JAMSTEC高知コア研究所所長代理の稲垣史生会員が、2015年の米国地球物理学連合(AGU)におきまして、「平朝彦国際深海科学掘削研究賞」(The Asahiko Taira International Scientific Ocean Drilling Research Prize)を受賞しました。 本賞は、海洋掘削科学を通じた分野横断的研究における優れた業績や貢献が認められた若手・中堅研究者を対象に贈られるものです。第一回目となる授与式及び招待記念講演は12月14日からサンフランシスコで開催されたAGU Fall Meetingにて行われました。 授賞式の様
鎌形洋一会員が、米国微生物学アカデミー (American Society of Microbiology: ASM)の2015年フェローに選出されました。(詳細[ASMのHP。英語です]はこちら) 独立行政法人 産業技術総合研究所 北海道センター所長の鎌形会員は、現在はMicrobes and Environmentの編集長としてもご活躍されています。 米国微生物学アカデミーは、微生物学研究の発展と、優れた研究成果を広く社会に公知させる目的で、米国微生物学会(American Society of Microbiology: ASM)により1955年に設立されま
背景 超深海環境(水深6000m以深)に棲息する微生物を対象とした研究は1950年代より開始され、主に堆積物や動物体内からの単離培養が行われてきました(Bartlett 2009)。また、分子生態解析の普及当初には、無人探査機「かいこう(初代)」がマリアナ海溝底から採取した堆積物を対象とした解析が試みられています。また、近年では、JAMSTEC研究者を含むグループによる、マリアナ海溝底堆積物では近傍深海底に比べ微生物活動が盛んであるとする発見(Glud et al. 2013)や、小笠原海溝底での物質循環に関与する微生物活動が報告されています(Nunoura et