JS5-2:

水田生態系に生息する新規typeIメタン酸化細菌の分離と同定

浅川 晋 名古屋大学大学院生命農学研究科  好気性のメタン酸化細菌は主としてγ(typeⅠ)およびα(typeⅡ)プロテオバクテリアに属する。水田には、これまで分離されてきたtypeⅡだけでなく培養可能なtypeⅠも生息することが培養法とFISH法により示されている。田面水および水稲根圏より得られた新規typeⅠ菌株の分類学的検討結果を紹介する。 田面水より分離したFw12E-Y株は0.9×1.7μmの短桿菌で運動性を有し、中温性・好中性、最適NaCl濃度は0〜0.1%であった。DNAのG+C含量は57.1 mol%、主要な脂肪酸、キノンはC16:1とC14:1、
Posted On 06 10月 2015
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JS2-2:

Links between structure and function of aquatic bacterial communities

Yokokawa, Taichi1, Matsui, Kazuaki2, Miki, Takeshi3 1JAMSTEC, 2Kinki University, 3National Taiwan University Bacterial community in aquatic environments plays important roles in processes of organic matter degradation and remineralization. Concern that the relationship between bacteri
Posted On 06 10月 2015
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JS6-2:

三宅島2000年噴火火山灰堆積地における土壌生成と土壌構造の発達

田村 憲司1, 鷹野 綾2, 上條 隆志1 1筑波大学生命環境系, 2筑波大学大学院生命環境科学研究科 【目的】 三宅島は2000年に大量の火山灰および火山ガスを放出する激しい噴火を起こした。その影響により火口近くでは裸地化した地域が存在している。著者らは2000年噴火火山灰を同一母材とし、噴火後に異なる植生発達をした3地点において、植生および土壌を2007年から継続して、植生と土壌の初期発達過程について研究してきた。本研究では、著者らが2011年に調査を行った3地点における再調査と各地点の表層土壌の微細形態学的特徴の観察を行い、発達段階の異なる地点での短期間での
Posted On 06 10月 2015
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JS7-2:

Zymomonas mobilis の耐熱性と耐熱化

高坂 智之1,3, 櫻田 朋子2, 加藤 舜1, 白丸 優希1, 吉田 咲紀2, 山下 舞子2, 中島 康之2, 松谷 峰之介1, 村田 正之2, 山田 守2,3 1山口大学農学部, 2山口大学大学院医学系研究科, 3山口大学中高温微生物研究センター 山口大学中高温微生物研究センターは、東南アジア各国との長期にわたる共同研究の成果として、中温微生物より比較的高い温度で生育可能な微生物群が亜熱帯から熱帯地域に生育していることを明らかとし、これらを「中高温微生物」と名付けた。我々は、この「中高温微生物」を利用して、次世代発酵技術である高温発酵の開発や耐熱性の原理の理解
Posted On 06 10月 2015
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JS1-3:

Phylogenetic diversity and environmental distribution of denitrifying fungi

Sameshima-Saito, Reiko Shizuoka University Fungi are saprophytic organisms and play pivotal roles to degrade organic matter such as plant residue in soil ecosystems. Some fungi have been revealed to possess ability of nitrification and/or denitrification, and therefore the processes o
Posted On 06 10月 2015
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JS14-2:

温室効果ガス削減:牛ルーメンからのメタン発生とその削減に向けて

小林 泰男 北海道大学大学院農学研究院  ウシに代表される反芻動物は、上部消化管に複胃を有し、中でも第一胃(ルーメン)に多様な微生物群を形成することで、摂食した繊維質の分解を微生物にゆだねている。この嫌気的ルーメン微生物発酵下では代謝性水素の主要処理物としてメタンが生成される。可燃ガスであるメタンはあい気(ゲップ)として体外へ放出されるため、飼料エネルギーの損失となる。過去半世紀にわたり、もっぱら飼料エネルギー利用効率改善という視点で反芻家畜からのメタン低減が研究対象になってきた。ところが、メタン低減は近年の温暖化論議の中で大きな注目を集めるようになった。その理由
Posted On 06 10月 2015
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JS15-2:

富栄養・貧栄養連続培養系における鉄制限Microcystis aeruginosa細胞特性と増殖応答

藤井 学 東京工業大学 鉄制限の連続培養系において淡水性ラン藻類Microcystis aeruginosaを培養し、細胞増殖、鉄細胞内含量、鉄摂取速度などの細胞応答を調べた。特に本研究では、鉄以外の栄養塩状態の影響も評価するため、富栄養・貧栄養条件における培養を行った。具体的には、鉄以外の栄養塩が十分に存在し最適増殖が可能なFraquil(富栄養Fraquil)、ならびに鉄以外の栄養塩も増殖を制限するFraquil(貧栄養Fraquil、特に硝酸やモリブデンが低い)の栄養塩濃度が異なる二つの淡水培地を用いた。両培地において、鉄細胞内含量は希釈率とともに増加し、D
Posted On 06 10月 2015
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JS2-3:

Applications of nonlinear time series analysis to microbial ecology studies

Ushio, Masayuki1, Hsieh, Chih-hao2, Reiji, Masuda3, Michio, Kondoh1 1Ryukoku University, 2National Taiwan University, 3Kyoto University Microbial communities fundamentally drive ecosystem processes such as primary production and decomposition. However, mainly because of the high diver
Posted On 06 10月 2015
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JS22-3:

グロムス門およびケカビ亜門菌類に内生するバクテリアの多様性

高島 勇介1, 成澤 才彦2 1東京農工大・連合農学, 2茨城大・農 細胞内共生細菌は、多くの生物群で見出されており、栄養の相互交換のような相利共生関係を維持することにより、互いの生存・繁殖能力を高めていることが知られている。しかし、菌類と細菌の相互関係に関する研究は、どのような菌類に細菌が内生しているのかを探索している段階にあり、相互関係に関する報告は少ない。グロムス門菌類の内生細菌としては、Candidatus Glomeribacter gigasporarum (CaGg)およびMollicutes-related endobacteria (Mre)の2
Posted On 06 10月 2015
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JS13-2:

有用細菌の植物組織局在性から見た接種法の提案

大和田 琢二 帯畜大・食品科学  有用な微生物群が植物を健康に育むという視点は、安全安心で持続的な農作物生産を考える上で重要である。しかし、接種菌が植物に定着せず期待する効果が得られない問題があった。そこで、十勝の代表作物(バレイショ、テンサイ)から菌叢解析による定着性の情報と植物接種試験の結果から選抜した有用細菌を標識・可視化し、植物組織局在性と生理・生化学的特性に基づいて効果的・安定的な接種法を検討した。 レポーター遺伝子の導入や細胞染色法の最適化により、バレイショ有用細菌4株(Alphaproteobacteria T168株、Betaproteobacte
Posted On 06 10月 2015
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