P25-33 : RNA干渉法によるアブラムシ共生関連遺伝子の機能解析

尾西 桂1,中鉢 淳1 1豊橋技科大, 2, 3, , 世界で約4400種が知られているアブラムシは、腹部体腔内に「菌細胞(bacteriocyte)」と呼ばれる特殊な細胞群を持ち、その細胞質中に共生細菌ブフネラ(Candidatus Buchnera aphidicola, Gammaproteobacteria)を収納している。ブフネラは、虫の親から子へと1億年以上にわたって垂直感染のみにより受継がれており、その過程で多くの遺伝子を失っているため、菌細胞の外では増殖できない。一方アブラムシは、餌である植物師管液に乏しい栄養分の供給をブフネラに依存しており、ブフ
Posted On 20 10月 2014
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S11-02 : 電子線励起顕微鏡による超解像観察

居波 渉1,2,名和 靖矩3,福田 真大4,古川 太一2,3,川田 善正2,3 1静岡大学大学院工学研究科, 2CREST, 3静岡大学電子工学研究所, 4静岡大学創造技術大学院, 我々は、走査型電子顕微鏡と光学顕微鏡を組み合わせた超解像顕微鏡を開発している。近年、非常に微細な構造をもつ物質や数百ナノメートル以下の微粒子の開発が盛んに行われている。それらは、ウェットな環境で使用されることもある。そのため、液体中などの環境下の細胞、細菌やナノマテリアルの状態や動きを観察することは非常に重要である。液中の試料は、光学顕微鏡で観察することができる。しかし、その空間分解能
Posted On 20 10月 2014
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S12-02 : 植物-微生物共生における共通性と多様性:根粒菌と菌根菌

坂本 一憲 1千葉大学・大学院園芸学研究科 マメ科植物には根粒菌とアーバスキュラー菌根菌(AM菌)が二重に共生している。両共生菌は宿主から光合成炭素の供給を受けながら、根粒菌は固定した窒素を宿主へ供給し、AM菌はリン酸等の供給と宿主の環境ストレス耐性や病害抵抗性を高める働きをしている。菌根共生系は約4億年前に始まり、根粒共生系は約6,500万年前に菌根共生系を基礎にして構築されたと考えられている。これまでにマメ科モデル植物を用いた解析によって、共生菌からのシグナルを宿主が受容する初期伝達経路(CSP)に両共生系の共通基盤があることが知られている。しかしマメ科植物に
Posted On 20 10月 2014
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S13-02 : メタゲノムアプローチによるバイオレメディエーション普及に向けた生態系評価技術の開発

木村 信忠1 産業技術総合研究所生物プロセス研究部門 日本国内には土壌汚染の対策費が多額となるため土地売却が困難と考えられる土地(ブラウンフィールド)が存在し、円滑な土地取引や土地利用など経済活動を阻害している。バイオレメディエーション(Bioremediation)は生物の代謝能を利用して汚染物質を分解することで土壌や地下水等の環境汚染の浄化を図る技術で、中でも、微生物によるバイオレメディエーションは低コストかつ投入エネルギーも少ない環境に優しい技術として利用拡大が期待されている。バイオレメディエーションには、栄養源や酸素を加えて浄化現場の土着微生物の浄化能力を
Posted On 20 10月 2014
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S14-02 : 電気産生微生物群集の電極電位に対する遺伝子発現応答

石井 俊一1,鈴木 志野1,Kenneth H Nealson2,Orianna Bretschger1 1J. Craig Venter Institute, Microbial & Environmental Genomics, 2Univ. Sourthern California, Dept. Earth Science Microbial respiration via extracellular electron transfer (EET) is a ubiquitous reaction that occurs throughout ana
Posted On 20 10月 2014
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S31-02 : 土壌eDNA診断技術の現状と展望

對馬 誠也 農業環境技術研究所 高品質な作物生産を行う上で、安定した地力の確保、連作障害等の病害の克服が重要であり、それを実現するためには、土壌の物理性、化学性、生物性を適切に把握する必要があるが、培養できない微生物が圧倒的に多い土壌の生物性解明とその活用技術の開発を推進するためには、誰もが解析可能な土壌DNA解析手法が必要であった。そこで、この課題の克服を目指して、2006年農林水産省委託プロジェクト「土壌微生物相の解明による土壌生物性の解析技術の開発」(通称、eDNAプロジェクト)が5年計画で開始された。本プロジェクトの最大の成果は、DNA解析が難しかった黒ボ
Posted On 20 10月 2014
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S31-03 : 圃場試験データの評価におけるメタアナリシスの活用

川口 章1 1岡山県農林水産総合センター農業研究所 病原体が土壌微生物に由来する植物病害の多くは難防除であり、現在においても農業生産上の脅威であり続けている。とある防除技術を開発するにあたっては、室内試験だけでなく圃場レベルでの防除効果を評価する試験(圃場試験)を複数回行い、その効果を客観的に評価する必要がある。しかし、圃場試験では環境要因、供試サンプル数(サンプルサイズ)、発病程度などが異なるため結果にばらつきが生じやすく、各試験事例の発病株(ここでは発病した植物体を指す)割合を単純に平均した評価では様々なバイアスの影響を排除できない。そのため、防除効果の真の効
Posted On 20 10月 2014
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S32-02 : 微生物による水質劣化を惹起する生分解性有機物の評価と制御

栗栖 太1,春日 郁朗2 1東京大学大学院工学系研究科附属水環境制御研究センター, 2東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 水の再利用を行う際、多くの場合塩素等による消毒が行われる。消毒は病原性微生物の制御が主目的であるが、非病原性微生物も同時に不活化される。しかし、配水や貯水の過程で消毒効果が薄れると、微生物再増殖が起こる。再増殖した微生物は水中の懸濁物質となり、美観を損ねたり、給配水における障害となる。バイオフィルムが形成すると、病原微生物への消毒効果が低下してしまう。こうした微生物再増殖の問題は再生水のみならず、水道水においても共通の課題である。 微生物再
Posted On 20 10月 2014
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S32-03 : 活性汚泥細菌叢におけるプラスミドメタゲノム解析

宮崎 亮1,Vladimir Sentchilo2,van der Meer Jan Roelof2  1産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門, 2University of Lausanne Plasmids have been recognized as an important driver of DNA exchange and genetic innovation in prokaryotes. It is thought that plasmids accumulate, rearrange and distribute nonessential
Posted On 20 10月 2014
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S33-02 : BLUF: the highly conserved blue-light photoreceptor controlling a wide variety of physiological activities in microorganisms

Masuda Shinji1,2 1Center for Biological Resources & Informatics, Tokyo Institute of Technology, 2Earth-Life Science Institute, Tokyo Institute of Technology BLUF is a small (~15 kDa) flavin-binding domain that functions as a blue light-sensing module, and is widespread among the b
Posted On 20 10月 2014
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