JS11-4:氷衛星での生命の可能性とサンプルリターン計画
高井 研 JAMSTEC 近年、NASAの太陽系探査が進むにつれ、木星や土星の氷衛星の内部に海が存在することが明らかになりつつある。これらの内部海は、衛星表面を覆う氷が、衛星間や巨大惑星との間に生じる潮汐力による摩擦熱や蛇紋岩化発熱反応によって温められ、熱水反応によって生じた熱水と氷水の混合で形成されていると考えられている。内部海の存在は岩石核と熱の存在とほぼ同義であり、かつ現在進行中の海底熱水活動を意味する。さらに最近では、太陽系最大の準惑星であるケレスにおいても同様の内部海の存在が示唆されている。太陽系地球外海洋の存在は、天体環境レベルでのエネルギー量論的な
Posted On 06 10月 2015