JS15-1:

日本に分布する有毒ラン藻とその環境特性

程木 義邦1, 大林 夏湖1, 小林 由紀2, 高巣 裕之3, 奥田 昇2, 中野 伸一1 1京都大学生態学研究センター, 2総合地球環境研究所, 3東京大学大気海洋研究所 アオコを形成するラン藻には有毒物質を生産する株が多くみられるため,上水利用される湖沼や貯水池では公衆衛生上、問題となる。肝臓毒や神経毒など10種以上報告されており、これらの毒を生産する株は世界中で16属以上報告されている。一方、日本では肝臓毒のミクロキスティンとシリンドロスパモプシン、神経毒のアナトキシン-aまたはホモアナトキシンaを生産する株が5種程度報告されている。興味深いことに、海外で有
Posted On 06 10月 2015

JS18-1:

地下環境におけるCO2の再利用を目指した電気化学的微生物メタン変換システムの構築

前田 治男1, 五十嵐 雅之1, 福島 直哉2, 小林 肇2, 佐藤 光三2 1国際石油開発帝石(株), 2東京大学 本研究においては、CO2排出が主因と考えられる地球温暖化問題、さらには化石燃料をベースとしたエネルギー資源枯渇問題を解決する手段としてCCSにより地下に隔離されたCO2を微生物反応によりメタンに変換し、有用資源である天然ガスとして再利用する技術の構築を目指している。 電気化学的微生物メタン生成の反応プロセスにおいては、地下に常在している水素資化性メタン生成菌がCO2をメタンに変換する際に、水素分子を直接利用する代わりに油層水等をソースとするプロトン
Posted On 06 10月 2015

JS16-1:

細菌の飢餓生残におけるエネルギーの役割:嫌気性光合成細菌の非増殖期での光エネルギー利用

菅野 菜々子, 松浦 克美, 春田 伸 首都大院・生命 自然環境中での栄養源供給は不安定であり、多くの細菌は飢餓状態であるとされる。一部の細菌では芽胞や休眠形態形成により飢餓環境を生き延びるが、芽胞を形成しない大部分の細菌が飢餓環境でどのように生残しているのかは不明な点が多い。非胞子形成菌が飢餓条件で細胞を維持し生残するためにもエネルギーが必要と考えられている。しかし従属栄養細菌にとって栄養源飢餓はエネルギー源飢餓も引き起こすため、生残とエネルギーの関係は十分解析されてこなかった。そこで本研究では嫌気性光合成細菌である紅色非硫黄光合成細菌を使用した。紅色光合成細菌
Posted On 06 10月 2015

JS17-1:

腸内エコシステムの制御による新たな健康維持基盤技術の創出

福田 真嗣 慶應義塾大学先端生命科学研究所  地球環境上のあらゆる場所には微生物生態系が存在しているが、とりわけわれわれの腸管内には数百種類以上でおよそ100兆個にもおよぶ腸内細菌群(腸内細菌叢)が高密度に生息している。これら腸内細菌叢は細菌同士あるいは宿主の腸管細胞群と相互作用することで、複雑で洗練された腸内生態系、すなわち「腸内エコシステム」を形成している。腸内エコシステムは通常はこれらの同種あるいは異種細胞間の絶妙なバランスの元に恒常性を維持しているが、過度の遺伝的要因あるいは外環境由来の要因によりその恒常性が破綻してしまうと、最終的には粘膜免疫系や神経系、
Posted On 06 10月 2015

JS15-2:

富栄養・貧栄養連続培養系における鉄制限Microcystis aeruginosa細胞特性と増殖応答

藤井 学 東京工業大学 鉄制限の連続培養系において淡水性ラン藻類Microcystis aeruginosaを培養し、細胞増殖、鉄細胞内含量、鉄摂取速度などの細胞応答を調べた。特に本研究では、鉄以外の栄養塩状態の影響も評価するため、富栄養・貧栄養条件における培養を行った。具体的には、鉄以外の栄養塩が十分に存在し最適増殖が可能なFraquil(富栄養Fraquil)、ならびに鉄以外の栄養塩も増殖を制限するFraquil(貧栄養Fraquil、特に硝酸やモリブデンが低い)の栄養塩濃度が異なる二つの淡水培地を用いた。両培地において、鉄細胞内含量は希釈率とともに増加し、D
Posted On 06 10月 2015

JS18-2:

深部地下圏メタン生成プロセスの複雑性:珪藻岩層と石炭層微生物メタンの工学研究における諸問題

清水 了 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター幌延地圏環境研究所 1.はじめに 地層内部でのメタンの生成(エネルギー生産)や抑制(温室効果ガス削減)について微生物利用を考える場合、原位置におけるメタン生成プロセスの理解が不可欠である。本講演では、著者らが約10年間にわたって北海道の珪藻岩や石炭の地層で行ってきた研究の中から「地下圏微生物の工学研究」について課題となりそうな知見をいくつか紹介したい。 2.地層内におけるメタン生成プロセスの不均一性 珪藻岩の地層で複数の近距離座標から採取した地下水のメタン生成活性を培養法により調べた結果、座標ごとに利用可能なメタ
Posted On 06 10月 2015

JS16-2:

大腸菌のコロニー形成能における遺伝子関与

正木 春彦, 納庄 一樹, 西尾 優宏, 福嶋 凡子, 小川 哲弘, 日髙 真誠 東大院・農  微生物とくに細菌は、遺伝子から見た生物多様性の圧倒的部分を占めるにもかかわらず、その分離は、コロニー形成に依存するため現在でも大きな障壁となっている。環境中の細菌はなぜほとんどコロニーを形成しないのか、あるいは、分離できた菌はなぜコロニー形成できたのか?明らかにコロニー形成は生きていることと同値ではなく、特殊な生理過程らしい。だとすれば特定の遺伝子発現が深く関与しているであろう。我々は大腸菌をモデルに、コロニー形成に関与する遺伝子を2つのアプローチで研究している。大腸菌
Posted On 06 10月 2015

JS17-3:

微生物群集のレジリエンスを理解するための数理生態学:基礎と応用

鈴木 健大 国立環境研究所, 生物生態系環境研究センター レジリエンスは生物群集や生態系が撹乱を受けた場合の復元力や復元可能性を表す言葉である。レジリエンスが低い生態系は高い生態系と比べて、小さな撹乱に対しても容易に元来の状態を変えてしまう。このような考え方は、生物群集や生態系が複数の安定な状態(多重安定性)を持つことを暗に仮定している。多重安定な系は、一度異なる状態へと変化した場合、何らかの環境の変化や人為的な操作なくしては元の状態を復元することができない。例えば、湖沼におけるアオコの発生メカニズムは、このような多重安定性と関係している可能性がある。 これまで生
Posted On 06 10月 2015

JS15-3:

比較機能解析によるシアノバクテリアの環境適応機構の解明

得平 茂樹 首都大・生命  酸素発生型の光合成を行うシアノバクテリアは、光と水、そしてわずかな無機物によって生育することが可能である。そのため、光を利用できるほぼ全ての環境で見られ、その棲息域は海や湖沼、温泉などの水圏から、砂漠などの陸域にまで拡がっている。シアノバクテリアは、非常に多様な環境因子の変化に対して適応することができる驚くべき能力を持っている。シアノバクテリアの環境適応機構に関する研究は、この20年、ポストゲノム解析により飛躍的に進展した。Synechocystis sp. PCC 6803などのモデルシアノバクテリアを用いて、環境変化の感知とそのシグ
Posted On 06 10月 2015

JS18-3:

付加体の地下圏微生物を利用した分散型エネルギー生産システムの創成

木村 浩之1,2, 松下 慎2, 石川 修伍3, 眞柄 健太1 1静大・理・地球, 2静大・創造院・環境, 3静大・総合科学・理  東日本大震災の影響で国内の全ての原発が停止している。その影響により日本のエネルギー自給率は6%まで低下した。その後、日本政府は原発を重要なベースロード電源として位置付け、2030年までに原発の電源構成比率を20〜22%まで回復させるとともに、再生可能エネルギーの電源構成比率を22〜24%に引き上げる方針を示した。また、エネルギー自給率を東日本大震災前の20%を上回る25%まで引き上げる計画も示した。現在、新たなエネルギー生産技術の開発
Posted On 06 10月 2015
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