P14-08 : 2,4-D分解プラスミドの配列解析から示された未分類の伝達性プラスミドグループ

酒井 順子1,小川 直人2,下村 有美1,3,藤井 毅1 1農環研, 2静大・農, 3(株)協同乳業研 [背景と目的]2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)は、最も古い化学合成除草剤で、微生物による芳香族塩素化合物分解能獲得のモデル化合物として研究されてきている。我々はこれまでに、国内各地の水田由来の2,4-D分解菌の保有する、あるグループの2,4-D分解遺伝子群は、およそ600 kbのプラスミドによって伝播していることを示すと共に、そのプラスミドの全塩基配列を明らかにした。本研究では、このプラスミドの属するプラスミドグループを明らかにするため、既知のプラス
Posted On 20 10月 2014
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P14-09 : Bacteroidales目に属する鉄腐食細菌およびその関連細菌の分離

飯野 隆夫1,森 浩二2,伊藤 隆1,工藤 卓二1,鈴木 健一朗2,大熊 盛也1 1理研BRC-JCM, 2NITE 石油備蓄基地施設などで問題視される金属腐食において、急速な腐食の進行や局所的な腐食現象が確認されることから、微生物腐食の関与が疑われている。一般的に、硫酸塩還元菌が主な原因菌と考えられているが、我々はBacteroidales目に属する硝酸塩還元菌MIC1-1株が鉄腐食を引き起こすことを見い出した。Bacteroidales目の細菌による鉄腐食の事例は過去にない一方、分離株数が少なく本目内の鉄腐食菌の分布は不明である。本研究では原油や干潟土壌からB
Posted On 20 10月 2014
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P14-10 : 難培養性アンモニア酸化細菌Nitrosomonas mobilisの分離培養と生理学的性質の解明

熊谷 麻美1,籾内 研吾1,藤谷 拓嗣1,常田 聡1 1早大・院・先進理工 【背景・目的】アンモニア酸化細菌(AOB)は、Betaproteobacteria綱またはGammaproteobacteria綱に属する化学合成無機独立栄養細菌であり、様々な環境中に広く生息している。中でも、Nitrosomonas mobilis系統は過去に分離培養されたものの、継代培養と保存の難しさから純菌株として現存せず、その性質は不明なままである。そこで本研究では、排水処理槽由来の硝化グラニュールからNitrosomonas mobilis系統の純菌株を獲得し、生理学的性質の解明
Posted On 20 10月 2014
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P14-11 : 新目Sulfuricella目に属する新たな淡水性硫黄酸化細菌の分離と特徴付け

渡邉 渡邉1,小島 久弥1,福井 学1 1北大・低温科学研 形態学的に顕著なものを除いて、淡水湖沼に生息する化学合成硫黄酸化細菌については現場に生息する系統すら不明であった。これまでに著者らは、Betaproteobacteria綱の硫黄酸化細菌、Sulfuricella denitrificansが特定の淡水湖沼で優占することを明らかにし、基準株skB26のゲノムを解析した。この結果、本菌が系統的に孤立することを見出し、新目Sulfuricella目を提唱した。本研究では、Sulfuricella目に属すると考えられる新たな硫黄酸化細菌2株(T08とTTN)を淡
Posted On 20 10月 2014
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P14-12 : 部分循環湖堆積物に由来する新規硫酸還元細菌Pf12B株の特徴付け

渡邊 美穂1,小島 久弥1,福井 学 1北大・低温科学研 Deltaproteobacteria綱Desulfovibrio目には、現在までに4科14属の細菌が分類され、その多くは硫酸還元細菌である。この目の細菌は多様な自然環境中に生息し、嫌気環境における硫黄や炭素の循環に大きく寄与していることが示唆されている。本研究の目的は、Desulfovibrio目に属する新規硫酸還元細菌Pf12B株の系統的・生理生化学的特徴付けを行うことである。Pf12B株は、部分循環湖の堆積物を接種源とする硫酸還元条件下の集積培養系から得られた。菌株の純化作業はアガーシェイク法を用いて
Posted On 20 10月 2014
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P14-13 : ウキクサ科植物の葉状体に生息する微生物群集の解析

田中 靖浩1,立野 由佳1,玉木 秀幸2,牧野 彩花2,遠山 忠1,鎌形 洋一2,森川 正章3,森 一博1 1山梨大・院・医学工学総合, 2産総研・生物プロセス, 3北大・院・環境科学 ウキクサをはじめとするウキクサ科植物の多くは葉状体と根とで構成される浮遊性の水生植物であるが、これまでに我々は、ウキクサの根に生息する微生物が様々な有害化学物質分解を担うことを明らかにしてきた。また、新規微生物資源開拓という観点からも、ウキクサの根からは他の環境試料中では難培養とされる系統的に新規な微生物が容易に分離・培養されるという非常に興味深い知見を得ている。しかしその一方で、
Posted On 20 10月 2014
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P14-03 : ナタマメ根粒から分離された細菌株のDNA-DNA交雑法とMALDI-TOF/MSによる類別

増田 航1,畠中 雄佑2,岡崎 伸3,上村 桂一4,齋藤 明広2 1静岡理工大・院・理工, 2静岡理工大・理工, 3東京農工大・院・農, 中東遠総合医療セ 【目的】ナタマメ(Canavalia gradiata)は福神漬、健康茶、歯磨粉の原料として用いられるマメ科植物であるが、その根粒菌の研究例は殆どない。我々は、ナタマメ根粒から55株の細菌株を分離し、16S rRNA遺伝子(16S rDNA)の塩基配列を決定した。その結果、27株はBradyrhizobium elkaniiと99%以上、6株はRhizobium tropiciと99%以上、4株はR. trop
Posted On 20 10月 2014
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P13-01 : Candidatus saccharibacteriaの生理学的特性の解析と分離培養の試み

上原 亮平1,金田一 智規2,尾崎 則篤2,大橋 晶良2 1広大・院・工, 2広島大学院 工学研究院 社会基盤環境工学専攻 環境保全工学研究室 Candidatus saccharibacteriaに属する細菌は土壌、淡水、海水、活性汚泥、口腔内など様々な地域、場所で検出されている。メタゲノム解析により生態の詳細が分かりつつあるが、分離・培養の報告はまだ無く、その生理学的特性には不明な部分が多い。機能が未知の微生物の分離培養を行うには、増殖可能な有機炭素源の特定が不可欠である。複合微生物系で目的とする微生物の有機物利用特性を確認する方法としてMAR-FISH法やE
Posted On 20 10月 2014
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P13-02 : 1,4-ジオキサン分解菌の単離と諸性状

坂口 有紀子1,鈴木 誠治1,今田 千秋1,小林 武志1,寺原 猛1 1東京海洋大・院 1,4-ジオキサン (以下ジオキサン) は両親媒性の有機溶剤であり、有機溶剤の安定剤、洗顔料、化粧品や塗料の溶剤などに幅広く使用されている。ジオキサンは通常の微生物では分解されず、ヒトに対する発がん性が疑われ、河川や地下水の汚染が懸念されている。当研究室では化学工場の活性汚泥よりジオキサン分解菌叢が発見されている。本研究では、この分解菌叢中より分解菌を単離し、その諸性状を調べて実廃水処理へ応用することを目的とした。 まず、ジオキサン分解菌叢から種々の培地を用いて細菌を単離した。
Posted On 20 10月 2014
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P13-03 : 多孔性セラミックスと活性炭が河川水中の微生物に及ぼす効果

鈴木 誠治1,千浦 博2,西川 文人1,大野 真実1,楢崎 大夢1,寺原 猛1,木暮 一啓2,今田 千秋1 1東京海洋大・院, 2東大・大気海洋研 災害時の河川水利用が提言される中,多摩川は環境基準B類型(BOD ≦3 mg/L)を達成し,量質とも供給源として充分だが,〜7E+7 cells/mLの微生物を含み水道水基準を満たせない.多孔性セラミックス(CR)と粒状活性炭(AC)は単体では河川水に滅菌作用を示さないが,混合物ではコロニー形成がなくなる予備知見を得た.従って電力がない災害時に生活用水を得る有効な手法になりえる.そこで,河川水中の微生物群集へのCRとA
Posted On 20 10月 2014
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