P23-8 : 土壌の保存条件が各種土壌酵素の活性と添加有機物からの窒素の無機化に及ぼす影響

唐澤 敏彦1,清水 マスヨ2,長岡 一成1,須賀 有子1,橋本 知義1 1中央農業総合研究センター, 2長崎県農林技術開発センター, 3, , 【目的】有機物を施用して作物の窒素源にする場合、土壌環境によって有機物分解に関わる土壌酵素活性等が異なり、有機物からの窒素無機化に差が生ずる可能性が考えられる。土壌環境が酵素活性に与える影響については、活性測定までの土壌試料の保存条件が測定結果に及ぼす影響を知る上でも明らかにする必要がある。本試験では、有機物施用前まで様々な温度・水分条件で土壌を保存し、各種土壌酵素活性と施用有機物からの窒素無機化を調べた。【方法】中央農研
Posted On 20 10月 2014
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P23-7 : 嫌気土壌における硫酸還元菌によるフェニルヒ素化合物のチオ化

椎谷 郁花1,Guan Ling2,久富 志穂子1,中島 真美3,藤井 邦彦4,野中 昌法2,原田 直樹2 1新潟大学大学院自然科学研究科, 2新潟大学自然科学系, 3新潟大学農学部, 新潟大学環境安全推進室, ジフェニルアルシン酸(DPAA)は、遺棄化学兵器に多く含まれるCLARK IやCLARK IIの合成原料であるとともに、これらのフェニルヒ素化合物から環境中で容易に生成する代謝物でもある。DPAAの変換は嫌気条件下において、好気条件よりも早く進行することが明らかになっていることから、本研究では嫌気土壌においてDPAAの動態に関与する微生物を明らかにすること
Posted On 20 10月 2014
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P25-9 : 青枯病菌Ralstonia solanacearumの植物感染に重要な走化性物質の探索

緋田 安希子1,奥 正太1,田島 誉久1,中島田 豊1,加藤 純一1 1広島大・院先端物質科学・分子生命機能科学, 2, 3, , 【目的】青枯病菌Ralstonia solanacearumは土壌伝染性植物病原菌である。青枯病菌の植物感染には走化性が関与すると報告されている。青枯病菌は根滲出液成分に誘引され感染に至ると考えられるが、いずれの物質が感染に重要であるかは未だ不明である。そこで本研究では、青枯病菌の植物感染に重要な走化性物質の探索を試みた。 【方法・結果】青枯病菌の植物関連物質に対する走化性を測定したところ、根滲出液主要成分とされるアミノ酸、L-リンゴ
Posted On 20 10月 2014
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P24-8 : 陸生ラン藻の有効利用

加藤 浩1,横島 美香2,木村 駿太2,古川 純2,富田ー横谷 香織2,山口 裕司3,竹中 裕行3 1三重大学, 2筑波大学, 3マイクロアルジェコーポレーション(株), , 耐乾燥性を持つ陸生ラン藻の光合成と窒素固定能は環境改善に利用可能な能力であり利用価値が高いと考えられる。そこで強い耐乾燥性と窒素固定能を持つ陸生ラン藻Nostoc commune単離を進めた。このラン藻は、細胞外多糖を多く含んでおり、これまでに植物栽培に必要な根の成長、窒素源の供給だけでなく、無菌化したものは食品等様々な応用が期待される。植物に必要とされる窒素の供給源としてラン藻マットを使用
Posted On 20 10月 2014
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P24-7 : インドネシア塩田由来高度好塩性古細菌の網羅的な分離培養

森 浩二1,Dian Alfian Nurcahyanto2,Puspita Lisdiyanti2,川﨑 浩子1 1NBRC, 2LIPI, 3, ,  高度好塩性古細菌は1.5 M(9%)以上のNaClをその増殖に要求する好気性古細菌群である。本菌群は系統学的にHalobacteria綱に分類され、これまでに主に塩田や塩湖から分離された40属が報告されている。インドネシアでは、古くから各地の海岸で塩が作られており、その多くは小規模な手作業によるものである。これら塩田では、画一化されていない方法で塩を作製しているため、多様な高度好塩性古細菌が生息してい
Posted On 20 10月 2014
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P24-6 : 超好熱アーキア由来 S-layer タンパク質発現大腸菌の免疫顕微鏡観察

小原 薬子1,阿形 朋子2,三輪 京子1,2,森川 正章1,2 1北海道大学理学部生物科学科, 2北海道大学大学院地球環境科学研究院, 3, , 超好熱菌とは至適生育温度80℃以上の原核生物の総称である。その多くがアーキアに分類され、系統解析や分子生物学・生化学的解析から、アーキアは原始生命体に近く、細菌よりも真核生物に近縁であることがわかっている。すなわち、超好熱性アーキアは真核生物の起源に最も近い原核生物であると推測されている。 環境中において多くの微生物はコロニーやバイオフィルムなどの高次構造体を形成し、細胞同士が化学シグナルのやり取りをし、あたかも多細胞生
Posted On 20 10月 2014
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P24-5 : 風化度の異なる火山岩中の微生物群集構造

砂村 倫成1,川合 理恵1,中村 仁美2,遠藤 一佳1,岩森 光3 1東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻, 2東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻, 3海洋研究開発機構地球内部ダイナミクス領域, , 火成岩の風化は土壌の形成、水圏や周辺環境への元素供給、二酸化炭素の吸収に重要な役割を果たしている。火成岩の風化は、物理的作用(熱膨張と収縮、圧力変化、植物根)、化学的作用(鉱物の粘土化、pHや酸化還元変化作用を含む鉱物の溶解)に伴って生じる。微生物細胞は、代謝に伴い、pHやEhを微小領域で変化させることが可能であることから、微生物活動の火成岩風化への
Posted On 20 10月 2014
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P25-33 : RNA干渉法によるアブラムシ共生関連遺伝子の機能解析

尾西 桂1,中鉢 淳1 1豊橋技科大, 2, 3, , 世界で約4400種が知られているアブラムシは、腹部体腔内に「菌細胞(bacteriocyte)」と呼ばれる特殊な細胞群を持ち、その細胞質中に共生細菌ブフネラ(Candidatus Buchnera aphidicola, Gammaproteobacteria)を収納している。ブフネラは、虫の親から子へと1億年以上にわたって垂直感染のみにより受継がれており、その過程で多くの遺伝子を失っているため、菌細胞の外では増殖できない。一方アブラムシは、餌である植物師管液に乏しい栄養分の供給をブフネラに依存しており、ブフ
Posted On 20 10月 2014
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P25-32 : ゴエモンコシオリエビのエサは胸毛で飼うバクテリアである

和辻 智郎2,山本 麻未1,2,元木 香織1,2,羽田 枝美2,上田 賢志1,高木 善弘2,川口 慎介2,高井 研2 1日大・生物資源・応用生物, 2(独)海洋研究開発機構 基幹研究領域 深海・地殻内生物圏研究分野, 3, , 世界の深海熱水域には体に微生物を付着させて共生(外部共生)するエビやカニやゴカイが存在し、現在その外部共生菌の役割に高い関心が寄せられている。これまでに、我々は沖縄の深海熱水域に生息するゴエモンコシオリエビを用いて外部共生菌相に独立栄養性化学合成細菌やメタン酸化細菌が含まれることを明らかにしている。また、深海外部共生研究に生きた宿主を用いた
Posted On 20 10月 2014
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P25-31 : シロアリ腸内原生生物が有する糖質加水分解酵素の多型解析

米山 真吾1,行仕 圭祐2,天野 公貴1,雪 真弘3,飯田 敏也4,大熊 盛也3,4,宇井 定春2,野田 悟子2 1山梨大・工生命工, 2山梨大・院医学工・生命工, 3理研・バイオマス工学研究プログラム・バイオマス研究基盤チーム, 理研・バイオリソースセンター・微生物材料開発室, 背景:食材性昆虫である下等シロアリの後腸内には原生生物が共生し、効率的な木質分解の役割を担っている。しかし、腸内原生生物は難培養性で、個々の機能や有する木質分解酵素については不明な点が多い。本研究では、共生系で高発現量している糖質加水分解酵素ファミリー(GHF)7,10,45遺伝子につい
Posted On 20 10月 2014
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