JS21-1:

水圏での薬剤耐性遺伝子保有者としてのyet-to-be cultured bacteria

鈴木 聡 愛媛大  薬剤耐性菌の研究は,感受性が耐性へ変化するフェノタイプを見なければならないため,これまではコロニーを形成する細菌で研究されてきた.臨床で問題となる多くの病原菌は培養可能だが,環境中での耐性遺伝子動態を知ろうとすると,多くを占める“培養できない細菌”を見なければならない.近年のレジストーム解析は全細菌のDNAを対象にできるが,菌種との対応,および遺伝子の定量化ができない.このように,現時点では耐性菌・耐性遺伝子の研究にはいくつかの壁がある.  演者は,培養可能菌と培養できない菌(種々の生理状態があるが,ここでは便宜的にyet-to-be cult
Posted On 06 10月 2015

JS21-2:

環境を汚染する難分解性農薬分解遺伝子群の水平伝播

永田 裕二, 大坪 嘉行, 津田 雅孝 東北大学・大学院生命科学研究科  人類の活動によって環境に放出された様々な環境汚染物質を分解・資化する細菌が存在する。難分解性芳香族化合物分解細菌では、一連の代謝酵素遺伝子群が共通の発現制御を受けるクラスターとしてプラスミド、トランスポゾン、ICE (integrative and conjugative element) などの可動性遺伝因子上に存在し、水平伝播することが明らかになっている。可動性遺伝因子と担う形質の組み合わせは多様であり、基本的な機構は薬剤耐性や病原性に関わる遺伝子の水平伝播と同じであると考えられる。一方
Posted On 06 10月 2015

JS21-3:

バイオフィルムは自然突然変異株作製装置そしてリザーバである

野村 暢彦 筑波大・生命環境系  細菌は単細胞生物として、互いにわれ関せずに生きていると長い間信じられてきた。しかしながら、その細菌も会話をし、集団生活をしていることが明らかになってきた。すなわち、言葉としてシグナル化合物を用いて、細菌間でコミュニケーションをしながら、バイオフィルム(BF)と呼ばれる組織化された集団で環境適応し生活していることがわかってきた。それらは、健康(感染症・プロバイオティクス)、食品(発酵・危害菌)、金属腐食、水処理(活性汚泥・膜処理)、BFなど正負の両面で様々な産業に関わっている。以上の背景より、バイオフィルムおよびCell-cell
Posted On 06 10月 2015