P12-11 : ホウレンソウ萎凋病発生リスク評価法の開発

佐藤 恵利華1,関口  博之1,村上 弘治2 1農研機構・近畿中国四国農業研究セ , 2農研機構・本部 【目的】Fusarium oxysporum f. sp. spinaciae(以下、FOS)によるホウレンソウ萎凋病発生リスクを評価する方法の開発を目的に、リアルタイムPCRによる土壌中のFOS密度測定法の開発およびFOS密度と発病程度の関係を調査した。 【方法】FOS密度を特異的に定量するため、FOSおよびF. oxysporumの他の分化型についてIGS領域の塩基配列を比較し、リアルタイムPCR用プライマーを設計・作成した。3種類の土壌(褐色低地土、黒ボク
Posted On 20 10月 2014
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O35-01 : 接合菌類および子嚢菌類における菌類内生バクテリアの検出率について

高島 勇介1,出川 洋介2,成澤 才彦3 1農工大院・連合農学, 2筑波大・菅平高原実験センター, 3茨城大・農, , 近年、菌類において宿主の形態や病原性に影響を及ぼす“菌類内生バクテリア”の存在が報告されており、宿主となる菌類の分類や生活様式に影響を与える可能性が示唆されている。しかし同領域における研究は始まったばかりであり、菌類内生バクテリアのスクリーニングは、接合菌類や子嚢菌類といった分類群ごとに行われ、その存在の有無も十分に議論されていない。そこで、本研究では、接合菌類および子嚢菌類に対して、同一条件下において、菌類内生バクテリア
Posted On 20 10月 2014
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O35-02 : 動物での新規オルガネラ進化?細菌由来の昆虫遺伝子からタンパク質が合成され、共生細菌に輸送される

中鉢 淳1,2,石田 欣二3,本郷 裕一4,大熊 盛也2,宮城島 進也5 1豊橋技科大, 2理研・BRC, 3岩手医科大, 東工大, 遺伝研 ミトコンドリアや葉緑体などのオルガネラは、原始真核生物に取込まれた共生細菌の末裔である。その成立過程では、1) 共生細菌自身や、その他の細菌から宿主ゲノムに遺伝子が転移し、2) 転移遺伝子からタンパク質合成が可能となり、さらに、3) 合成されたタンパク質を共生細菌に運ぶ輸送系が進化した。中でも、3が最も困難と考えられており、「オルガネラ」と「細菌」を区別する指標とされる。農業害虫として知られるアブラムシは、腹部体腔内に「菌細
Posted On 20 10月 2014
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O35-03 : 昆虫-細菌内部共生における協力的な殺虫剤解毒メカニズム

佐藤 由也1,小池 英明2,竹下 和貴2,佐藤 浩昭1,Navarro Ronald1,伊藤 英臣2,堀 知行1,菊池 義智2 1産総研・環境管理技術研究部門, 2産総研・生物プロセス研究部門, 3, , 細菌との内部共生は自然界で広くみられる一般的な現象である。動物や植物の体内において、共生細菌は食物の分解や不足栄養素の供給に寄与し、宿主の成長と繁殖に重要な役割を果たす。最近我々は、農業害虫であるカメムシ類が土壌中のフェニトロチオン(有機リン系殺虫剤の一種で通称MEP)分解細菌であるBurkholderia sp. SFA1株を体内に共生させ、MEP抵抗性を獲得
Posted On 20 10月 2014
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O35-04 : 浅海性無脊椎動物の体腔液に共存する微生物の群集構造解析

砂田 高志1,中川 聡2,澤辺 智雄1 1北大院・水産・院海洋応用生命科学, 2京大院・農・応生, 3, , 近年、深海底熱水活動域の無脊椎動物に共生するEpsilonproteobacteriaが、ヒト病原性を示すHelicobacter pyloriの祖先的遺伝形質を有することが示唆された。しかし、深海から陸上への進化の過程は解明されておらず、大きなギャップが存在する。本研究室の先行研究から、道内に生息するヒトデやナマコ等の浅海性無脊椎動物の体腔液にEpsilonproteobacteriaが普遍的に存在することが示唆された。そこで本研究では、その進化史および
Posted On 20 10月 2014
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O35-05 : 比較ゲノムで解き明かすBurkholderia共生細菌の共生因子: 接着性線毛(Tad pili)

竹下 和貴1,柴田 朋子2,二河 成男3,西山 智明4,長谷部 光泰2,5,深津 武馬1,重信 秀治2,5,菊池 義智1 1産総研・生物プロセス研究部門, 2基生研, 3放送大・教養, 金沢大・学際科学実験センター, 総研大院・生命科学 多くの動植物がその体内の共生微生物と緊密な相互作用を行っているが、共生の遺伝的基盤についてはいまだ不明な点が多い。大豆の重要害虫であるホソヘリカメムシ(Riptortus pedestris)はBurkholderia属の共生細菌を毎世代環境土壌中より獲得し、中腸後端部に発達する袋状組織(盲嚢)に保持している。本研究では、ホソヘリ
Posted On 20 10月 2014
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O35-06 : 深海底熱水活動域に生息する巻貝類とその共生細菌の群集遺伝学的解析

村上 竣一1,益崎 庸介1,美野 さやか1,澤辺 智雄1,宮崎 淳一2,Chen Chong3,Rogers Alex3,Copley Jonathan4,高井 研2,中川 聡2,5 1北海道大・院水産科学院, 2海洋研究開発機構 深海・地殻内生物圏研究分野, 3Department of Zoology, University of Oxford, Department of Ocean and Earth Science, University of Southampton, 京大院・農・応生 深海底熱水活動域は暗黒・高圧・超高温熱水が噴出する極限環境にありな
Posted On 20 10月 2014
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O35-07 : Single-Cell Resolution Activity Mapping Indicates Syntrophy with Non-diffusive Transfer of Intermediates or Direct Electron Transfer in Natural Microbial Consortia

McGlynn Shawn1,Chadwick Grayson1,Kempes Chris1,Orphan Victoria1 1Division of Geological and Planetary Sciences California Institute of Technology, 2, 3, , To investigate metabolic coupling between cells in a natural syntrophic community, we analyzed activity relationships in the archa
Posted On 20 10月 2014
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O34-01 : 西南日本の付加体深部地下圏における微生物ポテンシャルと炭素・窒素循環

松下 慎1,石川 修伍2,長井 一茂1,2,木村 浩之1 1静大院・理・地球科学, 2静大・理・地球科学, 3, , 静岡県中西部、愛知、紀伊半島、四国、九州、そして沖縄までの太平洋側の地域は、付加体と呼ばれる厚い堆積層からなり、その深部地下圏には大量の嫌気性地下水と付随ガスが存在している。本研究では、静岡県中西部の付加体の分布域に構築された温泉用掘削井から地下水と付随ガスを採取し、環境データ、ガス組成、炭素安定同位体比を測定した。さらに、地下水に含まれる微生物群集の遺伝子解析と嫌気培養を試みた。その結果、多くのサイトにおいて付随ガスに大量のメタン(98%)が含ま
Posted On 20 10月 2014
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O34-02 : G+C含量の異なる2種類の16S rRNA遺伝子を使い分ける好塩性古細菌Haloarculaの生態

佐藤 悠1,木村 浩之1 1静大院・理・地球科学, 2, 3, , タンパク質合成の翻訳を担うリボソームは大小2つのサブユニットからなる。原核生物の小サブユニットは16S rRNAと21種類のタンパク質で構成される。多くの原核生物はゲノム上に複数コピーの16S rRNA遺伝子を有するが、それらの塩基配列はほぼ一致している。一方、好塩性古細菌Haloarcula属の中にはゲノム上に3種類の16S rRNA遺伝子(rrnA、rrnB、rrnC)を有し、rrnAとrrnBC間で塩基配列は概ね5%異なることが報告されている。さらに、rrnAとrrnBCのG+C含量を比較す
Posted On 20 10月 2014
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