P25-34 : トリミエマ原虫共生体のゲノムならびに宿主トランスクリプトーム解析

新里 尚也1,齋藤 星耕1,青山 洋昭1,長濱 秀樹1,砂川 春樹3,鎌形 洋一2 1琉球大・熱帯生物圏研究センター, 2産総研・北海道センター, 3(株)琉球産経, , 嫌気性繊毛虫の一種であるトリミエマ・コンプレッサムは、メタン生成アーキアとTC1と呼ばれるFirmicutesに属する真正細菌の2つの共生体を細胞内に保持していることが知られている。メタン生成アーキアはトリミエマ原虫のヒドロゲノソームから生じる水素をメタン化していることが推定されているが、TC1については、トリミエマ原虫の活発な増殖に必須であることが抗生物質を用いた実験で示されているものの、共生
Posted On 20 10月 2014
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P25-35 : ケミカルバイオロジー的手法によるアブラムシ共生関連タンパク質の機能解析

上田 翔太1,岡村 恵子1,近藤 恭光2,斎藤 臣雄2,土`田 努3,中鉢 淳1 1豊橋技科大, 2理研, 3富山大, , 農業害虫として名高いアブラムシは、体腔内に「菌細胞(bacteriocyte)」と呼ばれる特殊な細胞群を持ち、その細胞質中に共生細菌ブフネラ(Candidatus Buchnera aphidicola, Gammaproteobacteria)を収納している。ブフネラは、約2億年にわたり垂直感染のみにより受継がれており、その過程で多くの遺伝子を失っているため、菌細胞の外では増殖できない。一方でアブラムシは、餌である植物師管液に乏しい栄養分の
Posted On 20 10月 2014
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P25-36 : グラム陰性細菌中のQuorum Sensingを阻害する修飾シクロデキストリンの合成と機能評価

藤村 侑司1,諸星 知広1,池田 宰1 1宇都宮大・院工・物質環境化学, 2, 3, , 多くの病原性グラム陰性細菌はアシル化ホモセリンラクトン(AHL)を介した細胞間情報伝達機構Quorum Sensing(QS)により、色素生産、菌体発光、バイオフィルム形成、病原性の発現など様々な機能を制御している。AHLによるシグナル伝達を阻害すると、病原性細菌の病原性のみを抑制することが可能であり、抗生物質等に代わる新しい感染症予防技術として応用が期待されている。我々の研究グループは、環状オリゴ糖であるシクロ
Posted On 20 10月 2014
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P25-37 : 改良型バイオアッセイ法による海洋性光合成細菌Rhodovulum sulfidophilumのN-acyl-homoserine lactone (AHL) 生産の検証

寺田 岳史1,沖見 卓哉1,梅影 創2,菊池 洋2 1豊橋技科大・院工・環境生命工, 2豊橋技科大・院工, 3, , グラム陰性菌に属する海洋性光合成細菌Rhodovulum sulfidophilumは、菌体外に自身の核酸を放出し、フロックと呼ばれる菌の凝集体構造を形成する。我々は過去の研究において、グラム陰性菌のクォーラムセンシングに関わる一般的なシグナル分子であるN-アシルホモセリンラクトン(AHL)を包接するα-シクロデキストリンが本菌のフロックの維持を阻害することを見出している。このことから、本菌のAHL生産とフロック維持に相関関係があること
Posted On 20 10月 2014
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P25-38 : 緑膿菌のQuorum sensingが口腔バイオフィルムを制御する?

森永 花菜,稲葉 知大,大浦 啓,豊福 雅典,内山 裕夫,野村 暢彦 1筑波大・院生命環境, 2, 3, , 【背景と目的】環境常在菌である緑膿菌は、口腔内にも存在することが知られている。口腔における緑膿菌は非常に数の少ないマイナーな細菌だが、口腔ケアが不十分な高齢者では高頻度に検出され、敗血症や感染性心内膜炎、誤嚥性肺炎と言った重篤な疾患の原因となる。通常、口腔内には数百種の細菌が存在し、それらがバイオフィルム(BF)を形成することで恒常性が保たれている。こうした中で、緑膿菌が病原性を発揮するためには、常在菌を抑え、口腔で優占化する必要があるが、その機構について
Posted On 20 10月 2014
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P24-5 : 風化度の異なる火山岩中の微生物群集構造

砂村 倫成1,川合 理恵1,中村 仁美2,遠藤 一佳1,岩森 光3 1東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻, 2東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻, 3海洋研究開発機構地球内部ダイナミクス領域, , 火成岩の風化は土壌の形成、水圏や周辺環境への元素供給、二酸化炭素の吸収に重要な役割を果たしている。火成岩の風化は、物理的作用(熱膨張と収縮、圧力変化、植物根)、化学的作用(鉱物の粘土化、pHや酸化還元変化作用を含む鉱物の溶解)に伴って生じる。微生物細胞は、代謝に伴い、pHやEhを微小領域で変化させることが可能であることから、微生物活動の火成岩風化への
Posted On 20 10月 2014
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P24-6 : 超好熱アーキア由来 S-layer タンパク質発現大腸菌の免疫顕微鏡観察

小原 薬子1,阿形 朋子2,三輪 京子1,2,森川 正章1,2 1北海道大学理学部生物科学科, 2北海道大学大学院地球環境科学研究院, 3, , 超好熱菌とは至適生育温度80℃以上の原核生物の総称である。その多くがアーキアに分類され、系統解析や分子生物学・生化学的解析から、アーキアは原始生命体に近く、細菌よりも真核生物に近縁であることがわかっている。すなわち、超好熱性アーキアは真核生物の起源に最も近い原核生物であると推測されている。 環境中において多くの微生物はコロニーやバイオフィルムなどの高次構造体を形成し、細胞同士が化学シグナルのやり取りをし、あたかも多細胞生
Posted On 20 10月 2014
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P24-7 : インドネシア塩田由来高度好塩性古細菌の網羅的な分離培養

森 浩二1,Dian Alfian Nurcahyanto2,Puspita Lisdiyanti2,川﨑 浩子1 1NBRC, 2LIPI, 3, ,  高度好塩性古細菌は1.5 M(9%)以上のNaClをその増殖に要求する好気性古細菌群である。本菌群は系統学的にHalobacteria綱に分類され、これまでに主に塩田や塩湖から分離された40属が報告されている。インドネシアでは、古くから各地の海岸で塩が作られており、その多くは小規模な手作業によるものである。これら塩田では、画一化されていない方法で塩を作製しているため、多様な高度好塩性古細菌が生息してい
Posted On 20 10月 2014
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P24-8 : 陸生ラン藻の有効利用

加藤 浩1,横島 美香2,木村 駿太2,古川 純2,富田ー横谷 香織2,山口 裕司3,竹中 裕行3 1三重大学, 2筑波大学, 3マイクロアルジェコーポレーション(株), , 耐乾燥性を持つ陸生ラン藻の光合成と窒素固定能は環境改善に利用可能な能力であり利用価値が高いと考えられる。そこで強い耐乾燥性と窒素固定能を持つ陸生ラン藻Nostoc commune単離を進めた。このラン藻は、細胞外多糖を多く含んでおり、これまでに植物栽培に必要な根の成長、窒素源の供給だけでなく、無菌化したものは食品等様々な応用が期待される。植物に必要とされる窒素の供給源としてラン藻マットを使用
Posted On 20 10月 2014
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P25-9 : 青枯病菌Ralstonia solanacearumの植物感染に重要な走化性物質の探索

緋田 安希子1,奥 正太1,田島 誉久1,中島田 豊1,加藤 純一1 1広島大・院先端物質科学・分子生命機能科学, 2, 3, , 【目的】青枯病菌Ralstonia solanacearumは土壌伝染性植物病原菌である。青枯病菌の植物感染には走化性が関与すると報告されている。青枯病菌は根滲出液成分に誘引され感染に至ると考えられるが、いずれの物質が感染に重要であるかは未だ不明である。そこで本研究では、青枯病菌の植物感染に重要な走化性物質の探索を試みた。 【方法・結果】青枯病菌の植物関連物質に対する走化性を測定したところ、根滲出液主要成分とされるアミノ酸、L-リンゴ
Posted On 20 10月 2014
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