P25-38 : 緑膿菌のQuorum sensingが口腔バイオフィルムを制御する?

森永 花菜,稲葉 知大,大浦 啓,豊福 雅典,内山 裕夫,野村 暢彦 1筑波大・院生命環境, 2, 3, , 【背景と目的】環境常在菌である緑膿菌は、口腔内にも存在することが知られている。口腔における緑膿菌は非常に数の少ないマイナーな細菌だが、口腔ケアが不十分な高齢者では高頻度に検出され、敗血症や感染性心内膜炎、誤嚥性肺炎と言った重篤な疾患の原因となる。通常、口腔内には数百種の細菌が存在し、それらがバイオフィルム(BF)を形成することで恒常性が保たれている。こうした中で、緑膿菌が病原性を発揮するためには、常在菌を抑え、口腔で優占化する必要があるが、その機構について
Posted On 20 10月 2014
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P24-5 : 風化度の異なる火山岩中の微生物群集構造

砂村 倫成1,川合 理恵1,中村 仁美2,遠藤 一佳1,岩森 光3 1東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻, 2東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻, 3海洋研究開発機構地球内部ダイナミクス領域, , 火成岩の風化は土壌の形成、水圏や周辺環境への元素供給、二酸化炭素の吸収に重要な役割を果たしている。火成岩の風化は、物理的作用(熱膨張と収縮、圧力変化、植物根)、化学的作用(鉱物の粘土化、pHや酸化還元変化作用を含む鉱物の溶解)に伴って生じる。微生物細胞は、代謝に伴い、pHやEhを微小領域で変化させることが可能であることから、微生物活動の火成岩風化への
Posted On 20 10月 2014
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P24-6 : 超好熱アーキア由来 S-layer タンパク質発現大腸菌の免疫顕微鏡観察

小原 薬子1,阿形 朋子2,三輪 京子1,2,森川 正章1,2 1北海道大学理学部生物科学科, 2北海道大学大学院地球環境科学研究院, 3, , 超好熱菌とは至適生育温度80℃以上の原核生物の総称である。その多くがアーキアに分類され、系統解析や分子生物学・生化学的解析から、アーキアは原始生命体に近く、細菌よりも真核生物に近縁であることがわかっている。すなわち、超好熱性アーキアは真核生物の起源に最も近い原核生物であると推測されている。 環境中において多くの微生物はコロニーやバイオフィルムなどの高次構造体を形成し、細胞同士が化学シグナルのやり取りをし、あたかも多細胞生
Posted On 20 10月 2014
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P24-7 : インドネシア塩田由来高度好塩性古細菌の網羅的な分離培養

森 浩二1,Dian Alfian Nurcahyanto2,Puspita Lisdiyanti2,川﨑 浩子1 1NBRC, 2LIPI, 3, ,  高度好塩性古細菌は1.5 M(9%)以上のNaClをその増殖に要求する好気性古細菌群である。本菌群は系統学的にHalobacteria綱に分類され、これまでに主に塩田や塩湖から分離された40属が報告されている。インドネシアでは、古くから各地の海岸で塩が作られており、その多くは小規模な手作業によるものである。これら塩田では、画一化されていない方法で塩を作製しているため、多様な高度好塩性古細菌が生息してい
Posted On 20 10月 2014
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P24-8 : 陸生ラン藻の有効利用

加藤 浩1,横島 美香2,木村 駿太2,古川 純2,富田ー横谷 香織2,山口 裕司3,竹中 裕行3 1三重大学, 2筑波大学, 3マイクロアルジェコーポレーション(株), , 耐乾燥性を持つ陸生ラン藻の光合成と窒素固定能は環境改善に利用可能な能力であり利用価値が高いと考えられる。そこで強い耐乾燥性と窒素固定能を持つ陸生ラン藻Nostoc commune単離を進めた。このラン藻は、細胞外多糖を多く含んでおり、これまでに植物栽培に必要な根の成長、窒素源の供給だけでなく、無菌化したものは食品等様々な応用が期待される。植物に必要とされる窒素の供給源としてラン藻マットを使用
Posted On 20 10月 2014
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P25-9 : 青枯病菌Ralstonia solanacearumの植物感染に重要な走化性物質の探索

緋田 安希子1,奥 正太1,田島 誉久1,中島田 豊1,加藤 純一1 1広島大・院先端物質科学・分子生命機能科学, 2, 3, , 【目的】青枯病菌Ralstonia solanacearumは土壌伝染性植物病原菌である。青枯病菌の植物感染には走化性が関与すると報告されている。青枯病菌は根滲出液成分に誘引され感染に至ると考えられるが、いずれの物質が感染に重要であるかは未だ不明である。そこで本研究では、青枯病菌の植物感染に重要な走化性物質の探索を試みた。 【方法・結果】青枯病菌の植物関連物質に対する走化性を測定したところ、根滲出液主要成分とされるアミノ酸、L-リンゴ
Posted On 20 10月 2014
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P24-4 : 熱水環境中の一酸化炭素資化性好熱菌の分子生態学的研究

池田 栄太朗1,米田 恭子2,吉田 天士1,福山 宥斗1,左子 芳彦1 1京都大学大学院 農学研究科 応用生物科学専攻 海洋分子微生物学分野, 2産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 生物資源情報基盤研究グループ, 3, , 【背景】 一酸化炭素 (CO) 資化性菌はCOを無毒化することから、火山ガスより持続的にCOが供給される温泉環境において、生態学的に重要な役割を担うと考えられている。そこで本研究では、静岡県伊豆半島の温泉において、1) CO資化性菌の代表種であるCarboxydothermus属細菌の定量、2) CO資化性菌を標的とした集積系の構築とクロ
Posted On 20 10月 2014
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P25-10 : 植物二次代謝産物による植物内生細菌の重金属吸着能の調節

市橋 明大1,大嶋 俊介1,長田 賢志1,山路 恵子1,野村 暢彦1 1筑波大・院生命環境系, 2, 3, , 生物は環境中において様々な戦略をとって環境に適応し、生存競争を勝ち抜いている。その戦略の1つに生物が他生物種と共生関係を築く事がある。近年、根圏微生物と植物の共生関係における相互作用についてはよく報告されている。一方で、植物に内生している微生物と植物に関しては報告が少ない。本研究では、重金属汚染地である日立鉱山に自生するセリ科植物ドクゼリと内生細菌間の相互作用に着目し研究を行い、重金属汚染環境下における植物-微生物の相互作用に関する基礎的、生態学的知見を
Posted On 20 10月 2014
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P25-11 : 植物根部エンドファイトVeranoeaopsis simplex とその菌糸圏から分離されたバクテリアの相互作用

松岡 勇人,Khastini Rida2,成澤 才彦3 1茨城大・院農, 2東京農工大・院連合農学, 3茨城大・農, , 根部エンドファイトDSE(Dark-septate endophytic fungi)は様々な植物種の根部に定着し、その生育促進、病害抑制、あるいは環境ストレス耐性などの効果を付与する。これらの効果は、根部エンドファイトが単独で宿主植物に付与していると考えられてきた。しかし、近年、これらDSEと相互関係にあるバクテリアの存在が確認され、これらの効果への関与の可能性が示唆された。その中でも、屋久島で分離されたVeranoeaopsis simpl
Posted On 20 10月 2014
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P25-12 : 圃場条件下におけるサツマイモへの窒素固定エンドファイトの接種効果

塔野岡(寺門) 純子1,鈴木 章弘1,田中 福代2,大脇 良成2 1佐賀大・農・作物生態生理学, 2農研機構・中央農業総合研究センター, 3, , 私達はこれまでに、サツマイモより分離した窒素固定エンドファイト(Bradyrhizobium sp. AT1)を無菌サツマイモ(ベニアズマ)に接種すると、生育が促進され、根および地上部で窒素固定を行うことを示してきた。本研究では、サツマイモを圃場栽培し、Bradyrhizobium sp. AT1接種による生育ならびに窒素吸収量への影響を調査した。サツマイモ(ベニアズマ、アヤムラサキ、高系14号)の栽培は、中央農業総合
Posted On 20 10月 2014
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