S31-07 : 同位体顕微鏡法:安定同位体トレーサーのin situ局所解析法

久我 ゆかり 広島大学大学院総合科学研究科 同位体顕微鏡は二次イオン質量分析法(secondary ion mass spectrometry: SIMS)を基本として安定同位体マッピングをマイクロスケールで行うことができる装置であり,主に鉱物など宇宙科学の分野で同位体比の分析に用いられてきた.近年,本装置の生物学研究への応用として,安定同位体化合物を用いたトレーサー実験と微細構造観察用試料作製法と組合せる新規手法が注目されている.本手法は地球上の各元素の安定同位体天然存在比がほぼ一定であること利用し,安定同位体標識化合物・分子の挙動を同位体比として局所解析するも
Posted On 20 10月 2014
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S31-06 : 土壌は気候変動を増大させるか?:土壌から大地の微生物学へ

太田 寛行 茨城大学農学部 “Will soil amplify climate change?”(Powlson, 2005)の議論が始まり、“土壌炭素分解の温度感受性と気候変動へのフィードバック”(Davidson & Janssens, 2006)の論考では、土壌有機物の多様性と分解の温度感受性、そして環境制約との関係が指摘された。すなわち、土壌有機物の性状だけでなく、存在状態や水分条件等が有機物分解の見かけ上の温度感受性に関係するのである。それ以前に、Beareら(1994)は土壌の耐水性団粒を壊して発生する無機化CO2量から、土壌団粒内の微生物に
Posted On 20 10月 2014
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S13-06 : 腸内細菌代謝経路データベースの構築

山田 拓司 1東京工業大学 生命理工学研究科 生命情報専攻 ヒト腸管内には数多くの細菌が我々とともに共生しており、複雑な生態系を構築している。シーケンサーの技術的な発展やメタゲノム解析の登場により、培養を介さずに網羅機に細菌群集を解析対象とすることが可能となった。これまでには取り扱いが困難であった難培養性細菌も数多く明らかになりつつある。腸管内共生菌はビタミンの合成や短鎖脂肪酸分解系など、特徴的な代謝機能を持っており、さらには、細菌群集として複数種の細菌種が協調して働く例も報告されている。このような細菌の代謝機能は既存のデータベースに遺伝子とその反応経路が対応付け
Posted On 20 10月 2014
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S11-05 : 形質転換・染色・前処理いらずの微生物集団4D解析技術COCRM

野村 暢彦1,稲葉 知大2,尾花 望1,豊福 雅典1 1筑波大学生命環境系, 2筑波大学大学院生命環境科学研究科 地球上の多くの微生物は集団形態(バイオフィルム)で存在していることが明らかになってきている。実際にバイオフィルムが形成される環境条件は非常に多様であり,バイオフィルムの生態を知るためには実環境を模した環境条件で,特別な処理を行わずに解析を行う事が望ましい。そこで我々は,バイオフィルムの非破壊的な観察,解析をキーワードとしてバイオフィルム研究技術の開発,改良を行ってきた。その中で開発されたのが,反射顕微鏡法を基礎としたContinuous-optimiz
Posted On 20 10月 2014
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P21-24 : BrdU-FACS法を用いた冬期淡水湖におけるN-acetyl-glucosamine添加に増殖応答する細菌群の動態解析

多田 雄哉1,Grossart Hans-Peter2 1北大・地球環境, 2Leibniz-Institute of Freshwater Ecology and Inland Fisheries (IGB), Germany, 3, , 【目的】水圏生態系において、活発に増殖している細菌群(増殖細菌群)の動態は、溶存態有機物(DOM)の質および量の変動と密接に関連している。本研究では、ブロモデオキシウリジン(BrdU)免疫化学染色とセルソーター(FACS)を組み合わせた手法(BrdU-FACS法)を開発し、冬期淡水湖における増殖細菌群の特定、および湖沼生態系に
Posted On 20 10月 2014
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P21-23 : マイクロコズム生態系における最上位捕食者導入による攪乱と影響解析

村上 和仁1,林 秀明1,宮本 瞬也1,小浜 暁子2 1千葉工大・工, 2東北工大・工, 3, , 本研究では、バイオマニピュレーションにおける導入生物が既存の生態系に及ぼす影響に関する基礎的知見の集積を目的として、Gnotobiotic型マイクロコズムを用いた構成微生物群の個体数変動とP/R比に着目して、食性の異なる食物連鎖の最上位に位置する生物種の導入を行い、トップダウン効果が生態系に及ぼす影響を解析検討した。その結果、凝集体摂食者であるA. hemprichiを導入した場合、1倍量では生産者である緑藻類、藍藻類の減少はみられなかったが、10倍量においては添加
Posted On 20 10月 2014
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P21-13 : Chemosynthetic production and trophic structure of deep-sea hydrothermal ecosystem

山本 啓之1,Lindsay Dhugal1,土屋 正史1,砂村 倫成2,山中 寿朗3 1海洋研究開発機構, 2東京大学, 3岡山大学 Marine ecosystem acquires primary products through photosynthesis in the euphotic zone and chemosynthesis in the deeper zones. Hydrothermal systems is a powerful primary production site, usually dominated by chemolith
Posted On 20 10月 2014
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P21-2 : Fe・Mnを除去する生物ろ過槽における細菌群集構造の次世代シーケンス解析による比較

迫田 真士1,鈴木 市郎1,小泉 淳一1 1横浜国立大学大学院 工学府, 2, 3, , 【目的】生物ろ過法は、地下水中に生育するFe酸化細菌(FeOB)、Fe・Mn酸化細菌 (MnOB)を含む微生物群集を活性炭などの担体に定着させこれをろ材(biofilter media; BFM)としてろ過しFe・Mnを除去する手法である。浄化に関与すると言われているGallionella等のFeOB、Leptothrix等のMnOBの多くは純粋培養が困難であり、これらの細菌の存在は確認できていなかった。本研究では、実稼働中の2か所の上水処理場の生物ろ過槽の細菌群集構造を次世
Posted On 20 10月 2014
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P21-22 : マナマコの腸内容物から単離した新規セルロース分解菌株 Scu-11のキャラクタリゼーション

岡田 翔太1,酒徳 昭宏1,田中 大祐1,中村 省吾1 1富山大学大学院 理工学教育部 生物圏環境科学専攻 生物圏機能Ⅲ講座, 2, 3, , 【目的】セルロース分解菌やその産生酵素は,バイオ燃料,食品,医薬品など様々な分野で利用されている。そこで,本研究では,海洋生物のマナマコ(Stichopus japonicus)の腸内容物から新たなセルロース分解菌を単離し,まずはそのキャラクタリゼーションを試みた。【方法】菌の培養には,人工海水を基本としたASW培地とMarine Broth培地を用いた。富山湾沿岸域で採取したマナマコの腸内容物を,濾紙粉砕物(セルロース)
Posted On 20 10月 2014
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P21-21 : 南ベトナムのトビハゼ養殖池における高い微生物現存量と酸素消費がもたらす夜間の無酸素化

和田 実1,森 郁晃1,岩滝 光儀2,高橋 和也3,横内 一樹1,八木 光晴1,田北 徹1,Mai Van Hieu4,Vo Thanh Toan4,Ha Phuoc Hung 4 1長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科, 2東京大学アジア生物資源環境研究センター, 3山形大学理学部, Can Tho University, Faculty of Fisheries, 【目的】ハゼ科魚類の一種,Pseudoapocryptes elongatusの養殖はベトナムのメコンデルタで近年急速に広がりつつある。P. elongatusは空気呼吸できるため,高密度養殖も無
Posted On 20 10月 2014
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