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本大会の目的
Posted On 27 12月 2013
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環境微生物学は,地球上の微生物の役割を解明することを目的に発展してきた学問分野です.それは,生態系であったり,土壌微生物であったり,それを用いるテクノロジーであったりします.また,微生物には菌類,微細藻類,原生動物など多彩な生き物が含まれ,これらの生息する場所は極限環境にもおよび,さらにその動態を把握するにはゲノム解析が重要なツールとなっています.このように広い裾野を包含する微生物分野の学会は既に多数に細分化され,分野間そして学会間の交流が少ないことが以前から指摘されております.そこで,分野・学会の垣根を越えた研究の発展を,また日本からの微生物研究の情報発信をより強力なものにすることを目指し,日本微生物生態学会,日本土壌微生物学会および環境バイオテクノロジー学会の3会が話し合い,このたび合同大会をはじめて開催することとなりました.この合同大会によって,関連学会との緊密な交流が形成され,研究のさらなる活性化とより活発なアウトリーチ活動が可能になると期待されます.それにより,微生物研究の重要性を広く社会にアピールする場ともなると共に,若手の育成にも繋がります.今こそ,環境微生物研究を総動員させて,次の世代へ続く持続的発展につなげましょう.その起爆剤となるよう本大会を開催します.
環境微生物系学会合同大会2014実行委員会
委員長 金原和秀(静岡大学 大学院工学研究科 教授)