタゲノムおよび生理機能解析

鈴木 志野1,石井 俊一1,星野 辰彦2,稲垣 史生2,鎌形 洋一3,Kuenen J. Gijs4,Nealson Kenneth H.5 1J. Craig Venter Insitute, Department of Microbial and Environmental Genomics, 2海洋機構・高知コア研, 3産総研・北海道セ, Delft University of Technology, Department of Biotechnology, University of Southern California, Department of E
Posted On 20 10月 2014
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O34-02 : G+C含量の異なる2種類の16S rRNA遺伝子を使い分ける好塩性古細菌Haloarculaの生態

佐藤 悠1,木村 浩之1 1静大院・理・地球科学, 2, 3, , タンパク質合成の翻訳を担うリボソームは大小2つのサブユニットからなる。原核生物の小サブユニットは16S rRNAと21種類のタンパク質で構成される。多くの原核生物はゲノム上に複数コピーの16S rRNA遺伝子を有するが、それらの塩基配列はほぼ一致している。一方、好塩性古細菌Haloarcula属の中にはゲノム上に3種類の16S rRNA遺伝子(rrnA、rrnB、rrnC)を有し、rrnAとrrnBC間で塩基配列は概ね5%異なることが報告されている。さらに、rrnAとrrnBCのG+C含量を比較す
Posted On 20 10月 2014
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