P16-21 : 好塩性細菌Halomonas sp. O-1 のPHA合成酵素遺伝子群の機能解析

木原 崇博1,柘植 丈治2,水野 康平1 1北九州工専・物質化学工, 2東工大・院・総合理工 【緒 言】 Polyhydroxyalkanoates (PHA)は微生物の菌体内にエネルギー貯蔵物質として蓄積されるポリマーの1種で生分解性プラスチックとして利用が期待されている。当研究室では海水中から中度好塩性細菌Halomonas sp. O-1を分離し、PHA合成酵素について研究を行っている。今回、本菌のPHA合成酵素遺伝子phaCの上流に位置する遺伝子phaP1およびphaP2の機能解析を大腸菌組み換え体にて行った。PhaPはphasinタンパク質として細胞内P
Posted On 20 10月 2014
, By

P16-22 : PHA合成耐熱性Bacillus 属耐熱性細菌のスクリーニング

田中 優1,水野 康平1 1北九州工専・物質化学工 【諸 言】ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)は生分解性や生体適合性などの機能性を有し、かつ、天然物由来の物質としては珍しく熱可塑性を示すバイオプラスチックである。当研究室では極限環境下で生育できるBacillus属に注目し、工業的に利用するためにPHA合成耐熱性細菌の探索を行った。 【方法・結果】 温泉(65℃)、地下泉源(55℃)、カルスト台地から約900株を分離した。16S rRNA遺伝子600 bp断片により菌種同定を行い、PHA合成は、菌体を熱濃硫酸処理して、P3(HB)をクロトン酸に変換してHPLCで測
Posted On 20 10月 2014
, By

P16-23 : 海綿Hymeniacidon sinapiumの共生微生物による2,4,6-トリヨードフェノールの還元的脱ヨード化

河村 有紀1,天知 誠吾1 1千葉大・院・園芸 ヨウ素は水溶性天然ガス鉱床から産出するかん水から生産される。近年その汲み上げにより地盤沈下が深刻化し、かん水の採水量が規制されている。一方、ヨウ素の需要は増加傾向にあるため、ヨウ素のリサイクルが注目されている。ヨウ素の主要な用途であるX線造影剤はトリヨードベンゼン骨格を有する。本研究は造影剤廃液からのヨウ素の回収に利用可能な還元的脱ハロゲン化微生物の集積を目的とした。有機ハロゲン化合物を高度に蓄積する海綿H. sinapium (ダイダイイソカイメン)を接種源とし、造影剤のモデル化合物として2,4,6-トリヨードフェ
Posted On 20 10月 2014
, By

P16-24 : 従属栄養性鉄酸化細菌の集積培養

細田 晃文1,余吾 奏枝1,清水 有香,田村 廣人1 1名城大・農 バイオリーチングは,鉄酸化細菌を始め金属の酸化還元能を有する微生物を利用する。これまで研究されてきた鉄酸化細菌は,好酸性であり空気酸化との競合に依存しない中性環境で増殖する鉄酸化細菌の単離例は少ない。本講演では,中性環境で乳酸鉄を基質とする従属栄養性鉄酸化細菌の集積培養について報告する。 鉄酸化細菌の接種源として犬山市で採取した微生物マットを用いた。フィルター滅菌した基本培地(10 mM HEPES, 6.3 mM NaH2PO4 および 0.05 mM Na2HPO4・12H2O)に微生物マット
Posted On 20 10月 2014
, By

P16-31 : 白麹菌を用いた液体培養による耐酸性α-アミラーゼ生産の増強

三貝 咲紀1,宮崎 千佳2,二宮 純子1,森田 洋2 1北九州市大・院・国際環境工・環境システム, 2北九州市大・国際環境工・環境生命工 【緒言】 現在の焼酎製造は、固体麹を用いた方法が主流であるが、固体麹造りは温度や湿度などの厳密な調整が必要となるため職人技に頼っている酒造会社が多い。そこで、麹菌の培養制御の容易さや簡便な製造方法である液体麹に着目した。しかし、液体麹ではアルコール発酵に必要な耐酸性α-アミラーゼ(Aα-A)の生産性が著しく低いと言われている。  本研究室では牛乳を液体培養の培養基質として用いることにより、Aα-A生産性が増強することについて既に
Posted On 20 10月 2014
, By

P16-32 : スイートソルガム搾汁液を用いたブタノール発酵生産向上化技術の開発

秋山 真成美1,金本 美穂2,Rahman M. Habibur1,佐藤 嘉則3,長南 茂1,新田 洋司1,久留主 泰郎1,太田 寛行1,2 1茨城大・院・農, 2東農工大・院・連合農, 3東京文化財研 バイオブタノールは、バイオエタノールと比較して、低揮発性、低腐食性、高燃焼性である点で注目されている。しかし、細菌が生産するブタノールやスイートソルガム等の原料に含まれるフェノール系化合物の毒性が生産の妨げとなっている。これらの物質に対して耐性を持つ細菌株が複数分離されているが、いずれもブタノール生産量は培養液の約2 %である。本研究では、2 %以上の安定したブタ
Posted On 20 10月 2014
, By

P16-03 : 培地調整法がもたらす分離生物種の差異と新規微生物の検索

山岸 彩沙1,大門 世理奈1,住谷 恵理子1,玉木 秀幸2,加藤 創一郎2,4,北川 航2,4,Nakatsu Cindy H.3,4,鎌形 洋一2,4 1北大・農院・微生物新機能開発学, 2産総研・生物プロセス, 3Dep. Agronomy, Purdue Univ., 4北大・農院, 【背景・目的】環境中に存在する微生物は遺伝資源として重要であるが、現在単離培養されている数は全体の1%にも満たないと推測されている。これらの生物遺伝資源を最大限利用するにはより多くの未知微生物の培養化が望まれており、そのための新規技術や手法が求められている。多くの環境微生物が“
Posted On 20 10月 2014
, By

P16-04 : 寒天×培地調整法=?

大門 世理奈1,北川 航2,3,田中 みち子2,Nakatsu Cindy, H.4,鎌形 洋一2,3 1北大・農院, 2北大・農院, 3産総所・生物プロセス, 4Dep. Agronomy, Purdue Univ. 【背景・目的】 現在までに単離培養された微生物種は,全体の1%に満たないと言われている.難培養性微生物は未知なる遺伝資源として期待されており,それらを単離培養可能にする培養方法の開発・改良が求められている.演者らは寒天培地調整法に着目し,わずかな手順の違いが細菌の生育に影響を与えることを明らかにしつつある.本研究では,培地調整の手順による影響の程度
Posted On 20 10月 2014
, By

P16-05 : 寒天培地上でシアノバクテリアを増殖させるBacillus subtilis 168の関与遺伝子の同定

林 昌平1,井藤 和人1,巣山 弘介1 1島根大・生物資源 【目的】我々が継代培養しているシアノバクテリアSynechococcus leopoliensis CCAP1405/1株は、CT、1/10PTYG液体培地で増殖するが、寒天培地では増殖しない。しかし、Bacillus subtilis 168などの従属栄養細菌を同一寒天培地で共培養すると1405/1株が増殖する。共培養した細菌が寒天培地での増殖阻害を解除していると予想された。そこで本研究では、B. subtilis 168が寒天培地で1405/1株を増殖させる能力に関与する遺伝子を同定し、この機構の解明
Posted On 20 10月 2014
, By

P16-06 : 細菌群集構造に原生動物の捕食と細胞外分泌物が及ぼす影響

濱部 惇1,多羅尾 光徳2 1東京農工大・院・農・物質循環環境・環境微生物, 2東京農工大・院・農・物質循環環境・環境生物 【目的】細菌の増殖や代謝に,原生動物が細胞外に分泌する物質が及ぼす例が近年報告されている。本研究では細菌群集構造に原生動物の細胞外分泌物が影響を及ぼすと仮説をたて,これを検証することを目的とした。【方法】中央を孔径0.1μmのメンブレンフィルターで隔てた二槽培養器を用いた。細菌や原生動物はこのメンブレンフィルターを通過しないが,原生動物の細胞外分泌物は通過する。二槽培養器の一方の槽に孔径0.45μmのフィルターでろ過して原生動物を取り除いた環
Posted On 20 10月 2014
, By