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日本微生物生態学会 2025年各賞受賞者のご報告

Posted On 30 6月 2025
By : admin
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平素よりお世話になっております。日本微生物生態学会事務局です。
2025年第1回評議員会にて、第3回日本微生物生態学会学会賞、第11回日本微生物生態学会奨励賞、ならびに第3回日本微生物生態学会若手賞の選考結果およびその理由についての報告があり、審議の結果、全会一致で承認されましたのでご報告いたします。

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第3回日本微生物生態学会 学会賞

【受賞者】
鎌形洋⼀(国立研究開発法人産業技術総合研究所)

【受賞内容】
無酸素環境におけるメタン⽣成アーキア・細菌の共⽣機構ならびに未知未培養微⽣物の解明

【受賞理由】
 学会賞候補者として推薦された鎌形洋一氏は、環境中の複数の微⽣物間における低濃度の物質授受を模擬した分離⼿法(共培養)を考案し、培養困難なメタン⽣成アーキアとそれらに依存する共⽣細菌を数多く純粋分離し、無酸素環境における有機物分解メタン⽣成と本プロセスに関わる微⽣物共⽣系の実態を明らかにされてきました。また、環境中の多様な未知・未培養微⽣物の分離培養⼿法の開発を精⼒的に実施され、特に、現代微⽣物学の最も基盤的かつ重要な分離培養⼿法(固体培養)に本質的な問題点を⾒出し、培養⼿法の改良を通じて、新⾨微⽣物をはじめとする数多くの基準菌株を純粋分離し、新学名を提案し続けてこられました。これらの成果は、300報をこえる原著論文・総説等において発表され、微生物生態学の大きな進歩をもたらしたものと高く評価される。
 一方鎌形氏は、2011年から2016年にMicrobes and EnvironmentsのEditor-in-Chief、2016年から2017年に国際微⽣物学連盟の理事、2017年から2020年に⽇本微⽣物⽣態学会の会⻑、2018年から2022年に国際微⽣物⽣態学会の理事を勤められるなど、国内外の微生物学関連の学会の発展において大きな貢献をしてきている。
 以上の理由より、鎌形氏は、学会賞の選考観点である、「微生物生態学分野における顕著な学術的業績および本学会の発展・運営への貢献度,および今後の微生物生態学分野のさらなる発展に向けたリーダーシップ」の全てにおいて高く評価でき、学会賞受賞に相応しいと判断した。

第3回日本微生物生態学会学会賞選考委員会
委員長 渡邉 一哉
委員 岡部聡、鈴木志野、野村暢彦、濱村奈津子

 

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第11回日本微生物生態学会奨励賞

【受賞者】
加藤真悟(理化学研究所BRC微生物材料開発室)

【受賞内容】
極限環境における「微⽣物ダークマター」の⽣態学的役割の解明

【受賞理由】
 加藤氏は、極限環境に生息する微生物ダークマターといわれる未培養細菌・アーキアの生理と生態の解明をめざして研究を行ってきた。これまでに、代表的な未培養系統群のひとつであったDPANN群の絶対共生性アーキアNanobdella aerobiophilaの培養に成功し、国際原核生物命名規約に則り種から綱に至る分類階級を記載・設立して、新分類体系を整備した。本種はDPANN群初の正式承認種となり、Nanobdella属はNanobdellati界の基準属となった。さらに複数の新規微生物の分離培養に基づく高次分類体系の整備を行うとともに、鉄代謝に関わる微生物群のゲノム情報解析に基づく機能推定等、未知微生物の進化や生態系における役割を理解する上で重要な知見を、多数の査読付き原著論文として報告している。
 原核生物の有効な種記載には保存機関への寄託と公開が必須だが、難培養性微生物の受入先確保が難しいことが大きな問題となっている。加藤氏は真核生物の起源として話題を呼んだアスガルドアーキア分離株の寄託受入を所属先機関で担当することで、Promethearchaeati界の設立にも助力した。このように、独自性の高い研究実績のみならず、難培養性微生物のバイオリソース整備を通しても微生物生態学や系統分類学の分野に大きく貢献している。さらに、本学会の評議員や和文誌編集委員、年次大会シンポジウムコンビーナなど学会活動にも大きく貢献している。
 以上の理由により、加藤真悟博士を本学会奨励賞の受賞者として選出した。

 

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【受賞者】
眞弓大介(国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター)

【受賞内容】
地下生命圏におけるメタン生成機構の解明

【受賞理由】
 眞弓氏は、「地下」という人類が直接アクセスできない環境を「培養実験によって再現」する手法に一貫してこだわり抜き、地下生命圏における微生物代謝と微生物生態の解明において国際的にも評価の高い顕著な業績を挙げてきた。特に、CO₂地中貯留(CCS)環境を模した実験により、微生物群集の構造変化と熱力学的制約の関係を実証し、環境変動下の地下微生物生態の理解を大きく前進させ、また、石炭由来のメトキシ芳香族化合物を基質とする新規なメタン生成菌 Methermicoccus shengliensis を世界に先駆けて発見し、第4のメタン生成経路を提唱した。さらに近年では、地下環境を忠実に模倣した高圧共培養系を開発し、生物由来のメタン生成がもたらす安定同位体シグナルを実験的に再現することに成功している。これらScience誌2報を含む一連の研究は、地下微生物生態学の新たな地平を切り拓く卓越した成果と高く評価できる。また本学会において、若手会世話人やダイバーシティ推進委員として活躍し、2025年度からは評議員にも選出され、さらなる学会への貢献も期待できる。
 以上の理由により、眞弓大介博士を本学会奨励賞の受賞者として選出した。

 

以上、本選考委員会は、上記2名の研究者を奨励賞に推薦する。

第11回日本微生物生態学会奨励賞選考委員会
委員長 岡部 聡
委員 青井 義輝、菊池 義智、野田 悟子、諸野 祐樹

 

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第2回日本微生物生態学会若手賞

【受賞者】
西原亜理沙 (理化学研究所BRC微生物材料開発室)

【受賞内容】
窒素固定酵素の進化から紐解く太古代の生命の歴史

【受賞理由】
 西原氏は、始原的な好熱性窒素固定細菌の生理・生態学的性質の解明、および光合成生物進化の解明に関する研究を行ってきた。前者については活性測定、メタゲノム解析、分離培養など多様なアプローチで温泉環境における窒素固定細菌の生理生態学的性質を解明した。これらの成果は、筆頭著書として4報、M&E誌に発表され、そのうちの3報は、2018年度の論文賞候補「論文賞選考委員会推薦優秀論文」に選定されている。また、最近では光合成生物の進化史を明らかにすることを目的に、膨大なゲノムデータ情報から現存する酸素発生型・非発生型光合成生物の進化過程を包括的に解明し、これまでの定説とは異なる新しい知見を導き出した。この成果はPNAS誌に発表されている。一方で、西原氏は、ヨーロッパ窒素固定会議の国際委員への選出、国際窒素固定会議における Keynote speaker として講演するなど国際的な活躍も認められる。さらに、本学会の役員(会長補佐国際担当)としても活動し、昨年のASMEではWoman Scientist Round Table では Co-host を務めた。また共著論文を含めM&E誌に 6 報、学会和文誌にも 2 報の発表があるなど、学会への貢献度も高い。以上のことから、西原氏の研究者としてのさらなる飛躍、そして本学会の発展への大きな貢献が期待されることから若手賞にふさわしいと評価した。

 

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【受賞者】
西村 陽介(海洋研究開発機構 海洋機能利用部門)

【受賞内容】
ビッグデータを繋いで⾒える微⽣物⽣態系

【受賞理由】
 西村氏は、情報解析技術を土台に環境微生物の生態や環境適応についての研究を推進している。大規模な微生物ゲノム解読やゲノム解析ツールの開発に於いて世界的な業績を発表しており、微生物ゲノムリソースの整備、ゲノムカタログの発表など、海洋微生物生態系の実像に迫る研究成果を蓄積している。一方、情報解析にあたって自作の解析ツールを多数開発し、コミュニティが利用できるように公開しており、微生物生態学における情報解析の普及と技術向上に貢献してきた。M&E誌に発表された2報の論文を含む西村氏の研究成果は世界的に多数引用されており、学術界に大きなインパクトを与えている。実験系の研究者との共同研究も幅広く展開しており、大規模データから独自の仮説や解釈に基づき微生物およびウィルスの生態学的役割について見出している。このような研究姿勢から、今後の研究進展が関連分野の発展に寄与し、さらに本学会の未来に積極的に貢献しうる研究者と評価した。

 

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【受賞者】
村上 匠 (東京科学大学 生命理工学院助教)

【受賞内容】
氷河微⽣物⽣態系に関する分⼦⽣態学的研究

【受賞理由】
 村上氏は、主に氷河に生息する微生物の生態を解明する研究に取り組んでいる。氷河生態系の中で物質代謝を担う微生物群集の複雑なつながりを解明することは、気候変動に伴う自然環境へのインパクトを評価する上でも注目されている。これまでに、氷河に生息するコオリミミズやカワゲラなどと特異的に共生する細菌群集を初めて発見するなど、氷河生態系の上位消費者である無脊椎動物と微生物との関係を明らかにしている。一連の研究成果はM&E誌をはじめ、複数の国際的な学術雑誌に筆頭責任著者として論文発表されている。氷河生態系を対象とする国内の微生物生態学者のなかでフィールドワークからメタゲノムなどの情報解析まで自ら行うことができる研究者は数少なく、今後のこの分野を牽引する研究者としてその成果が大いに期待される。また、和文誌編集や年次大会開催委員など、本学会の活動にも大きく貢献している。このように、学会の一層の発展と活性化を担う人材として更なる活躍が見込まれる点から、若手賞にふさわしいと評価した。

以上、本選考委員会は、上記3名の若手研究者を若手賞に推薦する。

第3回日本微生物生態学会若手賞選考委員会
委員長 岡部 聡
委員 青井 義輝、菊池 義智、野田 悟子、諸野 祐樹

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2025年9月7日から開催されます東京大会にて受賞者の皆様によるご講演が予定されておりますので、大会参加者の皆様におかれましてはご参集のほどよろしくお願い申し上げます。また、受賞者の皆様によります「受賞者の声」につきましても、後日、和文誌ならびに学会ウェブサイトにて掲載する予定です。

今年も各賞への積極的なご応募をいただき誠にありがとうございました。また、選考委員の皆様方におかれましては公正な選考をいただきありがとうございました。来年の公募の際も、皆様からのご応募をお待ちしております。

日本微生物生態学会事務局

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