• 過去の学会大会
    • 環境微生物系合同大会2014
  • 微生物生態学会(JSME)のページへ
  • Main
    • 大会情報
  • for participants
    • 参加者の方へ (Participants)
    • 参加登録・講演要旨登録 (Registration, Abstract Submission)
    • 発表にあたっての注意事項 (Instruction for presentation)
  • Map&access
  • Program
  • abstract
    • 2015 KeyNote&Plenary
    • 2015JTKsymposium
      • IMS
      • IYS
    • 2015JSMEsymposium
      • JS1
      • JS2
      • JS3
      • JS4
      • JS5
      • JS6
      • JS7
      • JS8
      • JS9
      • JS10
      • JS11
      • JS12
      • JS13
      • JS14
      • JS15
      • JS16
      • JS17
      • JS18
      • JS19
      • JS20
      • JS21
      • JS22
    • 2015Oral
      • OA
      • OB
      • OE
      • OF
      • OH
      • OI
      • OJ
      • OK
      • ON
    • 2015Poster
      • PA
      • PB
      • PC
      • PD
      • PE
      • PF
      • PG
      • PH
      • PI
      • PJ
      • PK
      • PL
      • PM
      • PN
      • PO
      • PJ
      • PK
      • PL
      • PM
      • PN
      • PO
    • 2015ResearchWorkingGroup
    • 2015HighSchool
  • 7th JTK
    • Access&Maps
  • お問い合わせ
    • 展示会・広告のご案内

PJ-180:

ウェルシュ菌のメンブランベシクルを介した宿主免疫誘導

Posted On 06 10月 2015
By :
Comment: Off
Tag: PM: 生理/代謝/増殖(physiology/metabolism), SC: 共生/寄生/相互作用(symbiosis/communication)

永山 恭子1, 尾花 望2, 中尾 龍馬3, 泉福 英信3, 中村 幸治2, 野村 暢彦2
1筑波大・院・生命環境, 2筑波大・生命環境系, 3感染研・細菌一

近年、多くの微生物が20〜500 nmのメンブランベシクル(MV)を生産し、細胞外に放出することが明らかになってきた。MVはDNAやシグナル物質、毒素などを含有するという報告がなされていることから、MVがそれらの輸送体として機能していることが示唆されている。MVはグラム陰性細菌でその生産が多く報告されている一方、外膜を持たないグラム陽性細菌における報告は少なく、その詳細な機能や形成メカニズムはほとんど明らかにされていない。我々は、グラム陽性細菌であるウェルシュ菌(Clostridium perfringens)がMVを生産し、細胞外に放出することを見出した。ウェルシュ菌はヒトを含む動物の腸管内に常在する偏性嫌気性の常在細菌である一方で、多くの毒素や細胞外酵素を生産することから食中毒やガス壊疽をもたらす病原性細菌としても知られている。ウェルシュ菌の胞子形成不全株(Δspo0A)ではMV生産が見られないことから、本菌のMV生産は能動的過程であることが示唆された。また、ウェルシュ菌MVは核酸やタンパク質、さらには膜画分よりも多くのペプチドグリカンを含有することが明らかとなった。ウェルシュ菌MVの宿主における機能を解析するため、ウェルシュ菌MVをマウスマクロファージ様細胞J774.1に添加したところ、IL-6やTNF-αといった各種炎症性サイトカインの放出を誘導することが明らかとなった。また、MV添加により、ペプチドグリカンを受容して各種炎症性サイトカインの放出を誘導する受容体として知られるToll-like receptor 2(TLR2)の発現が上昇し、TLR2阻害剤によってMV添加時におけるIL-6誘導量が減少した。これらのことから、ウェルシュ菌MVがTLR2を介して宿主細胞からの各種炎症性サイトカインの放出を誘導することが示唆された。さらに、ウェルシュ菌MVをマウスの鼻腔に接種したところ、血中にはウェルシュ菌特異的IgG抗体が、全身の粘膜面(鼻腔、口腔、腸管)には分泌型IgA抗体が産生誘導されることが明らかとなった。以上のことから、ウェルシュ菌MVは宿主の自然免疫および獲得免疫を誘導することが示唆された。本研究により、ウェルシュ菌MVは宿主免疫に大きな影響を与えている可能性が考えられる。

keywords:Clostridium perfringens,membrane vesicles,toll-like receptor 2,mouse macrophage-like cell,inflammatory cytokine

About the Author
  • ウェルシュ菌のメンブランベシクルを介した宿主免疫誘導

    " target="_blank">
  • ウェルシュ菌のメンブランベシクルを介した宿主免疫誘導

    " target="_blank">
  • ウェルシュ菌のメンブランベシクルを介した宿主免疫誘導

    " target="_blank">
  • ウェルシュ菌のメンブランベシクルを介した宿主免疫誘導

    " target="_blank">
  • google-share

Related Posts

JS8-3:

謎の腸内胞子が語ること −昆虫腸内生真菌類の自然史−

Posted On 06 10月 2015
, By

JS12-2:

ファージと獲得免疫システムCRISPRの割り切れない関係とその生態学的意義

Posted On 06 10月 2015
, By

JS17-4:

群集生態学のモデルシステムとしての微生物群集

Posted On 06 10月 2015
, By

OJ-09:

シロアリ腸内原生生物に共生する新規デルタプロテオバクテリア綱細菌の生態と機能

Posted On 06 10月 2015
, By

サイト内検索

企業広告

banner
banner

事務局からのお知らせ

Invalid or expired token.

協力団体:日本バイオインフォマティクス学会

banner

協力団体:Japanese Consortium for Human Microbiome

banner

最近の投稿

  • JSME2015ポスター賞
  • 7th JTK Poster Award
  • 第1回JSME・インハイ ポスター賞
  • 土浦大会でのStudent sessionのお知らせ (Student session in 7th JTK)
  • バイオフィルムを構成する細胞外多糖の機能性

アーカイブ

  • 2015年11月
  • 2015年10月
  • 2015年9月
  • 2015年7月
  • 2015年6月
  • 2015年5月
  • 2015年4月
  • 2015年3月
  • 2015年2月
  • 2014年12月
  • 2014年10月
  • 2014年9月
  • 2014年8月
  • 2014年7月
  • 2014年5月
  • 2014年4月
  • 2014年3月
  • 2013年12月
  • 2013年8月
  • 2013年7月

カテゴリー

2025年6月
月 火 水 木 金 土 日
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  
« 11月    
Copyright (c) Japanese Society of Microbial Ecology. All Rights are Reserved.