S13-05 : 液状きゅう肥長期連用畑地土壌の窒素循環と微生物生態系

石川 美友紀1,奈良岡 雅大1,藤村 玲子2,高見 英人3,新美 洋4,西澤 智康5,太田 寛行5 1茨城大学大学院 農学研究科, 2東京大学 大気海洋研究所, 3海洋研究開発機構 海洋•極限環境生物圏領域, 4九州沖縄農業研究センター 畑作研究領域, 5茨城大学 農学部 農業での窒素施肥は温室効果ガス(N2O)の発生や地下水の硝酸汚染等の環境問題につながるため、窒素の動態に関わる土壌微生物生態系の理解は極めて重要といえる。窒素循環では細菌が主役になると理解されてきたが、近年、アンモニア酸化アーキアや脱窒糸状菌が発見され、窒素循環を担う微生物の多様性がわかってきた
Posted On 20 10月 2014
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S14-03 : 生体親和性電子伝達ポリマーによる微生物代謝の電気化学制御

中西 周次1,橋本 和仁1 1東京大学大学院工学系研究科 近年、生体が有する高度な物質・エネルギー変換機能に着目し、生細胞を電極触媒として捉えた新しい電気―化学エネルギー変換システムに関する研究が活発化している。生細胞が電極触媒として機能するためには、細胞内と細胞外電極間の電子移動、すなわち細胞外電子移動(Extracellular electron transfer, EET)が必須のプロセスである。一般の微生物においてEET経路を構築するためには、細胞膜を透過する電子伝達メディエーターが必要となる。従来から、ビタミンK3などの脂溶性分子がメディエーターとして使
Posted On 20 10月 2014
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S14-04 : ヒ素呼吸細菌とメディエーターを利用した土壌ヒ素汚染浄化

天知 誠吾1,山村 茂樹2 1千葉大学大学院園芸学研究科・応用生命化学領域, 2国立環境研究所・地域環境研究センター 我が国において、ヒ素は検出頻度の高い汚染物質の1つで、土壌汚染対策法の基準超過事例に占める割合も高い。現在、ヒ素汚染土壌の処理法として封じ込めや掘削除去が一般的だが、コスト高である。これに対し近年、微生物のヒ素還元能を利用した処理が注目されている。ヒ素は5価のヒ酸の形態では鉄やアルミニウム鉱物など土壌粒子に吸着しやすいが、3価の亜ヒ酸に還元されると液相に溶出しやすくなる。従って異化的ヒ酸還元細菌のような微生物を利用することで、ヒ素の溶出除去が可能で
Posted On 20 10月 2014
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S14-05 : 細胞外電子伝達の生態学的意義とは? -導電性鉱物と電子をやりとりする微生物-

加藤 創一郎1,2,3 1産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門, 2東京大学 先端科学技術センター, 3北海道大学 農学研究院 細胞外電子伝達は呼吸の電子受容体・供与体として固体物質を利用可能な微生物がもつ分子機構である。近年、微生物の細胞外電子伝達を利用したエネルギー変換、物質生産、環境浄化に関する研究が盛んにおこなわれている。ではこれらの微生物は自然界ではどのように生きているのであろう? 細胞外電子伝達の生態学的意義とは何なのであろうか? その答えの一つとなるのが、自然界に豊富に存在する導電性物質である鉄鉱物と微生物との電子授受反応である。我々のグループは
Posted On 20 10月 2014
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S31-04 : 土壌真菌群集と植物のネットワーク解析: 土壌管理への展望

東樹 宏和 京都大学 人間・環境学研究科 一握りの中にも数千・数万の細菌と真菌が息づく土壌は、科学が対象とするシステムの中でも最も複雑なものの一つである。一方で、地球レベルで喫緊の課題となっている温暖化、土壌流失、土壌汚染、食糧不足等の問題に対処するために、土壌圏の動態を包括的に理解する枠組みが求められている。本講演では、土壌真菌と宿主植物の共生ネットワークに関する次世代シーケンシング解析の成果を紹介しつつ、生態学の基礎的知見がもたらす土壌管理上の方向性について議論したい。農地であれ、森林であれ、ある植物種のバイオマスが増加すると、その相利共生(もしくは寄生)菌が
Posted On 20 10月 2014
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S31-05 : 地球温暖化と土壌微生物

妹尾 啓史  東京大学大学院農学生命科学研究科 農耕地土壌は、温室効果ガスの一つでありオゾン層破壊作用も有する一酸化二窒素(N2O)ガスの大きな発生源である。肥料に含まれる窒素が土壌微生物による形態変化を受けてN2Oが生成する。土壌においてN2O生成や消去に関わる鍵微生物を特定・分離・解析することはN2O発生削減技術の基盤として重要である。 農耕地土壌のうち畑土壌からのN2O発生が著しい。有機質粒状肥料を土壌に施用した際のN2O発生原因微生物の特定を試みた。肥料を土壌に混合施用した際のN2O発生は主に細菌脱窒に由来していた。土壌のメタゲノム情報を参考に、菌株ゲノム
Posted On 20 10月 2014
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S32-04 : 微生物細胞間シグナルの利用による革新的水処理技術への挑戦

豊福 雅典1,稲葉 知大1,尾花 望1,野村 暢彦1  1筑波大学 生命環境系 生物学的水処理は複合微生物系を用いた環境バイオテクノロジーの中で最も成功し,世界中で汎用されている技術の一つである.そこには,複合系特有の課題を含んでおり,その解決は水処理技術の安定化,効率化や汚泥の減容化に繋がるだけでなく,複合微生物系制御の指針となることが期待される.我々は複合微生物系制御の中で,いかにして特定の微生物群のみを制御するかについて研究を行ってきた.そこで注目しているのが,微生物間コミュニケーションである.細菌は,低分子化合物(シグナル物質)を用いてお互いにコミュ二ケー
Posted On 20 10月 2014
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S32-05 : バイオフィルムの形成抑制を目指した水処理用バイオインターフェイスの機能化

寺田 昭彦1,高橋 恵理加1,片山 美怜1,鈴木 香里1,細見 正明1  1東京農工大学 大学院工学研究院 応用化学部門 バイオフィルムは水処理リアクターの高速化に利用される一方、バイオフィルム由来のろ過膜の目詰まり(バイオファウリング)を引き起こす。淡水の確保が喫緊の課題である今日において、バイオファウリングを抑制可能な材料の開発が重要である。本研究では、バイオファウリング抑制のキーとなるバイオフィルムの生理的機能を抑える水処理用バイオインターフェイスの開発に取り組んだ。材料表面の修飾法としてグラフト重合法を用い、ポリエチレン(PE)製材料(シートおよびろ過膜)
Posted On 20 10月 2014
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S33-04 : Bacterial Evolution in Environment via Plasmid Conjugation

Nojiri Hideaki1 1Biotechnology Research Center, The University of Tokyo It is well-known that conjugative plasmid is an important agent in rapid adaptation of bacterial strains to some kind of environmental condition. In such evolutional process, the modification of host cell physiolo
Posted On 20 10月 2014
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S33-05 : The secret life of ICE in bacterial genome evolution and adaptation

Jan Roelof van der Meer1,François Delavat1,Ryo Miyazaki1,Nicolas Pradervand1,Friedrich Reinhard1,Sandra Sulser1,Noëmie Matthey1 1Department of Fundamental Microbiology, University of Lausanne Integrative and conjugative elements (or ICE) form an important new class of mobile DNA that
Posted On 20 10月 2014
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