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海底マンガン鉱床の地球科学

丸山明彦会員が著者の一人である書籍「海底マンガン鉱床の地球科学」が出版されました。 海底のマンガン鉱床は、現世の海洋底に広範囲かつ大量に分布し,現在も成長しつづける貴重なレアメタル資源です。マンガン鉱床は海洋での物質循環に重要な役割を果たすと同時に、地球環境の変遷を記録しています。本書では地質学・資源学・地球化学・微生物学などからその実像を明らかにしています。微生物は酸化還元等の反応を通じて、さまざまな金属元素の循環にも影響をおよぼしていると考えられていますが、第5章では特にマンガンや鉄などの金属の循環に関わる微生物について説明されている数少ない日本語の教科書です
Posted On 06 3月 2015
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超深海海溝生命圏の発見(PNAS_112)

背景 超深海環境(水深6000m以深)に棲息する微生物を対象とした研究は1950年代より開始され、主に堆積物や動物体内からの単離培養が行われてきました(Bartlett 2009)。また、分子生態解析の普及当初には、無人探査機「かいこう(初代)」がマリアナ海溝底から採取した堆積物を対象とした解析が試みられています。また、近年では、JAMSTEC研究者を含むグループによる、マリアナ海溝底堆積物では近傍深海底に比べ微生物活動が盛んであるとする発見(Glud et al. 2013)や、小笠原海溝底での物質循環に関与する微生物活動が報告されています(Nunoura et
Posted On 24 2月 2015
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『生物の科学 遺伝』2014年11月号 特 集 地球温暖化と海洋微生物

『生物の科学 遺伝』2014年11月号 特 集 地球温暖化と海洋微生物 【特集にあたって】 地球温暖化関連物質と海洋微生物の関わり ─大きく変貌を遂げつつある最新の海洋微生物生態系像が明らかに 布浦 拓郎(海洋研究開発機構)・木庭 啓介(東京農工大学)・・・・・・・・・・・480   序 論 海洋における地球温暖化関連物質の分布 ─生物起源温暖化物質のメタンと一酸化二窒素 吉田 磨(酪農学園大学)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・482   Part 1 温暖化ガスCH4, N2Oと海洋微生物   海底堆積物中のメ
Posted On 08 10月 2014
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環境と微生物の事典

微生物生態学会メンバーが中心になり、環境微生物の書籍を出版しました。 地球上の様々な環境や人間生活との関わりについて、それぞれの専門家が2-4ページで簡潔かつ最新の情報を交えて執筆しました。是非ご一読ください。 [書籍紹介] 生命の進化の歴史の中で最も古い生命体であり,人間活動にとって欠かせない存在でありながら,微小ゆえに一般の人々からは気にかけられることの少ない存在「微生物」について,近年の分析技術の急激な進歩をふまえ,最新の科学的知見を集めて「環境」をテーマに解説した事典。水圏,土壌,極限環境,動植物,食品,医療など8つの大テーマにそって,1項目2~4頁程度の
Posted On 15 7月 2014

Web掲載用情報提供のお願い

微生物生態学会webでは、 ・トップページの画像 ・学会員の受賞やプレスリリース の情報を求めています。   情報の送付先は、微生物生態学会広報担当補佐(jsme.pub@gmail.com)です。メール添付でお願いします。   掲載する情報 1.トップページ画像:微生物生態学に関する画像。顕微鏡写真、対象環境など。画像はjpeg画像(500 x 300 ピクセル推奨)としてお送りください。画像の加工については、広報担当でも対応します。 2.プレスリリース等:Nature姉妹紙などに掲載された論文についての情報をお願い致します。説明画像一枚と文
Posted On 08 5月 2014
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海洋細菌で見つけた新しい光エネルギー利用機構 -塩化物イオンを輸送するポンプの発見- (PNAS, 2014年3月)

地球上のあらゆる生物はごく一部の例外を除けば太陽光のエネルギーに依存しています。しかしながら、太陽光をエネルギー源として利用する生物の全貌は実は良く分かっていません。近年、光が当たると細胞内から水素イオン(H+)を排出する光受容タンパク質(プロテオロドプシン)が海洋微生物から見つかり、クロロフィルを利用する光合成とは異なる光エネルギー利用機構として非常に注目されています。 これまで太陽の光エネルギーを利用している海洋生物は、クロロフィルを持つ光合成生物(植物プランクトンや植物)との考えが常識でした。しかし、10年ほど前にプロテオロドプシン(PR)と呼ばれるロドプシ
Posted On 26 3月 2014
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CO2地中貯留がもたらす地下微生物生態系への影響を解明 - CO2地中貯留技術の実現に新たな一歩 - (Nat. Comm. 2013年6月)

研究の背景 温室効果ガスとして知られるCO2の削減策の一つとして、CO2回収・貯留(CCS)技術があります。枯渇油田は、CO2の貯留サイトとして古くから実用性が検討されてきました。一方で、枯渇油田には活発にメタンを生成する微生物生態系が広く存在しています。このような微生物生態系は枯渇油田に残存する原油をメタン(天然ガス)にまで分解しており、この働きを活用できればエネルギー資源問題の解決にも役立つものと期待されています。 しかし、これまでのCO2地中貯留実証試験では、CO2が圧入されることで地下の微生物生態系がどのような影響を受けるのか不明でした。 今回の研究で新た
Posted On 13 6月 2013
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微生物によってN2Oの発生を削減することに初めて成功!(Nature Climate Change誌2013年3月)

研究の背景 大気中の一酸化二窒素(N2O)は増加し続けています。このN2Oは、二酸化炭素の約300倍の温室効果を有するだけでなく、深刻な地球環境問題であるオゾン層破壊の原因物質でもあります。N2Oの主要な発生源は農業で、世界の人為的発生源の60%を占めています。このため、農耕地から発生するN2Oを削減する技術の開発が切望されています。 ダイズには、細菌の一種である根粒菌が共生し、根に根粒という共生組織を形成しています。この根粒菌は、空気中の窒素を、植物が利用できる形態に変換しています。 以前、東北大チームは、N2Oを窒素(N2)に還元する酵素(N2O還元酵素)を持
Posted On 14 3月 2013
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16S rRNA遺伝子だけで微生物群集の機能が推測できる! (Nature Communications誌2012年11月)

概要 地球上のありとあらゆる場所に微生物は棲息しています。しかしながら、それぞれの場所にどのような微生物がいて、どういう活動をして生きているかは謎に満ちています。ある環境中のすべての微生物のDNAを解析するメタゲノム解析は、その謎を解くための技術として注目される最新の解析手段なのですが、現在のところ誰でも簡単に利用できるというところにまでには至っていません。このメタゲノム解析を簡単に、かつコストをかけずに行うのがバーチャルメタゲノム法で、我々のグループが世界で初めてその開発に成功しました。この手法のキーになるアイデアは、ゲノム配列が決まった生物種の数が近年爆発的に
Posted On 13 11月 2012
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