PL-203:

抗菌材表面に形成されたバイオフィルム内の細菌群集構造解析

花田 芽衣1, 安田 怜子1, 土屋 雄揮2, 江田 志磨2, 森崎 久雄1,2 1立命館大学大学院 生命科学研究科, 2立命館大学 生命科学部 抗菌材は細菌の増殖速度を低下させ、増殖の停止を早めることが解っている。ところが抗菌材を自然環境や生活環境で使用した場合、その表面にはバイオフィルムが形成される。これまで本研究室では、シンクに長期間(約5年間)設置した抗菌材の表面に形成されたバイオフィルムを解析してきた。その結果、バイオフィルム内には、非抗菌材表面のバイオフィルムと同程度の密度で細菌が存在し、非常によく似た群集構造になっていることが解ってきた。抗菌材を長期
Posted On 06 10月 2015
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PL-202:

バイオフィルム間隙水中の有機物は微生物の栄養基質となりうるか?

浅田 智也1, 土屋 雄揮2, 江田 志磨2, 森崎 久雄1,2 1立命大 院 生命, 2立命大 生命  バイオフィルムは、様々なものの表面に形成され、主に微生物と微生物が生産する細胞外ポリマー(以下、EPS)、その隙を満たす間隙水で構成されている。これまで本研究室では、1)間隙水中に周辺水中より非常に高濃度(数百倍以上)で有機物や無機イオンが存在すること、2)間隙水中の主な有機物は、低分子量の糖(グルコースやマルトースなど)であることを明らかにしてきた。しかし、これらの糖がバイオフィルム内の微生物に利用されるのか、されるのであればどのように利用されるのかはまだ調
Posted On 06 10月 2015
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PL-201:

バイオフィルムの形成に抗菌材が与える影響の解析

安田 怜子1, 宮崎 真秀2, 土屋 雄揮2, 江田 志磨2, 森崎 久雄1,2 1立命大 院 生命, 2立命大 生命  抗菌材とは細菌の増殖を抑制する効果(抗菌効果)を持つ材料のことである。抗菌効果は、実験室レベルで単一菌株を用いた短期間の実験により評価されてきており、様々な菌が存在する環境(例えば屋外)で長期間の実験はまだ行われていない。これまでの研究で、抗菌材を屋外に約1ヶ月間設置すると、その表面に微生物がバイオフィルムを形成することが解ってきた。また、屋外ではバイオフィルム内の環境や微生物に光が影響を与えることも解ってきている。そこで本研究では、光の影響を
Posted On 06 10月 2015
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PL-200 (JTK):

Endogenous hydrogen peroxide increases biofilm formation by inducing exopolysaccharide production in Acinetobacter oleivorans DR1

Jang, In-Ae1, Kim, Jisun1, Park, Woojun1 1Korea university We investigated the proteins that were differentially expressed in Acinetobacter oleivorans cells during planktonic and biofilm growth using two-dimensional gel electrophoresis combined with MALDI-TOF mass spectrometry. We foc
Posted On 06 10月 2015
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PL-199:

Morphological characteristics of Shewanella biofilms formed on graphite electrodes in bioelectrochemical systems

Kitayama, Miho1, Atsushi, Kouzuma1, Kazuya, Watanabe1 1Tokyo Univ. Pharm. Life Sci., 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10 Shewanella oneidensis MR-1 has been widely studied as a model to uncover molecular mechanisms underlying bacterial electricity generation in bioelectrochemical systems (BESs
Posted On 06 10月 2015
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PK-198 (JTK):

活性汚泥中に潜在する未培養アンモニア酸化細菌の分離培養

安部 拓磨, 牛木 章友, 藤谷 拓嗣, 常田 聡 早稲田大学大学院 先進理工学研究科 生命医科学専攻 【目的】アンモニア酸化細菌(Ammonia-Oxidizing Bacteria : AOB)はアンモニアを亜硝酸に酸化することでエネルギーを獲得する化学合成独立栄養細菌である。約1世紀前のNitrosomonas europaeaの分離培養を皮切りに,様々なAOBが平板培養法などによって獲得された。しかし,近年の分子生物学的手法の発展に伴い,獲得されたAOBよりも膨大な種類のAOBが検出され,未培養なAOBが環境中に潜在することが判明した。このことから,従来法
Posted On 06 10月 2015
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PK-197:

アンチセンス核酸による微生物群集での特異的な殺菌

木野 裕太1, 森 宙史2, 中島 信孝2 1東京工業大学生命理工学部生命工学科生命情報コース, 2東京工業大学大学院生命理工学研究科生命情報専攻 現在、抗生物質として利用されているものの多くは、抗菌スペクトルが広く、我々の健康や、環境を維持している多くの共生細菌まで殺してしまう。また、抗生物質の乱用は薬剤耐性細菌の出現を誘発するため問題視されている。そこで我々は、アンチセンス核酸を用いることにより、微生物群集の中からターゲットとする細菌だけを特異的に殺すことを目的とした本研究を立ち上げた。アンチセンス核酸は、人工的に合成したオリゴDNAやオリゴRNAあるいはオリ
Posted On 06 10月 2015
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PK-196:

クリーン実験環境下におけるDNA汚染の影響評価

寺田 武志1, 諸野 祐樹2, 星野 辰彦2, 鈴木 剛人3, 佐藤 卓広3, 湯浅 久史3, 久保田 裕二3, 稲垣 史生2 1マリンワークジャパン, 2JAMSTEC高知コア研, 3興研株式会社 【目的】近年、分子生物学的技術の発展により、単一微生物細胞に由来する数フェムト(10-15)グラムのゲノムDNAからも遺伝子の増幅が可能となり、これまで解析自体が困難であった環境中の未培養系統群のゲノム解析も現実のものとなっている。一方で、環境からのDNA汚染は、検出技術が高度化するにつれ顕著な問題となっている。一般的に環境のクリーン度は0.1-0.3 μm程度の粒子
Posted On 06 10月 2015
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PK-195:

毛髪に付着する細菌のプロファイリングを利用した個人の異同識別

西 英二1,2, 田代 幸寛1, 酒井 謙二1 1九大院・生資環, 2大分県警・科捜研 【目的】  毛髪試料は,犯罪現場から採取される機会が多い試料の1つである。しかし,毛髪試料からのDNA型検出率は低く,実際の犯罪捜査には十分に有効活用できていない。そこで,鑑定困難な毛髪に付着する細菌叢と容疑者から採取した毛髪の細菌叢のプロファイリングを比較することにより,容疑者の絞り込みが可能かどうかについて検討した。 【方法】   被験者16名から採取した頭毛をサンプルとし,最初の採取から3か月後及び6か月後まで追跡調査を行い,頭毛細菌叢の変動を検討した。また,一部の毛髪は
Posted On 06 10月 2015
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PK-194:

GeneFISH法を用いて富士山地下水を対象に脱窒細菌の機能遺伝子を シングルセルレベルで検出する試み

桝田 卓, 永翁 一代, 加藤 憲二 静大・院・理 富士山の地下は大量の地下水を蓄えており,滞留時間はおよそ25〜35年とされている(Tosaki et al., 2011).富士山周辺地域における地下水の硝酸汚染の問題は以前から指摘されてきたが,茶畑周辺での硝酸汚染は地下水の滞留時間の長さもあり,回復が課題となっている.このような硝酸汚染を改善するために現場環境中の微生物による脱窒機能を活用する方法がある.脱窒を担う脱窒細菌の活性や群集構成を明らかにする研究はこれまで多く行われてきたが,環境中に存在する脱窒細菌の正確な定量は難しい.硝酸汚染が進んだ富士山地下水中
Posted On 06 10月 2015
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