JS9-3:

ジャガイモ塊茎表皮に形成される細菌群集構造と塊茎の生育段階におけるその変化

境 雅夫, 松山 知美, 池永 誠 鹿児島大農 ジャガイモそうか病は塊茎表皮に病斑を生じる土壌病害であり、その原因菌として数種のStreptomyces属放線菌が知られている。ジャガイモ塊茎の表皮には、そうか病菌以外にも様々な細菌種が定着しており、塊茎上の細菌間に生じる相互作用は病害発生程度にも影響を及ぼす可能性がある。すなわち、塊茎表皮の細菌群を制御することにより、そうか病の発生を抑制できる可能性が考えられる。そこで本研究では、そうか病防除技術の開発に資するため、ジャガイモ塊茎表皮に生息する細菌の群集構造を経時的に調査した。 方法:ジャガイモをそうか病未発生圃場
Posted On 06 10月 2015
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JS6-3:

Nitrogen mineralization in soils and its relationship with microbial community diversity along a vegetation gradient in Miyakejima island

Cui, Jian1, Hirota, Mitsuru1, Kamijo, Takashi1, Kato, Kazuhiro2 1Univ. of Tsukuba, 2The Open Univ. of Japan Nitrogen mineralization in soil is one of the fundamental processes in terrestrial ecosystem. This process is strongly regulated by various microbes and produce dissolved inorga
Posted On 06 10月 2015
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JS21-3:

バイオフィルムは自然突然変異株作製装置そしてリザーバである

野村 暢彦 筑波大・生命環境系  細菌は単細胞生物として、互いにわれ関せずに生きていると長い間信じられてきた。しかしながら、その細菌も会話をし、集団生活をしていることが明らかになってきた。すなわち、言葉としてシグナル化合物を用いて、細菌間でコミュニケーションをしながら、バイオフィルム(BF)と呼ばれる組織化された集団で環境適応し生活していることがわかってきた。それらは、健康(感染症・プロバイオティクス)、食品(発酵・危害菌)、金属腐食、水処理(活性汚泥・膜処理)、BFなど正負の両面で様々な産業に関わっている。以上の背景より、バイオフィルムおよびCell-cell
Posted On 06 10月 2015
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JS8-3:

謎の腸内胞子が語ること −昆虫腸内生真菌類の自然史−

出川 洋介 筑波大学菅平高原実験センター 真菌類は比較的大きなサイズの“微生物”である。キノコはいうまでもなく、カビのような微小菌でも菌糸の直径は数μmはあり、その分類には、光学顕微鏡下の形態的特徴が重視されてきた。しかし、個々の形態が持つ意味や機能が十分に解明された例は多くはない。昆虫腸内生真菌類の研究を通し、両者の相互作用を示唆する形態の解明に至った事例を紹介したい。 ハサミムシ目昆虫の糞を培養検討した結果、接合菌門キクセラ目の2種の菌を得た。ハマベハサミムシの糞からは既知種(以下ハマベ菌と仮称)、ヒゲジロハサミムシからは未記載種(以下ヒゲジロ菌と仮称)が繰り
Posted On 06 10月 2015
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JS18-3:

付加体の地下圏微生物を利用した分散型エネルギー生産システムの創成

木村 浩之1,2, 松下 慎2, 石川 修伍3, 眞柄 健太1 1静大・理・地球, 2静大・創造院・環境, 3静大・総合科学・理  東日本大震災の影響で国内の全ての原発が停止している。その影響により日本のエネルギー自給率は6%まで低下した。その後、日本政府は原発を重要なベースロード電源として位置付け、2030年までに原発の電源構成比率を20〜22%まで回復させるとともに、再生可能エネルギーの電源構成比率を22〜24%に引き上げる方針を示した。また、エネルギー自給率を東日本大震災前の20%を上回る25%まで引き上げる計画も示した。現在、新たなエネルギー生産技術の開発
Posted On 06 10月 2015
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JS19-3:

インドネシアの熱帯林における外生菌根菌の多様性と群集構造

奈良 一秀1, Helbert —1,3, 宮本 裕美子1, 村田 政穂1, 田中 恵2, Sukarno Nampiah5, Sudiana Made3, Turjaman Maman4 1東京大学, 2東京農業大学, 3インドネシア科学院生物研究センター, 4インドネシア森林研究開発機構, 5ボゴール農科大学 森林の優占樹木の細根には外生菌根菌が普遍的に共生している。宿主樹木は養分吸収の大部分を外生菌根菌に依存しているため、適合する外生菌根菌いない環境では樹木は正常に成長することができない。これまで温帯域の森林において外生菌根菌の群集に関する研究は
Posted On 06 10月 2015
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JS17-3:

微生物群集のレジリエンスを理解するための数理生態学:基礎と応用

鈴木 健大 国立環境研究所, 生物生態系環境研究センター レジリエンスは生物群集や生態系が撹乱を受けた場合の復元力や復元可能性を表す言葉である。レジリエンスが低い生態系は高い生態系と比べて、小さな撹乱に対しても容易に元来の状態を変えてしまう。このような考え方は、生物群集や生態系が複数の安定な状態(多重安定性)を持つことを暗に仮定している。多重安定な系は、一度異なる状態へと変化した場合、何らかの環境の変化や人為的な操作なくしては元の状態を復元することができない。例えば、湖沼におけるアオコの発生メカニズムは、このような多重安定性と関係している可能性がある。 これまで生
Posted On 06 10月 2015
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JS16-3:

複数コピーゲノムを持つシアノバクテリアの細胞増殖戦略

渡辺 智1, 大林 龍胆1,3, 山本 純也1, 兼崎 友2, 千葉櫻 拓1, 吉川 博文1,3 1東京農業大学、応用生物科学部、バイオサイエンス学科, 2東京農業大学、生物資源ゲノム解析センター, 3JST、CREST シアノバクテリアは酸素発生型光合成を行う原核藻類である。中でも淡水性シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942 (S. 7942)やSynechocystis sp. PCC 6803(S. 6803)は光合成のモデル生物として多くの研究が行われて来た。S. 7942やS. 6803は細胞あたり複数コピーのゲ
Posted On 06 10月 2015
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JS22-4:

昆虫寄生菌Ophiocordycipitaceae科の多様性と病原性

伴 さやか (独)製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンター  Cordyceps sensu lato (以下、s.l.)(Ascomycota, Hypocreales) は、昆虫寄生性糸状菌の中で属・種数ともに最も多い。2007年Sungらにより再分類が行われ、旧Cordycepsは3科5属に分割された。これらがアナモルフ15属と関連する。宿主となるのはクモ・ダニを含む節足動物10目に及び、一部は他菌や植物の種子にも寄生する。3科のうちOphiocordycipitaceaeは生育が非常に遅い。宿主に対する特異性が高く、微生物農薬として期待されるため、筆
Posted On 06 10月 2015
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JS15-3:

比較機能解析によるシアノバクテリアの環境適応機構の解明

得平 茂樹 首都大・生命  酸素発生型の光合成を行うシアノバクテリアは、光と水、そしてわずかな無機物によって生育することが可能である。そのため、光を利用できるほぼ全ての環境で見られ、その棲息域は海や湖沼、温泉などの水圏から、砂漠などの陸域にまで拡がっている。シアノバクテリアは、非常に多様な環境因子の変化に対して適応することができる驚くべき能力を持っている。シアノバクテリアの環境適応機構に関する研究は、この20年、ポストゲノム解析により飛躍的に進展した。Synechocystis sp. PCC 6803などのモデルシアノバクテリアを用いて、環境変化の感知とそのシグ
Posted On 06 10月 2015
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