JS20-1:

新型多剤耐性菌の地球規模での蔓延

荒川 宜親 名古屋大  1940年代のペニシリンの工業的大量生産成功を契機に、様々な有効な抗菌薬が開発実用化され、1980年前後には、「細菌感染症はもはや、克服された病気や過去の病気」と多くの医療関係者が誤認するほどであった。しかし、そのような誤解も長くは続かず、1980年頃より、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が医療現場で広がり始め、また、新たにバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)や基質スペクトル拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生菌などが相次いで出現した。1990年代になると、多剤耐性結核菌(MDR−TB)、多剤耐性緑膿菌(MDRP)、多剤耐性アシネト
Posted On 06 10月 2015

JS4-1:

遺伝子発現のノイズと表現型のゆらぎ

宮崎 亮 産業技術総合研究所 地球上の生物が“種の保存”という使命を果たすには、生理反応が秩序を保って機能する「恒常性」と、遺伝情報を正確に子孫に継承するための「正確性」という二つの要素が不可欠である。一方、これらと対義の「不均一性」「不確実性」という要素は一見して生存戦略において不利に働くように思われるが、生物は生きる過程でこれらと巧みに付き合い、むしろ進化的アドバンテージを得るための一要素として利用していると我々は考える。 この仮説をモノクローナルな細菌集団をモデルとして考えてみたい。そもそも生命の最小単位である細胞は小さく、一個一個の細菌細胞をダイレクトにハ
Posted On 06 10月 2015

JS7-1:

中高温下の統合型微生物学:山口大学中高温微生物研究センターの取り組み

松下 一信1,2 1山口大学農学部, 2山口大学中高温微生物研究センター 地球規模での大規模な気候変動や人口増加・大規模開発に伴って,エネルギー枯渇・電力危機,環境保全・生態系の維持,感染症対策の必要性など多くの課題が,我が国を始め,特に熱帯地域を抱える東南アジアに突きつけられています。これらの課題を解決するために,ヒト生活圏に生息し,温暖化に伴う地球規模での温度上昇と密接に関係して,「耐熱性」や「微好熱性」を有するいわゆる「中高温」微生物の有効活用や,それらの微生物に対する制御や対処に関する研究が,今まさに必要とされています。山口大学では,発酵・環境・病原3部門
Posted On 06 10月 2015

JS4-2:

マイクロ流体デバイスを用いた分裂酵母の一細胞計測システム

中岡 秀憲, 若本 祐一 東京大学大学院総合文化研究科 同一遺伝型の細胞であっても遺伝子発現量や成長率などの表現型は個々の細胞によってばらついていることが広く認識されるようになり、一細胞レベルでの表現型の不均一性と集団レベルでの表現型がどのように関係しているのかを明らかにすることが次の課題となっている。ある外部環境における一細胞レベルでの表現型分布を調べるにあたって、典型的なBatch cultureでは細胞の増殖とともに細胞密度や培地成分の変動が生じてしまうという問題がある。また、実測される集団内の表現型分布は集団ダイナミクスによるバイアス(増殖に有利な表現型の
Posted On 06 10月 2015

JS7-2:

Zymomonas mobilis の耐熱性と耐熱化

高坂 智之1,3, 櫻田 朋子2, 加藤 舜1, 白丸 優希1, 吉田 咲紀2, 山下 舞子2, 中島 康之2, 松谷 峰之介1, 村田 正之2, 山田 守2,3 1山口大学農学部, 2山口大学大学院医学系研究科, 3山口大学中高温微生物研究センター 山口大学中高温微生物研究センターは、東南アジア各国との長期にわたる共同研究の成果として、中温微生物より比較的高い温度で生育可能な微生物群が亜熱帯から熱帯地域に生育していることを明らかとし、これらを「中高温微生物」と名付けた。我々は、この「中高温微生物」を利用して、次世代発酵技術である高温発酵の開発や耐熱性の原理の理解
Posted On 06 10月 2015

JS10-1:

Predator-prey relationship in microbial food web in the deep North Pacific

FUKUDA, Hideki1, UCHIMIYA, Mario1, KANEKO, Ryo1, YANG, Yanhui1, HAMASAKI, Koji1, NAGATA, Toshi1 1Atmosphere and Ocean Research Institute, The University of Tokyo, 2Atmosphere and Ocean Research Institute, The University of Tokyo, 3Atmosphere and Ocean Research Institute, The Universit
Posted On 06 10月 2015

JS18-1:

地下環境におけるCO2の再利用を目指した電気化学的微生物メタン変換システムの構築

前田 治男1, 五十嵐 雅之1, 福島 直哉2, 小林 肇2, 佐藤 光三2 1国際石油開発帝石(株), 2東京大学 本研究においては、CO2排出が主因と考えられる地球温暖化問題、さらには化石燃料をベースとしたエネルギー資源枯渇問題を解決する手段としてCCSにより地下に隔離されたCO2を微生物反応によりメタンに変換し、有用資源である天然ガスとして再利用する技術の構築を目指している。 電気化学的微生物メタン生成の反応プロセスにおいては、地下に常在している水素資化性メタン生成菌がCO2をメタンに変換する際に、水素分子を直接利用する代わりに油層水等をソースとするプロトン
Posted On 06 10月 2015

JS21-2:

環境を汚染する難分解性農薬分解遺伝子群の水平伝播

永田 裕二, 大坪 嘉行, 津田 雅孝 東北大学・大学院生命科学研究科  人類の活動によって環境に放出された様々な環境汚染物質を分解・資化する細菌が存在する。難分解性芳香族化合物分解細菌では、一連の代謝酵素遺伝子群が共通の発現制御を受けるクラスターとしてプラスミド、トランスポゾン、ICE (integrative and conjugative element) などの可動性遺伝因子上に存在し、水平伝播することが明らかになっている。可動性遺伝因子と担う形質の組み合わせは多様であり、基本的な機構は薬剤耐性や病原性に関わる遺伝子の水平伝播と同じであると考えられる。一方
Posted On 06 10月 2015

JS13-1:

共生微生物の多様性情報を活用したテンサイからの有用細菌の効率的な選抜

岡崎 和之1, 鶴丸 博人2, 大和田 琢二3, 高橋 宙之1, 南澤 究2, 池田 成志1 1農研機構・北農研, 2東北大院生命, 3帯広畜産大  植物の根圏に生息し、作物の生育促進をもたらす細菌(PGPR: Plant Growth-Promoting Rhizobacteria)の研究およびそれらを活用した微生物資材の開発は、化学肥料削減を目的に古くから取り組まれてきたが、多くの微生物資材は圃場における施用効果が不安定であることが問題とされてきた。 我々の研究グループは、接種したPGPRが多様な農業環境で安定した効果を得るには、対象作物に定着しやすいこと(親
Posted On 06 10月 2015

JS2-2:

Links between structure and function of aquatic bacterial communities

Yokokawa, Taichi1, Matsui, Kazuaki2, Miki, Takeshi3 1JAMSTEC, 2Kinki University, 3National Taiwan University Bacterial community in aquatic environments plays important roles in processes of organic matter degradation and remineralization. Concern that the relationship between bacteri
Posted On 06 10月 2015