PJ-183:

アブラムシの共生関連機能未知タンパク質と相互作用するタンパク質群の検出

尾西 桂1, 大熊 盛也2, 中鉢 淳1 1豊橋技術科学大学, 2理化学研究所 世界で約4,400種が知られているアブラムシは、腹部体腔内に「菌細胞(bacteriocyte)」と呼ばれる特殊な細胞群を持ち、その細胞質中に共生細菌ブフネラ(Candidatus Buchnera aphidicola, Gammaproteobacteria)を収納している。ブフネラは、虫の親から子へと1億年以上にわたって垂直感染のみにより受継がれており、その過程で多くの遺伝子を失っているため、菌細胞の外では増殖できない。一方アブラムシは、餌である植物師管液に乏しい栄養分の供給をブ
Posted On 06 10月 2015
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PJ-182:

共生菌(糸状菌)の細胞壁成分を指標とした定量

富田‐横谷 香織1, 加藤木 ひとみ1, 藤森 祥平1, 佐藤 誠吾1 1筑波大学, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10 【はじめに】エンドファイトとは、植物体内に顕著な病徴を示さずに生活する微生物で狭義にイネ科草本に共生するバッカクキン科の糸状菌を指す。植物体内で植物に病徴を示すことなく生活するエンドファイトの植物体内量と植物の分化・生長の関係について詳細に調べるために、植物体内に存在する共生菌の正確な定量が必要となる。我々は、(GlcNAc)2 (N-アセチルグルコサミンダイマー) を主な分解産物とする糸状菌細胞壁構築成分(キチン)を酵素を用
Posted On 06 10月 2015
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PJ-181:

細菌間メンブラントラフィックを紐解く ーメンブランベシクルの形成及び付着機構解析ー

黒沢 正治1, 豊福 雅典2, 野村 暢彦2 1筑波大学大学院 生命環境科学研究科 生物資源科学専攻, 2筑波大学大学院 生命環境系  多くの細菌はメンブランベシクル(MV)と呼ばれるナノサイズの膜小胞を形成し、環境中に放出している。MVは菌体膜構造を維持するだけでなく、毒素や核酸、細胞間シグナル物質などの様々な細菌由来の物質を内包しており、細胞間コミュニケーションや毒素輸送、遺伝子の水平伝播、バイオフィルム形成などに関与し、生態学的に重要な機能を果たしていると考えられている。しかしながら、MVの形成機構や細胞との融合メカニズムに関する知見は未だ乏しい。今後それら
Posted On 06 10月 2015
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PJ-180:

ウェルシュ菌のメンブランベシクルを介した宿主免疫誘導

永山 恭子1, 尾花 望2, 中尾 龍馬3, 泉福 英信3, 中村 幸治2, 野村 暢彦2 1筑波大・院・生命環境, 2筑波大・生命環境系, 3感染研・細菌一 近年、多くの微生物が20〜500 nmのメンブランベシクル(MV)を生産し、細胞外に放出することが明らかになってきた。MVはDNAやシグナル物質、毒素などを含有するという報告がなされていることから、MVがそれらの輸送体として機能していることが示唆されている。MVはグラム陰性細菌でその生産が多く報告されている一方、外膜を持たないグラム陽性細菌における報告は少なく、その詳細な機能や形成メカニズムはほとんど明らか
Posted On 06 10月 2015
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PJ-179:

Chromobactrium violaceumにおいてクオラムセンシングの閾値はどのように決まるのか?

島村 裕子1, 豊福 雅典1, 諸星 知広2, 池田 宰2, 野村 暢彦1 1筑波大・院生命環境, 2宇都宮大・院工 多くの細菌は集団中において,シグナル物質を言葉として細胞外に生産し,周囲の細菌が特異的なレセプターを介してシグナル物質を受け取ることによりコミュニケーションをとることが明らかとなっている。細胞間コミュニケーションの一種であるクオラムセンシングは,細菌がシグナル物質を生産,感知,応答し集団行動を制御するシステムである。細菌は菌体密度の増加に伴い,シグナル物質の濃度が閾値に達すると,遺伝子発現,そして細菌の集団行動を一斉に変化させる。クオラムセンシング
Posted On 06 10月 2015
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PJ-178:

ラン菌根菌は内生バクテリアを保持するのか

中西 布実子, 成澤 才彦 1茨城大・院農, 2茨城大・農  近年、菌類に内生するバクテリアの存在が報告されている。その多くは、Mortierella spp.やRhizopus spp.等の接合菌類およびGigaspora sp.等のグロムス門から検出されており、子_菌類や担子菌類からの同バクテリアの報告は限定的である(高島ら、2015)。ラン科植物と共生関係を結ぶ担子菌類であるラン菌根菌でも、 Tulasnella spp.および Ceratobasidium spp.が、内生バクテリアを保持している可能性が示された(McCormick et al. ,201
Posted On 06 10月 2015
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PJ-177:

菌体間距離が微生物間相互作用に与える影響の解析

勝亦 雄太, 豊福 雅典, 小川 和義, 野村 暢彦 筑波大院 生命環境系 微生物の生息域は幅広い.河川・湖・海洋といった水圏から,砂漠・土壌などの地圏,動植物の体内に至るまで広範である.孤立無援に存在すると考えられていたこれら微生物は,実は多くが集団形態をとっている.大変興味深いことに,集団を形成した微生物は互いに関わり合いを持つこと(微生物間相互作用)が明らかになりつつある.この微生物間相互作用においては,微生物間の距離が重要であると思われる.例えばQuorum Sensing (QS)という微生物間相互作用は,微生物の病原性・抗生物質耐性・運動性・嫌気呼吸と
Posted On 06 10月 2015
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PJ-176:

Paracoccus denitrificansにおけるクオラムセンシングを介した凝集体形成

森永 花菜, 豊福  雅典, 野村  暢彦 筑波大院・生命環境  我々が言葉を介してコミュニケーションを行うように、細菌同士も低分子化合物であるシグナル物質を介して遺伝子の発現調節を行い、集団的挙動を制御している。特に、菌体密度が一定以上に達した場合に形質を変化させる現象をクオラムセンシング(QS)と呼び、QSにより毒素生産、発光など多くの現象が制御される(Salmond GP, et al., 1995, Mol Microbiol)。現在までに、様々な細菌におけるQSメカニズムについて報告されているが、多くは病原性細菌を対象とした解析である。しかしながら、この
Posted On 06 10月 2015
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PJ-175:

歯周病原性細菌Eikenella corrodensにおけるオートインデューサー不活化機構の解析

阿座上 弘行, Mansur Jasin, 森重 なつみ 山口大学農学部 バクテリアはオートインデューサーと呼ばれるシグナルを使うことで、同種間、 異種間のコミュニケーションを行っている。歯周病原性細菌Eikenella corro densはAI-2というオートインデューサーを使ってコミュニケーションしなが らその病原性を調節している。最近、E. corrodens 1073株が対数増殖期 でAI-2を大量に生産するが、定常期に入ると急激に減少することがわかった。そ こで、本菌の培養上清からイオン交換クロマトグラフィーによりAI-2およびMHF を不活化する因子
Posted On 06 10月 2015
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PJ-174:

根部エンドファイトVeronaeopsis simplexから分離されたRhizobium sp. Y9株の全ゲノム解析

松岡 勇人1, Rida Khastini2, 郭 永1, 西澤 智康1, 成澤 才彦1 1茨城大・農, 2Sultan Ageng Tirtayasa Univ Veronaeopsis simplexは現在までに分離源の異なる3菌株(CBS 588.66、Y34およびIBA K45)が報告されており、Y34およびIBA K45は根部エンドファイトとして植物の生育促進効果を示すことが明らかとなっている。一方、3菌株に共通してRhizobium sp.が菌糸に内生または外生していることが確認されており、宿主菌類による植物への生育促進効果にも影響を及ぼすことから共生
Posted On 06 10月 2015
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