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微生物生態学会37巻2号 ハイライト
Posted On 06 5月 2023
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リサーチ最前線
ミクルアーキアの最前線 酒井 博之
アーキアが優占する数少ない自然環境の1つである陸上の酸性温泉から分離・記載されたアーキアはわずか40種程度である。ご自身で培養に成功したこれまでの定説を覆す生理生態を持つ寄生性新奇アーキアを含むDPANN群とミクルアーキアの最前線について,酒井博士にご紹介いただきました。
ナノアーキア研究の現状と展望 加藤 真悟 理化学研究所
そのほとんどが未培養であることから「微生物ダークマター」の代表格といえるDPANNアーキアの中でも特に「Nanoarchaeota」に属するナノアーキアに焦点を絞り,培養によって明らかにされた生理学的特徴を,ご自身の研究報告例も交えて加藤博士にご紹介いただきました。
世代を超えて
カルチャーコレクションと培養力 伊藤 隆 理化学研究所
JCMで長年に亘りアーキアや関連する細菌(主に嫌気性,好熱性,好塩性の細菌)菌株の収集・保存に携わっていらっしゃった伊藤隆博士に,特定の微生物株を実験室にて培養する能力・力量を意味する培養力についてご自身の経験やお考えについて詳細に解説していただきました。