P21-18 : 海水温上昇が海洋沿岸におけるウイルスによる原核生物制御へ与える影響

田中 勇成1,Dao Thi Anh Tuyet2,宗林 留美1,永翁 一代1,加藤 憲二1,2 1静岡大学大学院理学研究科, 2静岡大学創造科学技術大学院, 3, , 海洋においてウイルスは溶菌性感染によって原核生物を死滅させることで,原核生物群集の数と構成を制御する(Suttle, 2007).また,ウイルスのバーストサイズや感染様式は宿主の生理状態や密度に大きく依存する(Weinbauer, 2004).そのため,海水温上昇が原核生物の活性を高めることはウイルスの原核生物制御に影響を与えると予想される.しかし,海水温上昇がウイルスの原核生物制御に与える影響に
Posted On 20 10月 2014
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P21-17 : 地下温度変化による地下水中の微生物群集への影響

大久保 智司1,2,斎藤 健志1,2,江上 亮太3,林 大和3,柳沼 孟3,小松 登志子1,2,大西 純一1,2 1埼玉大学大学院 理工学研究科, 2JST CREST, 3埼玉大学 理学部, , 二酸化炭素放出の削減および省エネルギーの必要性から、今後、地圏熱利用ヒートポンプシステム(GSHP)の普及促進が予想される。GSHPは冷暖房用恒温熱源として、年間を通して温度がほぼ一定な地下水を利用するものである。このような技術の普及に加え、都市部の地下利用やヒートアイランド現象の影響などによって地下の温度環境が変化する可能性がある。しかしながら地下温度変化が地下の地盤
Posted On 20 10月 2014
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P21-16 : 多摩川上流域における光合成細菌の系統的多様性と環境

広瀬 節子1,加藤 千鶴1,松浦 克美1,春田 伸1 1首都大学東京 大学院理工学研究科 生命科学専攻, 2, 3, , 河床には藻類を一次生産者とするバイオフィルムが発達している。これまでの研究で、東京都青梅市を流れる多摩川河床バイオフィルムには、好気性光合成細菌が多数種共存しており、中には新属新種と考えられるものも含まれていた。多様性と環境との関係を知るため、本研究ではさらに上流域で、日照や栄養塩流入量が異なると考えられる奥多摩町の河床を対象に、光合成細菌を分離・培養し、その系統を解析した。  2013年7月、河床の石を20m2にわたる範囲から採取し
Posted On 20 10月 2014
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P21-15 : 藻類産生有機物を基点とした湖沼微生物ループに関与する細菌群の季節変化

春日 郁朗1,木戸 佑樹1,栗栖 太1,古米 弘明1 1東京大学 大学院工学系研究科, 2, 3, , 湖沼における微生物ループは、溶存有機物を基点とする炭素フラックスの経路として重要である。しかし、微生物ループの構造については不明な点が多い。そこで本研究では、藻類産生有機物を同化する湖の細菌群をDNA安定同位体プローブ法(DNA-SIP)によって同定することを試みた。12C/13C-重炭酸を添加した無機培地でシアノバクテリアMicrocystis aeruginosa(NIES-843)を無菌的に培養し、培養液をろ過して溶存態の藻類産生有機物を調製した。2013
Posted On 20 10月 2014
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P21-4 : マルチプレックスリアルタイムRT-PCR法による天然海水・海底泥からの有害渦鞭毛藻感染性ウイルスHcRNAVの定量

中山 奈津子1,浜口 昌巳1 1(独)水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所, 2, 3, , 有害渦鞭毛藻ヘテロカプサによる赤潮の終息には、1本鎖RNAウイルス(HcRNAV)の感染が重要な影響を与えている可能性が示唆されており、演者らは、ウイルスの高い複製能や宿主特異性を利用した生物学的赤潮防除法として「HcRNAVを含む天然海底泥の利用」を検討中である。同法の最適化には、高精度かつ迅速なウイルス定量技術が不可欠であるが、従来法では、測定対象が一部の株特異的なHcRNAV数に限定されること、測定に1 週間以上を要するなどの問題があった。そこで、本ウイルスに
Posted On 20 10月 2014
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P21-1 : 生物ろ過槽由来のMn除去能を持つ微生物群集の集積培養

三好 萌栄子1,永牟田 寛信1,鈴木 市郎1,小泉 淳一1 1横浜国立大学大学院 工学府 【目的】Fe・Mnを含む地下水を微生物複合系を用いて浄化する「生物ろ過法」は低コスト・低環境負荷のFe・Mn除去技術であるが、その浄化機構はまだ解明されておらず、Fe・Mn酸化細菌の単離は報告されていない。生物ろ過槽の細菌群集構造を解析した結果、Mn酸化能が報告されているHyphomicrobium属をはじめC1化合物資化性細菌が多く存在した。本研究では生物ろ過槽よりMn2+の酸化、除去を行う微生物群集を集積培養し、その性質や組成を調べることを目的とした。 【材料・方法】京都
Posted On 20 10月 2014
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P21-12 : Cu-MMOを有する新規海洋性エチレン資化性細菌

塩谷 達也1,寺原 猛2,今田 千秋2,羽部 浩3,布施 博之4 1芝浦工業大学大学院, 2東京海洋大学, 3産業技術総合研究所, 4芝浦工業大学 【背景・目的】初発酸化酵素のCopper-containing membrane monooxygenase (Cu-MMO)は、メタン酸化細菌とアンモニア酸化細菌に特有と考えられてきたが、近年、メタン以外の短鎖のアルカン・アルケンを資化する微生物もCu-MMOを有していることが知られてきている。しかしCu-MMOを有する非メタン炭化水素資化性細菌の分離報告は少なく、なかでもエチレンを資化する海洋性微生物の分離報告は4
Posted On 20 10月 2014
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P21-11 : 日本沿岸の海底泥より分離されたε-プロテオバクテリアの硫黄酸化細菌

阿久津 祥吾1,寺原 猛2,今田 千秋2,羽部 浩3,布施 博之4 1芝浦工業大学大学院, 2東京海洋大学, 3産業技術総合研究所, 芝浦工業大学, ε-プロテオバクテリアの独立栄養の硫黄酸化細菌は、Sox系の代謝経路により硫黄化合物の酸化を行うことが報告されており、硫黄循環に深く関わっているとともに、一部の種においては電子受容体として硝酸イオンを利用することから窒素の循環にも関与している。近年、海底熱水噴出域からの分離株等を基に新種の報告がなされているが、沿岸海底泥よりの分離株に基づく種は、Sulfurimonas denitrificansのみ
Posted On 20 10月 2014
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P21-10 : 海洋性メタン菌による硫化メチルからのメタン生成

四方 麻妃1,寺原 猛3,今田 千秋3,羽部 浩4,布施 博之2 1芝浦工業大学大学院, 2芝浦工業大学, 3東京海洋大学, 産業技術総合研究所, 【目的】硫化メチル(DMS)は悪臭物質であり、硫黄循環や気候変動への影響などで環境中において重要な物質である。DMSを生育基質とするメタン生成菌はとしては、Methanolobus 属やMethanosarcina 属等の菌が分離されているが、その分解に関する遺伝子については推定が行われているものの、確定されておらず、海洋中におけるDMS分解への寄与についても明らかになっていない。本研究は、メタン生成菌におけるDMSの
Posted On 20 10月 2014
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P21-9 : 富栄養淡水湖底泥における活性のあるメタン生成古細菌群集の多様性

坪井 隼,山村 茂樹,高津 文人,今井 章雄,岩崎 一弘 1国立環境研究所地域環境研究センター, 2, 3, , 【背景】   日本の多くの湖沼は人間活動に伴う栄養塩の流入により富栄養化が進行している。富栄養化は湖内の一次生産を増加させ、底泥における有機物負荷の上昇及び貧酸素化の原因となる。こうした条件では、嫌気的な微生物プロセスが卓越する。メタンは地球上で重要な温室効果ガスの一つであり、温室効果全体の約20%に寄与していると推定されている。湖沼底泥はメタン生成のホットスポットである。特に、メタンは嫌気性微生物である古細菌の特定のグループによって生産され
Posted On 20 10月 2014
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