JS11-4:

氷衛星での生命の可能性とサンプルリターン計画

高井 研 JAMSTEC  近年、NASAの太陽系探査が進むにつれ、木星や土星の氷衛星の内部に海が存在することが明らかになりつつある。これらの内部海は、衛星表面を覆う氷が、衛星間や巨大惑星との間に生じる潮汐力による摩擦熱や蛇紋岩化発熱反応によって温められ、熱水反応によって生じた熱水と氷水の混合で形成されていると考えられている。内部海の存在は岩石核と熱の存在とほぼ同義であり、かつ現在進行中の海底熱水活動を意味する。さらに最近では、太陽系最大の準惑星であるケレスにおいても同様の内部海の存在が示唆されている。太陽系地球外海洋の存在は、天体環境レベルでのエネルギー量論的な
Posted On 06 10月 2015

JS19-4:

インドネシア産キナ(Cinchona spp.)から分離された内生菌類とその利用の可能性について

岡根 泉 筑波大学生命環境系  Cinchona属植物(キナ; アカネ科)は抗マラリア薬の原材料として利用され、インドネシアでは経済的に重要な樹種の1つである。本研究では、Cinchona属植物における内生菌の種多様性、生態的特徴および抗マラリア作用をもつシンコナアルカロイドの産生能を明らかにするとともに、分離株を保存し応用利用に向けた体制を整えることを目的とした。  西ジャワに位置するチボダス植物園(CBG)と茶・シンコナ研究所(RITC)でCinchona pubescensを採集し、葉身、葉柄、枝および樹皮から表面殺菌法により内生菌の分離・培養を行った。その
Posted On 06 10月 2015

JS17-2:

ミクロエコミクス (micro-ecomics) 研究を支える数理

中岡 慎治 東京大学大学院医学系研究科 微生物生態群集では、メタゲノムや COG (Cluster of Orthologous Genes) 解析によって、群集における種構成や群集が有する機能に関する情報を得られるようになってきた。一方、窒素循環など微生物群集によって担われている生態系機能(サービス)は、必ずしもオミックスデータのみから理解できるわけではない。生態学的相互作用によって生み出される群集の維持機構やサービスは、これまでに生態学の分野で発展してきた理論や数理モデルが有効であると期待される。 本講演では、古くから個体群生態学の分野で培われてきた数理モデル
Posted On 06 10月 2015

JS14-4:

メタン生成アーキアと細胞外電子伝達

加藤 創一郎1,2,3 1産業技術総合研究所, 2北海道大学, 3東京大学 「細胞外電子伝達」は微生物の代謝機構の一つであり、微生物細胞と細胞外の固体状物質との電子授受反応を可能にする機構である。近年、微生物の細胞外電子伝達能を利用したエネルギー変換、物質生産、環境浄化に関する研究が盛んにおこなわれている。メタン生成アーキアはメタンを生成することで生育に必要なエネルギーを得るが、そのエネルギー(電子)源としては水素、ギ酸、酢酸、およびメタノール等の単純なメチル化合物といった、ごく限られた基質しか利用できないと考えられていた。しかし近年の研究により、ある種のメタン生
Posted On 06 10月 2015