P25-41 : 共生不和合性を誘導するダイズ根粒菌のタイプIII型エフェクターの探索

岩野 裕也1,鈴木 悠太1,柿崎 芳里1,菅原 雅之1,佐藤 修正1,南澤 究1 1東北大・院生命科学, 2, 3, , Rj因子と呼ばれるいくつかのダイズ遺伝型は、特定のダイズ根粒菌の根粒形成を制御することが知られている。Caldwell(1966)によって報告されたRj2遺伝型を保有するダイズ品種は、ダイズ根粒菌Bradyrhizobium diazoefficiensUSDA122株との根粒形成を抑制する。近年、抵抗性タンパク質であるTIR-NBS-LRRがRj2不和合性に関与していることが報告されている(Yang et al. 2010)が、Rj2不和合性
Posted On 20 10月 2014
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P25-42 : CRISPRを保有するバクテリオファージの系統学的普遍性

渡辺 孝康1,野澤 孝志2,丸山 史人2,中川 一路2 1東京医科歯科大・院医歯学総合研究科・歯周病学分野, 2京都大・院医・微生物感染症学分野, 3, , 細菌においてclustered regularly interspaced short palindromic repeat (CRISPR) は、外来因子に対する獲得免疫機能を持った反復配列である。外来因子であるバクテリオファージが細菌ゲノム内に組み込まれたプロファージ領域にCRISPRが入り込んだものが、Clostridium difficileなどの限られた細菌種やviromeにおいて発見されているが、
Posted On 20 10月 2014
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P25-43 : 口腔うがい液に存在する歯周病菌と歯周病抑制菌の試料間比較

松尾 佳祐1,前田 憲成1 1九州工業大・院生命体工・生体機能応用工, 2, 3, , 近年、生活習慣病の一つとして注目されている歯周病は、口腔内の病原細菌による感染症である。その歯周病細菌群としては、Aggregatibacter actinomycetemcomitans菌(A.a.菌)やPorphylomonas gingivalis菌(P.g.菌)などが報告されている。また、歯周病が口腔内疾患のみでなく全身疾患と高い関連性を持つことがわかっており、有用な口腔内ケア技術の開発が求められている。一方で、プロバイオティクスを確立するためには、個人個人のうがい液中
Posted On 20 10月 2014
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P25-44 : 細菌溶菌性デロビブリオ属細菌の弱酸性条件における大腸菌捕食阻害-遺伝子工学的手法を用いたメカニズム解明-

吉村 純一1,前田 憲成1 1九州工業大・院生命体工・生体機能応用工, 2, 3, , [背景・目的] デロビブリオ属細菌は、薬剤耐性菌に対する新規抗菌剤として応用が期待されている菌株である。デロビブリオ属細菌は、他のグラム陰性の細菌に侵入・増殖・溶菌する能力を持つ菌株であり、この一連の捕食機構が新規抗菌剤として期待される所以である。しかし、この菌株の大腸菌等への捕食作用の分子的メカニズムは未解明な点が多い。本研究では、デロビブリオ属細菌とpH環境の関連性に着目し、弱酸性条件下にてデロビブリオ属細菌による大腸菌捕食が阻害されることを発見し、遺伝子工学的な手法を用い
Posted On 20 10月 2014
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P26-14 : Lactobacillus plantarumにおけるコロニー形態の多様性とバイオフィルム形成の関連

河嶋 伊都子1,柿原 健佑1,尾花 望1,久保田 浩美2,清川 達則1,小山 二花1,八城 勢造2,湯井 幸治2,野村 暢彦1 1筑波大院・生命環境, 2花王・安全性科学研, 3, , 実環境中の微生物の多くはバイオフィルム(BF)を形成して生息している。BF形成により微生物が抗生物質や酸に対する高い抵抗性を獲得することや、実験室株よりも環境単離株のBF形成能が高いことが報告されている。一方、BF形成菌の一つである乳酸菌は食品製造に利用される有用菌、及び危害菌として知られ、その基礎的知見や制御法の発見が求められている。しかし、本菌の環境分離株におけるBF形成やその
Posted On 20 10月 2014
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P23-7 : 嫌気土壌における硫酸還元菌によるフェニルヒ素化合物のチオ化

椎谷 郁花1,Guan Ling2,久富 志穂子1,中島 真美3,藤井 邦彦4,野中 昌法2,原田 直樹2 1新潟大学大学院自然科学研究科, 2新潟大学自然科学系, 3新潟大学農学部, 新潟大学環境安全推進室, ジフェニルアルシン酸(DPAA)は、遺棄化学兵器に多く含まれるCLARK IやCLARK IIの合成原料であるとともに、これらのフェニルヒ素化合物から環境中で容易に生成する代謝物でもある。DPAAの変換は嫌気条件下において、好気条件よりも早く進行することが明らかになっていることから、本研究では嫌気土壌においてDPAAの動態に関与する微生物を明らかにすること
Posted On 20 10月 2014
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P23-8 : 土壌の保存条件が各種土壌酵素の活性と添加有機物からの窒素の無機化に及ぼす影響

唐澤 敏彦1,清水 マスヨ2,長岡 一成1,須賀 有子1,橋本 知義1 1中央農業総合研究センター, 2長崎県農林技術開発センター, 3, , 【目的】有機物を施用して作物の窒素源にする場合、土壌環境によって有機物分解に関わる土壌酵素活性等が異なり、有機物からの窒素無機化に差が生ずる可能性が考えられる。土壌環境が酵素活性に与える影響については、活性測定までの土壌試料の保存条件が測定結果に及ぼす影響を知る上でも明らかにする必要がある。本試験では、有機物施用前まで様々な温度・水分条件で土壌を保存し、各種土壌酵素活性と施用有機物からの窒素無機化を調べた。【方法】中央農研
Posted On 20 10月 2014
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P23-9 : 有機養液栽培における硝化関連微生物群集の解析

安藤 晃規1,2,宇佐美 晶子2,犬飼 龍矢2,溝渕 久恭2,Saijai Sakuntala2,池本 成美2,篠原 亘3,宮本 憲二3,加藤 康夫4,藤原 和樹5 1京都大学学際融合教育研究推進センター生理化学研究ユニット, 2京都大学大学院農学研究科発酵生理及び醸造学研究分野, 3慶應義塾大学理工学部生命情報学科, 富​山​県​立​大​学​生​物​工​学研究センター, 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所 野菜病害虫・品質研究領域 有機溶液栽培
Posted On 20 10月 2014
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P23-10 : 緑色糸状性光合成細菌が優占する温泉微生物群集における硫化水素の嫌気的な硫酸への酸化

神谷 直毅1,松浦 克美1,春田 伸1 1首都大学東京理工学研究科生命科学専攻, 2, 3, , 長野県中房温泉では緑色糸状性光合成細菌Chloroflexus aggregansが優占する微生物群集が発達している。C. aggregansは過去の遺伝子解析や顕微鏡を使った硫黄顆粒の観察から、光合成をおこない硫化水素を単体硫黄まで嫌気的に酸化すると考えられる。しかし採集した微生物群集には硫黄顆粒の蓄積が少量しか見られないため、C. aggregansによって温泉水中の硫化水素から作られた単体硫黄は他菌によって消費されていると考えられる。そこで本研究では温泉微生物群
Posted On 20 10月 2014
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P23-11 : 宮崎県鵜戸湾に於ける栄養塩・有機物の分布と微生物叢の解析

早﨑 有紀1,坂本 和貴1,田岡 洋介1 1宮崎大学 農学部 海洋生物環境学科, 2, 3, , 宮崎県日南市の沿岸海域は地場産業としてイセエビなどの水産資源が豊富にある。このような水産資源を持続的に利用するには、周辺海域の環境状況の把握が重要であるが、当該地域における水質や底質、その物質循環に介在する微生物群集に関する知見は殆ど無いのが現状である。そこで本研究では、水質・底質の分布に関連する基礎的知見を得るため、日南市に位置する鵜戸湾の栄養塩・有機物の分布調査を実施した。鵜戸湾全体並びに鵜戸港内に定点を設け、2013年12月に調査を実施した。採水器を用いて、表層
Posted On 20 10月 2014
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