P21-9 : 富栄養淡水湖底泥における活性のあるメタン生成古細菌群集の多様性

坪井 隼,山村 茂樹,高津 文人,今井 章雄,岩崎 一弘 1国立環境研究所地域環境研究センター, 2, 3, , 【背景】   日本の多くの湖沼は人間活動に伴う栄養塩の流入により富栄養化が進行している。富栄養化は湖内の一次生産を増加させ、底泥における有機物負荷の上昇及び貧酸素化の原因となる。こうした条件では、嫌気的な微生物プロセスが卓越する。メタンは地球上で重要な温室効果ガスの一つであり、温室効果全体の約20%に寄与していると推定されている。湖沼底泥はメタン生成のホットスポットである。特に、メタンは嫌気性微生物である古細菌の特定のグループによって生産され
Posted On 20 10月 2014
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P21-8 : 富栄養化閉鎖性汽水佐鳴湖の硝化アーキア集積化への挑戦

杉山 和哉1,工藤 勇人2,細川 拓也2,福田 淳二3,田代 陽介2,二又 裕之2 1静岡大学 工学部 物質工学科, 2静岡大学大学院 工学研究科, 3横浜国立大学大学院 理工学部, ,  閉鎖性水域の富栄養化を軽減し水環境の健全性を維持する一環として、微生物による窒素循環プロセスをより効率化する事が求められる。そのため、窒素循環の律速段階と考えられる硝化プロセスに着目し、浜松市に位置する富栄養化閉鎖性汽水湖である佐鳴湖の硝化微生物の多様性解析と硝化活性の動力学的解析を実施した。その結果、硝化プロセスはアンモニア酸化アーキア(AOA)が主要な役割を担い、
Posted On 20 10月 2014
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P21-7 : 汽水湖に生息する極小細菌の解析

福田 洸平1,久志本 晃弥2,石堂 真輝2,飯田 健義3,居波 渉1,4,川田 善正1,4,金原 和秀1,3,新谷 政己1,3 1静岡大創造科技大院, 2静岡大・工, 3静岡大院・工, 4静岡大・電研 【目的】佐鳴湖は,高い化学的酸素要求量(COD)が問題となっている汽水湖である.水深が浅く,川で連結する浜名湖から海の潮汐によって水が逆流し,長期にわたり湖水が滞留している.我々は,佐鳴湖から,一般的に濾過滅菌に用いられる孔径0.2 µmのフィルターを通過し,コロニーを形成する極小細菌を発見した.本研究では,佐鳴湖に生息する,培養可能な極微小細菌について
Posted On 20 10月 2014
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P21-6 : フローサイトメトリーによるハイスループット菌数測定法の開発

石田 夏美1,鵜木 陽子2,Poudel Pramod1,田代 幸寛1,酒井 謙二1 1九州大学大学院 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 分子微生物学・バイオマス資源化学コース 土壌微生物学研究室, 2九州大学大学院 農学研究院 研究教育支援センター, 3, , [背景・目的]  環境水系の微生物群集構造解析を行う際、DNAを抽出するため大量(5~10 L)試料中から菌体捕集する必要があるが、一般的に試料を採取した後研究室等に持ち帰り器材を使用しなければならない。一方菌数測定には現在、蛍光試薬と してSYTO9及びPropidium iodide(PI)を用い
Posted On 20 10月 2014
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P21-5 : 西部北太平洋亜寒帯・亜熱帯における細菌群集の時空間変動

金子 亮1,内宮 万里央,福田 秀樹1,鈴木 翔太郎1,小川 浩史1,永田 俊1,本多 牧生1,2,浜崎 恒二1 1東京大学 大気海洋研究所, 2JAMSTEC, 3, , 水塊構造や生態系の大きく異なる西部北太平洋の亜寒帯観測点K2と亜熱帯観測点S1における細菌群集の時空間的動態の解明を目的とし、GS FLX Titanium (Roche)を用いた16S rRNA遺伝子解析を行った。 2010-2011年に実施された海洋地球研究船「みらい」による西部北太平洋の時系列観測において、水深0, 300, 1000, 2000, 5000 mの5深度から海水を採取した
Posted On 20 10月 2014
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P21-4 : マルチプレックスリアルタイムRT-PCR法による天然海水・海底泥からの有害渦鞭毛藻感染性ウイルスHcRNAVの定量

中山 奈津子1,浜口 昌巳1 1(独)水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所, 2, 3, , 有害渦鞭毛藻ヘテロカプサによる赤潮の終息には、1本鎖RNAウイルス(HcRNAV)の感染が重要な影響を与えている可能性が示唆されており、演者らは、ウイルスの高い複製能や宿主特異性を利用した生物学的赤潮防除法として「HcRNAVを含む天然海底泥の利用」を検討中である。同法の最適化には、高精度かつ迅速なウイルス定量技術が不可欠であるが、従来法では、測定対象が一部の株特異的なHcRNAV数に限定されること、測定に1 週間以上を要するなどの問題があった。そこで、本ウイルスに
Posted On 20 10月 2014
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P21-3 : Fe・Mnを除去する生物ろ過槽のバイオフィルターに定着した細菌群集の構造

阪上 真一1,鈴木 市郎1,小泉 淳一1 1横浜国立大学大学院 工学府, 2, 3, , 【目的】生物ろ過法は、地下水中に生育するFe・Mn酸化細菌や硝化細菌などの微生物群集を活性炭などの多孔質の担体に定着させてこれをろ材(biofilter media; BFM)とし、原水をろ過することにより、Fe、Mnやアンモニア態窒素などを除去する。しかし、原水に存在する細菌群のうちどのような細菌がBFMに定着するかはわかっていなかった。そこで本研究では、次世代シーケンス(NGS)による細菌16S rRNA遺伝子アンプリコンの解析により、原水およびBFMの細菌群集構造の比較
Posted On 20 10月 2014
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P21-1 : 生物ろ過槽由来のMn除去能を持つ微生物群集の集積培養

三好 萌栄子1,永牟田 寛信1,鈴木 市郎1,小泉 淳一1 1横浜国立大学大学院 工学府 【目的】Fe・Mnを含む地下水を微生物複合系を用いて浄化する「生物ろ過法」は低コスト・低環境負荷のFe・Mn除去技術であるが、その浄化機構はまだ解明されておらず、Fe・Mn酸化細菌の単離は報告されていない。生物ろ過槽の細菌群集構造を解析した結果、Mn酸化能が報告されているHyphomicrobium属をはじめC1化合物資化性細菌が多く存在した。本研究では生物ろ過槽よりMn2+の酸化、除去を行う微生物群集を集積培養し、その性質や組成を調べることを目的とした。 【材料・方法】京都
Posted On 20 10月 2014
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P19-13 : プラスチック由来の低分子化合物を分解する菌の研究

中野 翔悟1,小川 直人1,釜谷 保志1,道祖土 勝彦2 1静大院・農, 2産総研 海洋には多くの海ゴミが漂流しており、その海ゴミの多くをプラスチックが占める。このプラスチック類やこれらに由来する低分子が海洋環境を汚染することが、世界規模の環境問題として懸念されている。とくに海ゴミ中で大きな存在割合を占める発泡スチロールの主成分である高分子のポリスチレンについては、生じるスチレンダイマー(以下、SDとする)等の低分子の毒性や除去の方法に関する知見はほとんど存在しない。そのため本研究ではSDを分解する菌株を海水から分離しその解析を行う。分離源には、静岡県静岡市大谷海
Posted On 20 10月 2014
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P19-23 : 耐塩性糸状菌を用いた環境浄化に関する研究(8)-海洋環境から単離した糸状菌を用いた人工海水培地における染料脱色-

向山 夏女1 1東京海洋大院・海洋科学・食品流通 染料は様々な分野で広く利用されており、染料を扱う工場からは多種類、大量の廃水が排出され問題となっている。当研究室で海洋環境から単離したPestalotiopsis sp.SN-3(以下SN-3菌)がKirk培地において多種類の合成染料を脱色できることがこれまでの研究により明らかにされている。本研究では、SN-3菌を用いた海洋環境下における染料脱色を目的とし、人工海水培地を用いて合成染料を効率的に脱色することを目的とした。 Kirk培地で脱色がみられた6種の合成染料(アゾ染料:Food Red 2、Reactive
Posted On 20 10月 2014
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