JS22-1:

藻類寄生性ツボカビの分類学的研究 −未知のツボカビの正体を探る−

瀬戸 健介, 出川 洋介 筑波大学菅平高原実験センター ツボカビは、後方一本鞭毛を持つ遊走子を生じることで特徴付けられ、系統的には真菌類の初期に分岐するグループである。水圏や土壌を中心に普遍的に存在し、難分解性物質を分解する腐生性のものや藻類など他の生物に寄生するものが知られ、約1000種が記載されている。 ツボカビの中でも特に藻類に寄生するツボカビは、植物プランクトンの個体群動態に影響を与える要因の1つとして古くから認識されてきたが、近年、水圏の食物網における重要な役割が見出された。ミジンコ等の動物プランクトンは、大型植物プランクトンを直接摂食できないが、植物プ
Posted On 06 10月 2015

JS22-2:

原始的な陸上植物と共生する菌類,アツギケカビ目: その分類と菌根共生について

山本 航平1,2 1信州大学大学院総合工学系研究科, 2学振特別研究員(DC) コケ植物から種子植物に至る陸上植物の約9割は,生育に必須な土壌無機塩類や水分の効率的な吸収を菌根菌に依存している.そのため,陸上植物の祖先が過酷な陸上環境に進出し,その後に繁栄を遂げた際にも,菌根共生が重要な役割を果たしたと考えられている.特に,グロムス門(Glomeromycota)のアーバスキュラー菌根菌は多様な植物を宿主とし,この中には最も祖先的な陸上植物である苔類も含まれる.加えて,植物が初めて陸上進出を果たしたとされる約4億年前には,グロムス門が植物と共生していたことが化石か
Posted On 06 10月 2015

JS22-3:

グロムス門およびケカビ亜門菌類に内生するバクテリアの多様性

高島 勇介1, 成澤 才彦2 1東京農工大・連合農学, 2茨城大・農 細胞内共生細菌は、多くの生物群で見出されており、栄養の相互交換のような相利共生関係を維持することにより、互いの生存・繁殖能力を高めていることが知られている。しかし、菌類と細菌の相互関係に関する研究は、どのような菌類に細菌が内生しているのかを探索している段階にあり、相互関係に関する報告は少ない。グロムス門菌類の内生細菌としては、Candidatus Glomeribacter gigasporarum (CaGg)およびMollicutes-related endobacteria (Mre)の2
Posted On 06 10月 2015

JS22-4:

昆虫寄生菌Ophiocordycipitaceae科の多様性と病原性

伴 さやか (独)製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンター  Cordyceps sensu lato (以下、s.l.)(Ascomycota, Hypocreales) は、昆虫寄生性糸状菌の中で属・種数ともに最も多い。2007年Sungらにより再分類が行われ、旧Cordycepsは3科5属に分割された。これらがアナモルフ15属と関連する。宿主となるのはクモ・ダニを含む節足動物10目に及び、一部は他菌や植物の種子にも寄生する。3科のうちOphiocordycipitaceaeは生育が非常に遅い。宿主に対する特異性が高く、微生物農薬として期待されるため、筆
Posted On 06 10月 2015