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国際宇宙ステーション「きぼう」船内における環境微生物学的研究

那須 正夫 大阪大学 大学院薬学研究科 【目的】微生物は我々の生活や健康と密接に関わっている。また微生物はあらゆる環境に生息し、宇宙居住においても例外ではない。微小重力下では免疫能が低下し、一部の細菌のビルレンスが高くなるという報告もあり、宇宙環境においては地上以上にヒトと微生物との関係に関する研究が重要となる。そこで当研究室では宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で2009年から国際宇宙ステーション「きぼう」における細菌モニタリングを進めている。今回は「きぼう」運用開始後から4年間における細菌群集構造の変化について報告する。 【方法】「きぼう」内の被検面として
Posted On 06 10月 2015

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たんぽぽ計画:国際宇宙ステーションでの微生物採集・曝露実験

横堀 伸一 東京薬大学・生命・応用生命  地球外天体に生命やその痕跡を探す研究・探査が近年盛んに行われるようになって来た。また、微生物の宇宙空間曝露実験による生命の宇宙空間での生存可能性の検証が行われてきた。これらの研究の進展に従って、宇宙空間を(微)生物が移動する可能性、「パンスペルミア仮説」、もまた再考され、そのようなパンスペルミアがそもそも可能であるかを検討する研究が進められてきた。 我々は、ISS-JEM(国際宇宙ステーション・日本実験棟)曝露部上での微生物と生命材料となり得る有機化合物の天体間の移動の可能性の検討と微小隕石の検出および解析実験を提案した[
Posted On 06 10月 2015

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火星表面での蛍光顕微鏡を用いた微生物探査計画

山岸 明彦 東京薬科大学 生命科学部  これまで、火星は生命を宿さない惑星であると信じられていた。それは、1970年代に実施されたNASA(アメリカ航空宇宙局)のバイキング探査計画で熱気化ガスクロマトグラフ(GC)-質量分析によって有機物が検出限界以下であったという結果に大きく影響されている。しかし近年になって、バイキング探査に用いられたGC-質量分析装置の感度が究めて悪く(10の6乗細胞/g土壌)、アタカマ砂漠土壌の微生物を検出できない程度であることが明らかとなった。その後、NASAとESA(欧州宇宙機関)は火星の精力的探査をすすめ。火星の新たな描像が浮かび上が
Posted On 06 10月 2015

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氷衛星での生命の可能性とサンプルリターン計画

高井 研 JAMSTEC  近年、NASAの太陽系探査が進むにつれ、木星や土星の氷衛星の内部に海が存在することが明らかになりつつある。これらの内部海は、衛星表面を覆う氷が、衛星間や巨大惑星との間に生じる潮汐力による摩擦熱や蛇紋岩化発熱反応によって温められ、熱水反応によって生じた熱水と氷水の混合で形成されていると考えられている。内部海の存在は岩石核と熱の存在とほぼ同義であり、かつ現在進行中の海底熱水活動を意味する。さらに最近では、太陽系最大の準惑星であるケレスにおいても同様の内部海の存在が示唆されている。太陽系地球外海洋の存在は、天体環境レベルでのエネルギー量論的な
Posted On 06 10月 2015